雑談の広場



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[ 1165 ] 落日 つづき
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時15分 ] 
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 拓雄が単身赴任をして二ヶ月ほどが経った頃だった。
 望月家の庭では彩子が洗濯物を干していた。庭の周囲は塀と生垣に囲まれ、外から容易には覗けないこともあり、気兼ねなく下着を干すことができる。久しぶりの上々な洗濯日和に彩子は鼻歌を歌いながら次々と洗濯物を干していった。洗濯籠から洗濯物を拾い上げる度に彩子の大きな臀部が揺れ動いていた。
 そんな彩子の姿をジョンが物陰から窺っていた。ジョンの鼻が何かを嗅ぎつけたかのようにヒクヒクと動いている。その瞳にはおよそペットらしからぬ昏《くら》い欲望が籠もっていた。
 ジョンは音もなく彩子の背後に近付いた。上機嫌な彩子はジョンの接近にも気付かず、洗濯物を拾い上げようと前屈みになる。ジョンが後ろ足で立ち上がり、その揺れ動く臀部を前足で抱えるようにして彩子に圧し掛かった。
「キャアッ!」
 突然の出来事に彩子が悲鳴を上げる。ジョンに押し潰されるようにして彩子は前のめりに倒れ、四つん這いになった。牝犬の体位になった彩子のウェストをジョンが前足でがっちりと掴み、引き寄せる。
(えっ、なに?……何なの?)
 ジョンの腰が牝犬を犯すときの激しい動きを始める。凶暴な牡の顔をしたジョンの姿が肩越しに後ろを振り返った彩子の目に入る。その腰の動きが牡が牝を犯すときのおなじみの動きであることを理解し、驚きと恐怖で彩子の瞳孔が開いた。
(ジョンに犯される!)
 直感的にそう思ったものの、下着もスカートも穿いているので、とりあえず犯される心配がないことに気付いた彩子は落ち着きを取り戻した。
(やだっ、この格好って、まるでジョンに犯されている牝犬みたいじゃない!)
 あまりにも屈辱的で羞ずかしい格好を誰かに見られたらと思うと、彩子はサーッと血の気が引くのを感じた。早くこの屈辱的な状態から逃れなければと彩子は考えた。
「コラッ!やめなさい、ジョン!」
 彩子はジョンを叱り付け、躰を揺らしてジョンを振り落とした。慌てて身を起こし、ジョンを追い払おうとする。しかしジョンは彩子の制止を聞かず、まるで彩子を脅すように低いうなり声を上げた。
「ヒッ……な、なによっ!」
 いつもとは違って脅すような素振りを見せ、今度はスカートの裾を噛んで執拗に引っ張り始めたジョンに彩子はまたしても恐怖を覚えた。虚勢を張って声を荒げたものの、必死になってスカートを押さえ、恐怖に腰の引けた状態では効果があるようには思えなかった。
 不意にジョンがスカートを離し、彩子はバランスを崩してペタンと尻餅をついた。スカートがまくれ上がり、開いた膝の間に藍色のパンティが覗く。そして、あろうことかジョンはそこに鼻先を突っ込み、薄いナイロンに隠されたところの臭いをクンクンと鼻を鳴らしながら嗅ぎ始めてしまった。
「ぁんっ……こ、こらっ……やめっ、やめなさぃ……ぁふ……」
 ストッキングを履いていない太腿の内側をジョンの毛皮が撫で、生暖かい呼気と吸気のときの冷たさに彩子の躰がピクッと反応する。不意に押し寄せてきた快感の波に頬を紅潮させた彩子の口から微かな吐息が漏れる。久しぶりに感じた自分の指以外のものによる刺激に彩子の快楽の泉がじわりと湧き出し始めた。
(ダメよ。早くジョンから離れないと……)
[ 1166 ] 1-3
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時16分 ] 
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 ジョンの頭を押し退けようとするが、力の入らなくなってきた四肢では荒ぶる牡の力に対抗することができなかった。ついに鼻先が薄いナイロン越しにある興味深い匂いの元を嗅ぎ当て、ジョンが舌を伸ばした。もっとも敏感なところをナイロン越しに生暖かい物体で擦り上げられ、ビクンと彩子の腰が浮き上がる。
「ひゃうっ……やめ、やめてっ!」
 力を振り絞り、脚で蹴るようにしてジョンを押し退けた彩子は、急いで立ち上がるとジョンの動きを警戒するように身構え、スカートの裾を押さえた。
 押し退けられたジョンは彩子から離れたところにたたずみ、肉欲を丸出しにした牡の表情で彩子を見上げている。彩子の中に牝を感じたのか、ジョンは肉色をした大きなペニスを露出させていた。
 彩子の視線がその逞しい牡の証に釘付けになった。
(あぁ、なんて大きさなの……あの人のよりも大きくて太いみたい……)
 毛皮の鞘から飛び出ている部分だけでも15cm以上、隠れている部分も合わせると優に20cm以上ある。人間のペニスと違って先端は尖っていて、丸い尿道口が口を開けている。亀頭部分と幹の部分とを隔てるくびれはほとんどない。全体は皮膚ではなく肉色の粘膜に覆われ、細い血管が走り、ぬらぬらと濡れ光っている。
(あれが……ジョンのおちんちん……)
 ジョンのペニスの先端からとろっと先走りの透明な液が滴り落ちる。
(ジョンが私に欲情して、あんなにおちんちんをおっきくしてる……)
 彩子の視界が快楽に曇り始める。
(私を牝犬として見てるの?……そんなに魅力的なの?)
 長い間、誰からも性的なアプローチを受けなかった彩子は突然のジョンのアプローチに混乱していた。心のどこかで、牝犬としてでも躰を求められていることを嬉しいと感じていた。
 手が柔肉のあわいをスカートの上からまさぐる。
「はふ……んふ……」
 潤み始めている女の溝を布の上からなぞり上げ、彩子の口から熱い吐息が漏れ始める。
(あの長くて太いおちんちんをココに入れたら、どんな感じがするんだろう)
 彩子の脳裏に猥らな妄想が映し出される。
 牝犬の体位をとっている彩子の白い裸身に黒く大きなジョンが覆い被さる。
 潤みきった彩子の牝の器官にジョンの長くて太い牡の器官が出入りする。
 夫では突くことのできない、彩子のずっと奥を貫かれる。
 彩子が牝犬の声で啼いた。
(……ハッ!私ったらナニ考えてるのっ!)
 脳裏に映し出された猥らな妄想を掻き消した彩子は、猥らな動きをしていた手を離し、スカートの乱れを直した。
 彩子の目が、先程と変わらず、肉欲を丸出しにした牡の表情で見上げているジョンの目と合った。
 ジョンの荒い息が一瞬止まり、彩子にはその口の端がニッと吊り上ったように見えた。そしてジョンはくるりと踵を返して立ち去っていった。
(ジョンのおちんちんに欲情してたことを見透かされている!?)
 自分のはしたない行為を誘引したものが何であるかをジョンに覚られたと感じた彩子は、悠然と去っていくその姿をただ茫然と見つめることしかできなかった。
 ジョンの姿が見えなくなってから、彩子は何事もなかったかのように黙って洗濯物を干すのを続けた。
 だが、その頬は上気し、洗濯物を干す手は微かに震えていた。
 そんな彩子の様子をジョンは物陰から見つめていた。
 獣欲の籠った昏い瞳で……
[ 1167 ] 2-1
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時18分 ] 
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 2

