雑談の広場



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[ 1229 ] 落日4-1-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時53分 ] 
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落日 第四話「落日」

1

「ママ、もうお腹いっぱいなの?」
 学校での出来事を一方的に話しながらも夕御飯をほとんど食べ終えたあゆみは、
適当な相槌を打つだけだった母親がぼうっとガラス戸の外を見ていることに気付いて、諌めるように言った。
「ん? ああそうね、早く食べてジョンの散歩に行かないとね……」
 風呂場での出来事から数日が経ち、母親が恐ろしく思えたのは単なる思い過ごしだったのではないだろうかと、
あゆみは思い始めていた。実際、彩子はいつものように愛娘に笑い掛け、普通に家事をこなしている。
ただ、今のように庭に面したガラス戸の方を眺めてぼうっとしていたり、庭でジョンの世話をしていたりすることが多くなり、
毎日散歩に出掛けることも相俟って、娘と一緒に過ごす時間が減っている。そしてそのことが、甘えたい盛りの娘に不満と不安を与えていたのも事実だった。
「またお散歩に行くの?」
 このところ毎晩、彩子はジョンを散歩に連れ出して長い時間戻って来なくなっていた。
以前ならば一緒にお風呂に入ったり、学校での出来事を話したり、宿題を手伝ってくれたりした時間をあゆみは家で一人寂しく過ごさなければならず、
飼い犬の散歩の時間が近付くとどうしても不満げな声を洩らしてしまうのだった。
「そうよ。ジョンもお庭にばっかり居たら、飽きちゃうでしょ?」
 娘の不満そうな声など気にもせず、彩子は淡々と残りの夕飯を口に運びながら答える。
「うん……。でも、お外真っ暗だよ」
 夏の太陽が沈むまで辺りは明るく照らされるが、その分、後に訪れる夕闇はその暗さを際立たせている。どうしてかは解らないが、
飼い犬と散歩に出て行く母親を部屋の窓から見下ろす度に、このまま母親が帰ってこないのではないかという不安にあゆみは苛まれていた。
「明るい道を通っていくからいいの。それに夜は涼しかったりと色々都合がいいのよ。――さ、あゆみもお夕飯を食べ終わったら、先にお風呂に入って早く寝なさい」
 そんな娘の不安をよそに、彩子は夕食を終えると食器を手に立ち上がった。あゆみも母親の行動に倣って自分の食器を手に立ち上がり、その後について行く。
「ねぇ、ママ。お勉強で解らないところがあるから、教えて欲しいの……」
 すがるような思いで、あゆみは自分に構って欲しいがための嘘を咄嗟に吐いた。
「もう……。そういうことはお夕飯前に言ってちょうだい」
 鼻歌交じりに食器を洗っていた彩子は、うんざりした調子で言って溜息とともに傍らの娘を冷たい目で見下ろした。
母親の機嫌を損ねてしまったのではないかと、あゆみが身を竦める。
「ごめんなさい、ママ。やっぱり、いい……」
 やるせない思いを抱えながら、あゆみは聞き分けの良い子であることを選んだ。
「そう? あゆみ一人で大丈夫なのね?」
 面倒なことをしなくて済むと分かって、表情を和らげた彩子が洗い物を続ける。
「うん……。ママ、早く帰ってきてね……」
 上目遣いに母親の表情を盗み見ながら、あゆみが呟く。
「あら、もうこんな時間……。ジョンが待ちくたびれてるわ」
 その呟きに気付きもせず、彩子は洗い物を片付けるとさっさとキッチンを出て行ってしまった。
唇を噛み締めているあゆみを一人残して。

 