「うーん、それは奥さんのことを格下に見ているかもしれませんねえ」
 ジョンの定期健診に、かかりつけの動物病院に来ていた彩子は、獣医の田宮に散歩でのジョンの困った行動について相談した。
「それで、どうにかすることはできないのでしょうか?」
 すがるように軽く身を乗り出した彩子が、愁いを帯びた瞳で田宮を見た。
 人妻の色香を匂わすその妖艶な仕草に、田宮は躰の奥に棲む獣がムクリと起き上がるのを感じた。色のついた眼鏡越しに、田宮の好色な視線が彩子の肢体を舐める。
 田宮には、張ち切れそうになっている黒いニットセーターの編み目から、彩子の白い柔肌と乳房を包むブラジャーが透けて見えるような気がした。白い肌と絶妙なコントラストを生む黒いレースのブラジャーを田宮は想像する。ピンクの乳暈がこぼれ出そうなほど浅く大胆なカットのそれは、豊満な胸の谷間を強調している。
 枯葉色のスカートから覗く、肌色のストッキングに包まれた脚は田宮好みの肉付きの好さをしている。触れた指先を僅かに沈み込ませながらもやんわりと押し返してくる、熟女ならではの弾力性を彩子の太腿が持っていることは田宮の想像に難くない。
 太腿の付け根を包むパンティには、白桃を思わせる尻を引き立てる、ブラジャーと同じ黒いレースのTバックが似合いそうだと田宮は思った。白い肌の透けて見える薄い布の下には、下着よりも黒々とした茂みがあり、その奥に牡を誘う甘い匂いを発する彩子の妖花がある。
 田宮は彩子に会う度に妄想の中で、牡を虜にする人妻の服を乱暴に剥ぎ取り、豊満な胸を揉みしだき、肉感的な唇で屹立をしごかせ、快感にむせび泣く彩子を獣のように後ろから激しく突きまくっていた。
「……あのう、田宮先生?」
 彩子が片手で胸を押さえ、黙り込んでしまった田宮に恐る恐る声を掛けた。
「あ、ああ、すみません。えーっと、そうですねぇ……まずは主従関係をはっきりさせることでしょうか。食事は必ず家族よりも後に与えるとか、そういったことから始めてみましょう」
 田宮が彩子を安心させるべく、にこやかに明るい調子で答える。
「……はぁ、必ず後に、ですか?」
 田宮の助言に要領を得ない彩子が首を傾げた。
「ええ。本来の犬の群れ社会では格上のものから順に食事にありつけます。そこで、家族を群れと見れば、食事の順番で自然と家族内での自分の地位を認識することになるんです。ですから、ジョン君は最後に、できれば家族の食事が終わってから、食事を与えてみてください」
「へえぇ、そうなんですか。わかりました、やってみます……あのう、それと……」
[ 1168 ] 2-2
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時18分 ] 
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 散歩に関しては今の助言を基に対処することにして、彩子はジョンのもう一つの困った行動を相談すべきかどうかを迷っていた。ジョンが覆い被さってきて犯されそうになったことは、さすがに相談できない。だが、いつも付きまとってきて、スカートを引っ張ることならば相談しても大丈夫だろうと彩子は考えた。
「どうしました?なんでも相談してください、できうる限り力になりますよ」
 彩子にいいところを見せたい田宮は、困惑気味の彩子を安心させるため、優しさを込めた声で言った。そして、その声に決心したかのように彩子は話を切り出した。
「実は、その……ジョンが私のス、スカートの中……いえ、スカートにすり寄って来て、裾を引っ張ったりと、じゃれついて困っているんです……」
 うつむいた彩子が小さな声でジョンのイタズラを告白する。話し出した瞬間に、スカートの中に頭を突っ込んだジョンに股間の臭いを嗅がれたことと、その後の自分の行動を思い出した彩子は顔を赤くした。
 彩子がこれほど羞ずかしがるのは、ただじゃれ付いてくるだけではないと田宮はうすうす勘付いていた。
「はあ、なるほどねえ。先程の話と併せると、やはりジョン君は自分が人間で、家族の一員だと思っているのでしょうねえ。そして奥さんを牝として意識しているのかもしれませんねえ」
(牝、として……)
 『牝』という言葉を意識して、彩子は耳まで真っ赤になった。羞じらう彩子の姿は、やはり何かあると確信した田宮の、淫虐的な欲望を喚起させた。
 きっと、この魅惑的な人妻の大事なところにまで破廉恥な犬の鼻先が到達したのだろう。しかも、羞じらう美女の秘められた箇所に籠る馥郁《ふくいく》たる匂いを嗅いでいたのかと思うと、田宮はジョンを恨めしさを籠めた目で睨みつけた。
「いやいや、失敬。犬も、特にペットは人間の男女の違いが判りましてねえ。じゃれ付いてくるのは、男の子が好きな女の子の気を引こうとイタズラするようなものです。ですから奥さん、そんなに恥ずかしがらなくてもいいんですよ。それと、犬というのはご承知の通り、ニオイに敏感なんです。特に女性の尿のニオイに性的興奮を、ンッ、ンンッ……失敬。ニオイに敏感に反応しますからねえ。たまたま、奥さんの尿のニオイを嗅ぎ当て、発情した牝犬のニオイと間違えたのでしょう。もし、また同じことが起こったら、主従関係をはっきりさせるためにも、ちゃんと叱ってやることですねえ」
 田宮の『発情した牝犬』という言葉に彩子は内心ドキッとした。
(私が発情……よりによって犬なんかに……そんなことあるわけないじゃない。そうよ、私は犬に欲情してなんかいないんだから)
 だが、彩子の脳裏にはあのとき見たジョンの逞しいペニスのイメージがよぎっていた。躰の奥に小さな妖し火がともり、彩子の中の牝が頭をもたげる。ジョンが不意に頭をもたげ、彩子を見上げた。
「……分かりました。ありがとうございます、田宮先生」
 平静を装いながら彩子は田宮に丁寧に頭を下げ、ジョンを連れて診察室を後にした。
 残された田宮の脳裏には彩子の股間に鼻先を突っ込み、その臭いを嗅いでいるジョンの映像がよぎっていた。そして映像の中のジョンは次第に田宮に変わり、彩子の秘めやかな部分を舐めている。
 田宮の股間のものは硬く勃起していた
[ 1169 ] 3-1
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時19分 ] 
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  3

 いつものように、彩子は午前中でほとんどの家事を終え、ささやかな一人だけの昼食を摂った後の物憂げな昼下がりを過ごしていた。
 田宮にジョンのことを相談してからは、言われたとおりに食事の順番を変えてみたりはしたものの、これといって効果があるようには思えなかった。相変わらず、散歩の度に彩子はヘトヘトになるまで走り回されている。
 ただ、彩子自身には変化が起こり始めていた。
 気が付くとジョンの股間を見つめていることが多くなっていた。慌てて視線を逸らし、その度に彩子はジョンに見透かされているような感じを受けるのだった。

 あゆみを身篭ったときから望月夫妻はセックスレスになった。
 彩子はあゆみが大きくなり、ある程度手を掛けなくても済むようになったこともあって、第二子を視野に入れて拓雄をベッドに誘ったことがあった。しかし、拓雄はそんな彩子の誘いを無下に断り、その直後に拓雄の単身赴任が決まったのだった。
 女としての悦びを彩子は捨てたわけではない。ときおり自らを慰め、その度に虚しさを感じていた。
 鏡で見る豊満な肢体には自信があった。ただ、夫が閨《ねや》の誘いを断ったことに、自分に女としての魅力がなくなってしまったのではないかという不安を感じ、彩子の自信は深く傷付けられていた。
(拓雄さんはもう私のことを女として見てくれないのかしら)
 近所の奥さんが急にめかし込むようになり、平日の昼間に出掛けているのを見て、あれはきっと出会い系サイトかなにかで見つけた不倫相手に逢いに行くのではないかと彩子は思ったことがある。
(私だって……ううん、ダメよ。浮気は絶対ダメ)
 不倫、浮気。彩子はその言葉に、中学生の彩子に冷たく当たり、夫と娘を置き去りにして出ていった母親のことをいつも思い出す。そして、自分は絶対に母親のようにはならないと心に誓うのだった。だが、近所の奥さんが自由気ままに女を謳歌《おうか》しているのだと思うと、なぜか彩子は歯痒い思いに駆られるのだった。
(女として見てくれているのがジョンだけだなんて……女ではなく牝としてかしら)
 田宮の言った『発情した牝犬』という言葉が彩子の頭の中にこびり付いていた。
 ジョンの股間を見つめていると気付く度に、あの逞しいペニスを思い浮かべる度に、自分は発情した牝犬のように牡犬を、ジョンを求めているのではないかと自問し、その度に彩子は否定した。
(そうよ。ジョンになんて……そんなことあるわけ……)
 彩子はリビングのソファに座り、何とはなしに見続けているメロドラマで退屈な昼下がりをやり過ごしていた。テレビの画面では、昔清純派アイドルだった女優が、同じくアイドルだった俳優と白いシーツの下でなまめかしく躰を絡み合わせている。
(あんな風に拓雄さんとしたのが遠い昔のようだわ……)
 彩子の膝が自然と開き、右手がこげ茶色の巻きスカートの裾を割り拡げ、ストッキングを履いていない白磁のような太腿をあらわにした。左手が乳色のセーターの上からブラジャーに包まれた乳房を柔らかく刺激する。昼下がりのリビングに彩子の押し殺された喘ぎ声がしめやかに響き始めた。