[ 1230 ] Re:落日4-1-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時53分 ] 
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暗がりの中を二匹の犬が楽しそうに走り抜けていく。藍色のサマードレスに身を包んだ彩子はスカートの裾を翻し、
前を走るジョンを追い掛けていた。
 この時間になると、散歩コースは昼間とは違った表情を見せるようになる。月明かりだけが照らしている河原、
街灯のない袋小路、遊具が冷たい影を落とす公園。それぞれがどこかに闇を孕んでいる。
 いつものように公園の水道で二匹の犬は喉を潤した。昼間は幼い子供を連れた母親たちが集う賑やかなこの場所も、今は人影もなく、ただ静まり返っている。
 誰も居ないことを確認した彩子は、公園の片隅にあるベンチにジョンを連れていく。そこは電灯から離れていて、月明かりさえも傍らの木に遮られた場所だった。
「水だけじゃ満足できないでしょ……」
 左手で背もたれを掴んだ彩子はクリーム色をしたコットン生地のパンティを脱ぎ下ろした。
ベンチに浅く座って片脚ずつ抜き取り、夜にだけ咲く月下美人の白い花弁のようにゆっくりとその膝を開いていく。
ドレスの裾がたくし上げられ、既に透明なぬめりを溢れさせている牝犬の生殖器が牡犬の目線の先に姿を現し、芳醇な香りが漂い始めた。
「大丈夫よ。誰も見てないわ……」
 半ば自分に言い聞かせるような彩子の言葉に、ジョンがゆっくりと鼻先をスカートの奥へと潜り込ませていく。
毎日味わっているのに興味の尽きない蜜液の匂いを嗅ぎ取り、その舌を伸ばして牝犬が豊富に湧き出させる甘酸っぱい粘液を舐め取り始めた。
「んんっ、とっても気持ち、いいわ……。ねぇ、牝犬のオツユは、美味しい?」
 気持ち好さに腰をくねらせて牡犬に自分の愛液の味を訊いた彩子は、次第に息を荒くしていく。
誰かが来ることを警戒して公園の入り口へと向けられていた瞳は、既に強い快楽によって焦点が定まらなくなっていた。
 スカートの下からは破廉恥極まりない水音が洩れ聞こえ、切なげな表情の彩子は額に珠のような汗を光らせながら、
洩れそうになる嬌声を指を噛んで押し殺し、牡犬のペニスを渇望する卑猥なリズムで腰を波打たせている。ベンチの軋む音が夜の静寂《しじま》を破って響き渡った。
 快楽に蕩けた瞳で周りを見渡した彩子は、地中から半分ほど姿を見せている大きなタイヤに目を留め、
淫蕩な笑みを口元に浮かべた。そこは土管が埋め込まれたコンクリートの小山のような遊具の陰になっているために公園の入り口から見えず、
背の高い防音壁のお蔭で公園の奥まで来なければ何をしていても見られる心配のない、二匹の獣にとってはおあつらえ向きの場所だった。
「ジョン、向こうへ行きましょう……」
 いつも通り熱心に奉仕してくれた牡犬の頭を優しく押し返して立ち上がった彩子は、ジョンを引き連れてふらふらとその場所へ向かった。
 サマードレスを胸元まで捲り上げた彩子は、まだ昼間の熱を残しているタイヤにうつ伏せに上体を預け、月明かりで仄白く光る桃尻を牡犬の鼻先に突き出した。
「はぁっ、今日はここでして……。うんと沢山注ぎ込んで……」
 交尾の体勢になった牝犬の背中に牡犬が飛び掛かり、力強い前脚で白い裸身を引き寄せる。手馴れた腰付きで肉槍が激しく突き込まれ、
牡犬の赤黒いペニスはすぐに、その目的地である優しく包み込んでくれる柔肉の隘路への侵入を遂げていた。
「んぐぅーーっ……。んっ、んふぅ、んむぅうう……」
 ずり落ちるのを防ぐために噛み締めていたサマードレスが猿轡になり、
牝犬の悦楽の咆哮はくぐもった叫びとなって静かな公園に洩れ拡がっていく。
二匹の犬の間でしていた、獣欲にぬめった水音と熱い肉体同士がぶつかる乾いた音も、しばらく激しさを増したあとで急に静かになり、
どこからともなく聞こえてくる虫の声と二匹の犬の荒い息遣いだけが残った。
 風通しの悪い公園の一角に二匹の獣から立ち昇る淫臭が籠り、暑気を含んだ粘つく空気と混ざり合う。滝のように汗を滴らせた彩子の白い裸身は、
月明かりに照らされて、妖しい宝石のようにぼうっとした輝きを放っていた。