 リビングのすぐ外では暖かな日差しの中で微睡んでいたジョンがピクリと耳をそばだてた。すっくと身を起こし、レースのカーテンの引かれたガラス戸越しに、リビングの中を見据える。周囲の臭いを嗅ぎ、嗅ぎ覚えのある匂いを嗅ぎ当てたジョンが、あたりをうろうろとし始める。ジョンのペニスは毛皮の鞘から顔を出し、血管の浮いた赤紫色の表面をぬめり光らせていた。

[ 1170 ] 3-2
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時19分 ] 
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 彩子は喘ぎを押し殺すことなく、はしたない嬌声をリビングに響き渡らせていた。
 セーターを首元までまくり上げ、薄桃色のブラジャーに包まれた白い二つの頂とその谷間をあらわにしている。左手がブラジャーの上縁から差し込まれ、頂を飾る突起を勃ち上がらせた。
「んんっ……ぁはっ……」
 右手の指先が太腿の内側をなぞり、眉間に皺を寄せた彩子が小さく吐息を漏らす。触るか触らないかの微妙なタッチに彩子の太腿がピクピクと痙攣する。
 躰がソファからずり下がり、ブラジャーと同じ色のパンティがスカートから顔を覗かせた。彩子の右手が熱を発し始めている柔肉のあわいに近付く。柔肉を隠しているナイロン素材のその部分は、早くも縦に細長い筋状に変色していた。
「ンッ……んふぅ……」
 クチュッ。薄いナイロン越しに触れた指先が熱い柔肉のあわいにわずかに埋もれ、シミを大きくする。指先がツーッと肉の畝をなぞり上げ、快楽への道標である小さな突起を見つけると、その周囲でくるくると踊り始めた。
「ぁアッ……あふぅ……ソコぉ……」
 太腿と腹筋に緊張が走り、ヒクッと腰が浮き上がる。縦筋に沿って何度も指先が往復し、布から滲み出た粘液がネットリと絡み付く。筋状の小さなシミは楕円形の大きなシミへと変化していった。
「もうこんなに濡れてる……」
 とろんとした目で指先を濡らす粘液を見つめた彩子は、擦り合わせた指を拡げて指の間に半透明の橋をかけた。
 右手が股間に戻り、今度は親指でクリトリスを圧迫しながら、爪を立てた人差し指でカリカリと柔肉のあわいを細かく引っ掻いた。
「ぁん、ぁっ、あっ、あふっ、ぁアッ、アンッ……」
 目を閉じた彩子が、背中をぐうっと反らし、胸を突き出す。白い喉を仰け反らせて、振動と同じリズムで甘い吐息を漏らす。細かな振動はクリトリスにも伝わり、彩子の足指が気持ち好さを我慢するように開閉を繰り返した。

 薄いナイロン越しの刺激をもどかしく感じ始めた彩子はパンティの縁に指を掛け、するすると下ろし始めた。籠った熱気と湿気に曝されていた肌に冷たい外気が触れ、やや高めの丘に繁茂する黒い茂みがそそけ立つ。
 抱えるように上げられた膝を通り、踵から抜き去られた小さな布切れは、フローリングされたリビングの床にポトリと落とされた。クルッと縮こまった布切れのクロッチ部分はぐっしょりと濡れていた。
 彩子はスカートを腰までまくり上げ、大きな桃尻をソファから突き出し、膝を大きく割り拡げる。左手のVサインでクリトリスを包むベールを上に引き剥がすと、赤みがかった肉の真珠が顔を出した。右手の人差し指がその周囲を旋回する。
「……はふっ、くぅうーん……」
 子犬が啼くような声を上げ、つま先立ちになった彩子の腰がぐうっと迫り上がった。
[ 1171 ] 4-1
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時21分 ] 
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   4

「バウッ、ワフッ、バウバウッ」
 庭に面したリビングの大きなガラス戸を引っ掻きながら、ジョンが大きな声で吠えている。その声を聞いた彩子は、ぼやっとした視界の中でレースカーテンに映るジョンの影を確認した。
「……はふっ、なぁに?……ああん、もう……いいところだったのにぃ……」
 ジョンに大きな声で騒がれるとご近所の迷惑になると思った彩子は、のろのろと立ち上がった。ブラジャーのストラップを掛け直してセーターを下ろし、脱ぎ捨てたパンティを探す。リビングの床でクシャクシャになっている布切れは、穿き直す気にはなれない代物になっていた。
 スカートを穿いているから大丈夫だろうと、彩子はそのままスカートの乱れを直し、ガラスに映った影で髪の乱れを直すと、ジョンをなだめる為に覚束ない足取りでガラス戸に近付いていった。
 レースのカーテンを引き開け、彩子がガラス戸を開け放った。開かれたガラス戸からジョンが凄い勢いで彩子に跳び付いた。大人の男性並みにある体重の体当たりを受けた彩子は床に押し倒された。
「ヒッ、ゃめ……やめなさぃ……」
 凶暴な牡の表情をしたジョンに覆い被さられ、彩子は恐怖に慄《ふる》えた。ジョンを叱る声も小さく震えている。
 ジョンの口からよだれが滴り落ち、彩子のセーターに点々とシミを作る。彩子はジョンの下から逃れようと、肘を使ってゆっくりと後退する。ジョンは悠然と怯える彩子を見下ろしていた。
 膝あたりまで抜け出し、あと少しでジョンから逃れられると彩子が気を抜いた刹那、その期待は無残にも打ち砕かれた。ジョンが巻きスカートの裾に噛み付き、グイグイと引っ張り始めたのだ。
「ダメッ、ジョン、やめなさいっ!」
 いくら彩子が声を荒げてもジョンはスカートの裾を引っ張るのを止めなかった。彩子は必死になってスカートを押さえる。
 だが、その努力も空しく巻きスカートは彩子の躰を離れ、パンティを穿いていない下半身がジョンの前に剥き出しにされた。
「イヤアッ!なにするのっ、ジョン!」
 ジョンは恐怖に怯える獲物を追い詰めるようにゆっくりと左右に動き、彩子をリビングの奥へと追い立てる。ずるずると後退させられていた彩子の背にソファが当たった。行き場を失くした彩子はそれでも逃げようと必死にもがいた。
「いやっ……来ないで……」
 彩子の視線がジョンの股間に惹き付けられる。ジョンのペニスはいつもより大きさを増していた。
(ジョンに欲情してなんか……ああっ、ジョンがまたおっきくしてる……)
 彩子がごくりと生唾を飲み込んだ。じわりと彩子の泉が湧き始める。彩子の指が剥き出しの秘裂をなぞり、とろりとした愛液が絡み付く。
 ジョンの妖しく光る瞳が彩子の瞳を見つめている。涙と快楽にかすむ視界の中で彩子は、その瞳に牝犬を籠絡した牡犬の、勝ち誇ったような昏い輝きを見た。
(そうよ。ジョンの勝ちよ……私は発情した牝犬……)
 彩子は抵抗する気力を失い、四肢をだらんと弛緩させた。
「ぁはあっ、あなたの好きなようにして……」
 ジョンの前でしどけなく脚を開いた彩子は、ぐにゃりと歪んだ世界の中で熱い吐息を吐いた。

[ 1172 ] 4-2
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時21分 ] 
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 ジョンの鼻先が彩子の秘められた場所に近付く。
(ジョンはソコが気になるのね……いいのよ……臭いを嗅いで……舌で舐めて……)
 ザラッとした舌が粘つく蜜を舐め取った。
「あっ、アアッ!」
 秘芯からヒクつく真珠までを一度に舐め上げられ、オナニーの途中でお預けされていた彩子が歓喜の叫びを上げる。
 次々と湧き出る蜜をジョンの舌は音を立てて舐め取り、彩子の腰は痺れるような快感にうち震え、さらなる蜜を吐き出した。
「あぁん、イイッ……ザラザラしてっ、気持ちイイッ……」
 秘芯から躰中を駆け巡る快感に、彩子の全身が雷に打たれたように跳ねる。目を閉じた彩子はセーターをまくり上げ、ブラジャーを上にずらした。二つの白い大きな山のような乳房が締め付けから解放される。その双子の山は、彩子が躰をくねらせる度にぷるぷると揺れる。
 山の頂上を飾る突起は、その土台にあたる乳暈自体が盛り上がり、これまでにないほど硬く尖っている。二つの突起を彩子は指で強く抓み、躰中を駆け巡る快感を加速させた。
 彩子の子宮がジンジンと痺れだす。
「はぁん……あンッ、うくっ……いいわっ、ジョン……もっと奥まで舐めて……」
 彩子は立てた膝をさらに割り開き、卑猥なM字開脚をした。ザラザラの舌で擦られ、紅く肥厚した肉びらを自分の指で割り拡げ、蜜を舐め取っているジョンにその源泉を教えた。
 ジョンは彩子の意図を察したように、ヒクついている襞のトンネルに舌を忍ばせた。
「クッ……クゥーーッ……」
 ジョンの舌が彩子の濡れた隘路を突き進む。久しぶりに感じる指以上の太さのものに彩子の肉壁がざわめく。ジョンの鼻先がクリトリスにぶつかり、彩子の腰がピクンと跳ね上がった。
「そうよ。そのまま奥まで来てっ」
 しかし、ジョンは彩子の要求を蹴って舌を途中で引き返らせ、一歩身を引いた。
「あんっ、どうしたの?……ねえ、ジョン、もっとよ。もっと気持ちよくさせて!」
 彩子はジョンの興味を惹こうと蜜に濡れた秘裂を指で叩き、はしたない水音をさせた。
 だが、ジョンは獣欲の籠った瞳で見つめるだけで、彩子に近付いては来ない。まだ彩子に興味を持っているのは、その股間のものからも明らかだった。ポタポタと滴り落ちる先走りの液はその間隔を速め、肉槍は根元まで毛皮の鞘から飛び出している。
 彩子の視線が肉槍に注がれる。あの長さと太さのモノが彩子の中に挿入ってきたらどうなるのだろうか。今までとは違う体験の予感に彩子の子宮がキュンとなる。ジンジンとした痺れは強さを増し、疼きへと変わっていった。
 彩子は秘裂に中指を突き立て、指先を疼いている子宮へと伸ばす。
(指じゃ届かない……誰でもいい、この疼きを消して……)
 指よりも長いもの。それは今、彩子の目の前にある。しかも指よりも、夫のものよりも長く、太い。長らく満たされることのなかった彩子の隘路を突き抜けて、疼きを消してくれるものがすぐそこにある。
(欲しい……ジョンの長くておっきいのが欲しい!)
「はぁん……ジョン、挿れて……あなたの牡の証を私にちょうだい……」
 彩子は躰をくるりと回転させ、ソファにもたれかかりながら、お尻をジョンに向けて突き出した。
[ 1173 ] 5-1
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時22分 ] 
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  5