 やがて、たっぷりと子種を牝犬の胎内に注ぎ終えた牡犬は、萎えかけているペニスを音を立てて引き抜き、
湯気を立てそうなほど温められたそれを防音壁に寄り掛かって舌で清め始めた。
 
[ 1231 ] Re:落日4-1-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時54分 ] 
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支えを失った牝犬は膝を突いてへたり込み、うっとりとした表情で快感の余韻を楽しみながら、
空気を求めて激しく胸を上下させている。牡犬が胎内に残していった獣液を確かめるように右手が伸び、指先が秘裂から漏れ出している白濁液を塗り拡げる。
「んふっ、昼もあんなにいっぱい射精《だ》したのに、またこんなに……」
 開き気味になった膣口に中指が挿入り込んで蠢き、クチュクチュとはしたない水音を立てる。
手の甲を伝って薄白い粘液が滴り、地面を濡らしていく。粘つく空気に、濃密な牡の香りが拡がった。
「ぁふぅ、もったいないけど、んっ、このままじゃ、ぁくぅ、帰れないわ……」
 早く寝るように言い付けているにも拘らず、最近のあゆみは起きて母親の帰りを待っている。
子宮にまで溜まった牡犬の子種をそのままにして帰れば、漏れ出して今のように濃密な牡のニオイを漂わせることになってしまう。
「ジョンとセックスしてること、あゆみが知ったらどんな顔するかしら……」
 背筋を駆け上る妖しい戦慄に彩子は身を震わせて喘いだ。
「ダメ……。早く掻き出さなきゃ……」
 悪魔の誘惑を振り切り、膝立ちになった彩子はサマードレスの裾を左手に絡げ持ち、中指に人差し指を加えて、
獣液を溜め込んだ柔肉の隘路を割り拡げた。さらさらした透明に近い液体が内腿を伝っていく。
 指の位置を変えても流れ出る獣液がなくなると、彩子は奥から搾り出すように、腹筋に力を込めた。
 ぶびっ。びゅぶるるっ……。
 あられもない音とともに、胎内奥深くに残っていた獣液が吐き出される。二三度繰り返し、もう残っていないことを確認した彩子は、
地面の濡れた跡を見下ろして自嘲気味な笑みを漏らす。暗闇に光る眼をこちらに向けていた牡犬にも哂われている気がした。
「軽蔑しないでね。あなたとの関係を続けるためよ……」
 その言葉を理解したのかは定かではないが、ジョンはのそのそと彩子に近付き、差し出された右手を舌で清め始めた。
牡犬の愛情を感じて、牝犬が嬉しそうな表情を浮かべる。
 丹念に情事の残滓を拭い終えた牡犬は、交尾の最中に牝犬が寄り掛かっていたタイヤの匂いを嗅いだかと思うと、
彩子の目の前で片足を掲げ、股間のモノを見せつけながら多量の尿を放出し始めた。
 放物線を描いて落ちる輝く水流、香ばしいアンモニア臭、地面とタイヤを叩く牡犬の力強さを表すような水音。
それを見ていた牝犬は憑かれたような表情を浮かべ、躊躇うことなく、牡犬と同じ場所に向けて自身の尿意を解放した。
 パンティで太腿と股間を拭った彩子は、汚れた布切れをサマードレスのポケットに突っ込んで、
何事もなかったかのように立ち上がった。服の乱れをさっと直すとジョンのリードを掴み取り、無言のまま飼い犬を付き従えて公園を出て行く。
 月だけが見ていた痴情の痕跡を残して……
[ 1232 ] Re:落日4-2-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時55分 ] 
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2

 夏休み直前になり、母親と過ごす時間が増えることをあゆみは素直に喜べなかった。健気な娘はこのところ、
太陽が沈むと変貌する母親の顔色を窺ってばかりで、母親の機嫌が悪くなる原因が自分にあるのではないかと悩んでいたのだった。
 学期末テストの答案用紙を受け取った母親が、どことなく上の空で無関心ともとれる反応だったことも幼い心に重くのしかかっていた。
いっそのこと、全体的に悪くなった成績を怒られた方がまだましだとさえ思うほどだった。
 毎晩散歩に出掛ける母親をあゆみは悲しげな瞳で見送り、眠い目を擦りながらその帰りを待っていた。
だがそれも、起きていたことを怒られてからは、そっと部屋の窓から覗くだけになり、時には帰りを待ちきれずに眠ってしまうことすらもあった。
 だが、そんなあゆみに待ち焦がれていた日が訪れた。大好きな父親が二週間ぶりに家に戻ってくるのだ。