 待っていたかのようにジョンが彩子の白い大きな臀部に飛びかかる。
 前足でがっしりと腰を掴み、少しずつ前に進みながら滅茶苦茶なリズムで腰を押し付ける。ぬるりとした穂先は何度も見当違いな場所を突いていた。
「んふっ。ジョンったらせっかちなんだから……人間相手は初めてだから仕様がないわよね……いいわ、どこに挿れたらいいか、教えてあげる……」
 彩子は股間から右手を伸ばし、肉槍の根元を優しく手で包んだ。激しかったジョンの動きがピタリと止まった。
「いい子ね、ジョン……ほら、ココよ。分かる?」
 期待にうち震え、愛液とジョンの唾液でグショグショになっている秘裂を彩子は脈動する穂先でなぞり、彩子から生み出された潤滑剤を穂先にまぶしていった。
 薄白い粘液が絡み付いた穂先をヒクつく膣口に宛がい、ゆっくりと腰を押し付けていく。彩子の手に導かれたジョンのペニスが彩子を割り裂き、先端から三分の一ほどが彩子の膣《なか》に消えた。
(ジョンのおちんちんが、挿入《はい》っちゃった……)
 熱くて太い肉槍にぬめる隘路を押し広げられた彩子の口から熱い吐息が押し出される。
「くっ、くぅぁあッ……」
 肉槍から彩子の手が離れ、ジョンが少しずつ前に進み出る。
(すごいっ、どんどん奥まで入ってくる!)
 柔らかくなったバターに沈み込んでいくバターナイフのように、ジョンのペニスが彩子の中に消えていく。
「ぁぁあああアアア!」
 肉槍の四分の一ほどを残した状態で、穂先が子宮口を擦り、袋の底を押し上げる。
(まだ入ってくるの!?)
「ダメぇ、これ以上はおなかが、おなかが破れちゃう!!」
 ジョンがグイッと腰を押し付け、肉槍は根元まで彩子の膣内へと消えていった。
 膣内を強引に押し広げられた彩子は苦悶の表情を浮かべる。しかし、伸縮性に富む肉壁で出来た袋はこれまでにない程押し広げられながらも、すぐに巨大なジョンのペニスに順応していった。
(……全部、挿入っちゃったの?)
 彩子の背中から太腿にかけて、暖かい毛皮に包まれたジョンの体が密着している。膣内に異物を無理矢理詰め込まれているような感じはすっかり消え去り、肉槍をピッタリと押し包んだ肉壁からジョンの体温と脈動が彩子に伝わってくる。子宮に感じていた疼きの替わりに、じんわりと心地好い波動が全身に拡がっていった。
「あはっ……ジョンのおちんちん、すごいわ。とっても気持ちいい……」
 久しぶりに牡の生殖器を受け入れた彩子は、その生殖器が本来受け入れるべきものではないことを忘れ、それからもたらされる快楽だけを享受していた。
 しかし、彩子を犯している牡はいつまでも彩子を甘やかしてはくれなかった。ジョンが獣の本性を取り戻したかのように無茶苦茶なリズムで激しい抽送を始めたのだった。
「イヤッ、ジョン、お願いよ!そんなに激しくしないで!」
[ 1174 ] 5-2
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時22分 ] 
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 彩子の哀願などお構いなしにジョンは彩子に穴を穿つかのように、激しく腰を叩きつける。突き込まれる度に穂先が子宮口を拡げんばかりに彩子の最奥にぶつかり、引き裂かれるような痛みが彩子の躰を突き抜ける。
「はんっ、痛いわ、ジョン、ぁぐぅ、お願いよぉ……そんなにっ、はぅっ、激しくされたらっ……アアッ、壊れちゃうっ」
 内臓ごと突き上げられるような激しい抽送に、彩子の躰がソファに押し付けられる。肉槍が凄まじいスピードで肉壁を擦り上げる。尖った穂先は子宮を突き上げ、その度に彩子の奥底からじわじわと快感が湧き上がり、膣内が愛液で満たされていく。
 肉槍が引き出される度に、押し包んでいた肉襞が引きずり出され、彩子の愛液とジョンの先走りが結合部からダラダラと滴り落ちる。攪拌された愛液は、白い糸を引いて彩子の茂みを伝い落ちていった。
 彩子とジョンの結合部から、ぬかるみを踏み付けるような水音が部屋中に木霊する。やがて彩子の躰は、二つに引き裂かれるような痛みでさえもが、この上ない快感へと変換されるようになっていった。
「すごいっ、もっとぉ、もっと激しく突いてっ……彩子をこなごなにしてぇ!」
 ぬめる肉同士の立てる猥らな摩擦音は彩子を一匹の獣へと変えていった。ジョンの抽送に合わせて、彩子は嬌声を上げながら腰を押し返す。獣液をたっぷりと貯えた睾丸が濡れた音を立ててクリトリスにぶつかり、彩子を絶頂へと押し上げる。
「おおう、ォオウ、ガァッ……」
 彩子の口から獣のような叫びが上がる。彩子の目の前にチカチカと星が瞬く。
(堕ちちゃう……ジョンのおちんちんでイッたら、本当の牝犬に堕ちちゃう……)
 微かに残る彩子の理性がジョンによって絶頂へと押し上げられることを拒んでいる。しかし、快感の荒波はすぐに理性による抵抗を押し流していった。
(でも、イイの。牝犬に堕ちてもイイのっ!もうガマンできない!!)
 激しい快感が雷《いかずち》のように彩子の躰を貫いた。壊れたゼンマイ仕掛けの玩具のように彩子の全身がガクガクと震える。
「オオウ、イクッ……ジョンのおちんちんで、イッちゃう……あひぃっ、堕ちちゃう……牝犬みたいに、アアアッ、イクッ、イッ、イグゥッ、アアウッ、アグゥーーーッ……」
 躰を支えていた手が力を失い、彩子はカーペットの上に上半身を突っ伏した。
「ウォオオオーーーン」
 激しかった腰の動きを止め、ジョンが彩子の背中を前足で押さえつける。そして、この牝犬を征服したと宣言するかのように誇らしげな遠吠えを上げた。
 彩子はその声を混濁した意識の中で聞いていた。
[ 1175 ] 6-1
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時23分 ] 
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  6

 不思議な感覚に彩子は現実に引き戻された。根元まで彩子に押し込められたジョンのペニスに異変が起きていた。
(何……何コレぇ……)
 膣口付近の異物感が急速に高まる。膣内で風船が膨らんでいくような感覚に、彩子はジョンのペニスに拘束されようとしていることに気付いた。
「イヤァ。おちんちんが、おちんちんが抜けなくなっちゃう!」
 躰の内側から恥骨が押し上げられ、Gスポットが圧迫される。不規則に揺れる彩子の上でジョンが身じろぐ度に、未知の鋭い感覚が彩子のスイートスポットを襲った。
「でも、アンッ、スゴイっ。またっ。あっ、あぐぅ、クゥーーーッ!」
 異常事態にも拘らず、彩子は押し寄せてくる快感の波にのまれ、二度目の絶頂に押しやられていった。
 真っ白な世界の中で彩子の意識は明滅し、波間で揺れる躰が無自覚にデタラメな動きをする。そして、ぷっつりと糸が切れたように彩子の躰は動くのを止め、ときおりピクリと四肢を震わせるだけになった。
 ビシャッ、ビチャッ。熱い粘液が胎内への入り口に噴きかかる。その水音は躰内を木霊して彩子の耳に届く。彩子は、それがいままで噴きかかっていた先迸りではなく、牝犬を孕ませる獣液であることを本能的に理解した。
 白一色だった彩子の世界に、黒い雫が一滴、また一滴と落とされる。次々と落ちてくる雫で、彩子の精神と躰が真っ黒に染め上げられていく。
 やがて、黒一色になった彩子の世界に一つの小さな白い点が浮き上がる。大きくなっていくその点は、ヒトノカタチをしていない白い影となり、彩子に忌まわしい過去を思い出させた。
「ぃ、イヤァーーッ!ジョンの、ジョンの子供が出来ちゃう!」
 ぅぐぷ。酸っぱいものがこみ上げてきて、彩子は昼食の一部を吐き出した。
「いやあぁぁぁ……ぅぐぇっ……」
 自ら嘔吐した物が放つ饐えた臭いに、彩子の胃がまた痙攣する。彩子の胃に残っていた物が次々とこみ上げ、涙でグシャグシャになった彩子の顔が自らの吐瀉物にまみれた。吐き出すものがなくなっても彩子の嘔吐感は治まらなかった。
「ぅぐ、んむぅ……やあっ、だめぇ、お願いだから、抜いてぇ!……あぁぁ……」
 ジョンは彩子の哀訴に耳を貸すことなく、前足で彩子の躰を押さえつけ、次々とその胎内に獣液を放った。
 彩子の子宮が一滴でも多くの獣液を受け入れるために、その入り口を穂先へと向け、収縮を繰り返す。獣液が胎内への入り口を叩く度に、躰は彩子の意思に反して、牡を受け入れる態勢を整えていった。
 小さな孔と、続く狭い通路を通り抜けた熱い獣液が胎内へと侵入したのを感じた彩子が獣の叫びを上げる。その叫びには隠し通せない、牝の悦びが含まれていた。

[ 1177 ] 7
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時24分 ] 
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  7

 シャワーが激しい勢いで彩子の躰から獣欲の名残を押し流そうとしていた。
(消えない!なんで消えないの!)
 石鹸をたっぷりとつけたスポンジで全身を執拗に洗っても彩子は落ち着かなかった。
 胎内に放たれたジョンの獣液を、彩子はビデを使って何度も洗い流し、躰もこうして念入りに洗っている。なのに彩子には、洗っても洗っても穢された全身の毛穴から汚辱に満ちた獣の臭いが立ち昇り、受け入れてしまった獣の子種が、夫の子種だけを受け入れるべきところにこびり付いているような気がしてならなかった。
(飼い犬に躰を許すなんて……)
 彩子の脳裏に昼間の出来事がフラッシュバックする。
(アソコを舐めさせて……)
 はしたなく脚を開いた彩子は、溢れ出る愛液をジョンに舐めさせた。
(自分の手でアソコに導いて……)
 彩子は牝犬の姿勢でジョンのペニスを導き、受け入れた。
(アソコに、いっぱい注ぎ込まれて……)
 根元のコブで膣に蓋をされ、彩子は獣の子種をたっぷりと胎内に注ぎ込まれた。
(何度も、何度も、頭が真っ白になって……)
 ジョンの熱いものが子宮口に噴きかかり、理性のたがが外れた彩子は、自らの手で何度も訪れる快楽をむさぼった。
「なんで……なんでなの……」
(なんで私はジョンに……)
 拒まなければならなかったのに。イヤだったはずなのに。彩子の躰は悦んでジョンを受け入れていた。
 力を失った手からスポンジが落ち、崩れるようにしゃがみ込んだ彩子は両手で躰を抱き締めた。とめどなく溢れる大粒の涙が激しい水流に流されていく。
(どうかしてた……何かの間違い……そうよ、私はジョンにレイプされたのよ)
 彩子は自ら求めたのではない、ジョンに無理矢理犯されたのだと思うことで、おかしくなってしまいそうな心の平穏を保とうとしていた。
「忘れるのよ……ジョンとは何もなかった、そう何も……」
 自分に言い聞かせるように彩子は呟き、顔を上げてシャワーを止めた。

 夕日が差し込むリビングで彩子は茫然とガラス戸の外を眺めていた。その視線の先では、ジョンが皿にたっぷりと盛られたドッグフードをガツガツと食べている。
「ただいまー。ママー、ママー、どこー」
 学校から帰ってきたあゆみは、学校での出来事をいち早く伝えようと彩子を呼びながら廊下を走った。
「あっ、いたっ。ねえ、ママ、聞いて……」
 リビングで彩子を見つけたあゆみは、いつもとは様子の違う母親の姿を見て言葉を詰まらせた。
「……ああ、おかえりなさい、あゆみ」
 あゆみが帰ってきたことに気付いて、彩子は無理に笑顔を作る。いつもの母親に戻ったとあゆみはホッとし、今日学校であったことを嬉々として話し出した。
「今日学校にワンちゃんが来たんだよ。ジョンよりもちっちゃいのにみんな怖がって……」
 『ジョン』という言葉が、彩子に自分のはしたない姿を思い起こさせる。ジョンと繋がり、胎内にたっぷりとその子種を注入されたことを思い出し、彩子の目から涙が零れ落ちた。
「ねえ、ママ。どうしたの?おなか、いたいの?だいじょうぶ?」
 急に涙を流し始めた彩子にあゆみが心配そうに声を掛ける。
「……大丈夫よ、なんともない。なんともないから……」
 心配させまいと、彩子はあゆみを強く抱き締めた。

 その夜、彩子は拓雄に電話をした。
「ごめんなさい……」
 彩子の口から最初に出たのは夫への謝罪の言葉だった。
「ごめんなさい?……彩子、何かあったのか!?」
「ううん、何もなかったわ……急に電話したりして、ごめんなさいね」
 急な電話を拓雄に謝りながら、彩子は何もなかったんだと自分に言い聞かせていた。
「おっ、おお、別にかまわないさ……ところで、あゆみは元気にしてるか?」
「ええ、元気よ。ねえ、拓雄さん。お願いよ、単身赴任なんて止めにして。早く戻ってきて……」
「……あゆみがそう言っているのか?」
 いつもとは様子の違う彩子を拓雄がいぶかしむ。
「ううん……」
「おいおい、無茶言わないでくれよ。彩子とあゆみのために頑張っているんだ。それにこの前帰ったばかりだろう?」
「……うん」
「今週は帰れないけれど、その次には必ず帰るからさ」
「うん、わがまま言ってごめんなさい……拓雄さん、体に気をつけてね」
「ああ、彩子もな。あゆみにもよろしく。じゃあな」
 電話が切れた後も彩子は受話器を耳に当てたまま立ち尽くしていた。
(ごめんなさい、拓雄さん……ごめんなさい……)
 涙が溢れ、一筋また一筋と零れ落ちる。
 電話口に立ったまま、彩子は声もなく泣き続けていた。