「パパ、おかえりー」
 チャイムが鳴るや否や玄関に走って行ったあゆみは、靴も履かずに玄関を飛び出し、
にこやかに笑っている父親の胸に飛び込んだ。愛娘の頭を優しく撫でながら、拓雄はただいまを言い、娘とともに玄関のドアをくぐり抜けた。
「おかえりなさい、拓雄さん」
 明るい妻の声に、幾分ホッとした様子で拓雄はただいまを言った。変わらない笑顔の妻にぎこちなく笑いかけ、差し出された手に鞄を渡す。
「ごくろうさまでした」
 仕事に疲れた夫に労いと感謝の言葉を残して、彩子は受け取った鞄を手に家の奥へと消えて行った。
「ん? あゆみ、どうかしたのか?」
 水色のサマードレスの後姿をじっと見ている娘に気付いて、拓雄が声を掛ける。
「ううん、なんでもないよ。ねぇ、パパ。おみやげはー」
 父親に心配を掛けまいと、あゆみは笑顔を作る。
「ほら、あゆみの大好きなチョコレートのケーキだぞう。後でみんなで食べような」
「うわぁ……。溶けないように冷蔵庫に入れてくるね」
 差し出された菓子折を目を輝かせて受け取り、大事そうに抱えてあゆみはキッチンへと歩いていった。
 一人玄関に残された拓雄は、ふと誰かに見られている感じがして振り向き、
ドアの隙間から飼い犬が覗いていることに気付いた。その視線から微かに敵意のようなものを感じる。
「お、おぉ、ジョン。ただいま……」
 声を掛けた拓雄と目が合った瞬間にジョンはすっと姿を消した。拓雄は首を傾げながらドアを閉め、
鍵を掛けた瞬間には飼い犬の不思議な行動のことなど、すぐに頭の隅に追いやってしまっていた。

「あゆみはもう寝たのか?」
「ええ。拓雄さんが帰ってきたのが余程嬉しかったみたいね」
 リビングで洋画のテレビ放送を上の空で観ていた拓雄は、娘を寝かし付けて戻ってきた妻を振り返った。
その顔色を探り、いつもと変わらない様子に安堵する。
「――あゆみったら、変なこと訊くのよ。今日はジョンの散歩に行かないのかって……。行かないわって言ったら、嬉しそうな顔をするし……」
 
[ 1233 ] Re:落日4-2-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時55分 ] 
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普段より少し多くなった洗い物を片付けながら、彩子は娘が何故ジョンの散歩に行かないと言ったら喜んだのか不思議だというように首を捻った。
「毎日散歩に行っているのか?」
「えぇ……。あれよ、ジョンも私も運動しないと太ってしまうじゃない。結構、ダイエットにも効果があるのよ」
 誤魔化すように、彩子は毎日続けている散歩の理由を早口に言った。鈍感な夫は妻の微妙な焦りの感情にも気付かずに、納得したように小さく頷いた。
「なるほどね。で、どうして今日は行かないんだ?」
「拓雄さんが居るからよ……」
 一瞬、洗い物の手を止めた彩子が微かな苛立ちを籠めて呟く。その呟きは幸いにも夫の耳にまでは届かなかった。
「拓雄さんが居るから、夫婦で話をする時間の方が大切でしょ?」
 最後の洗い物を水切りに入れ、善き妻を演じて彩子は答えた。
「ああ、そうだな。――ところで、あゆみの夏休みの予定なんだが、母さんのところへ遊びに行かせたらどうだ? 
今年はいつ迎えに行けばいいのかって、せっつかれてな……。それで、彩子にはあゆみを預けている間、一緒に赴任先に来て欲しいんだが……」
「あゆみをお母様のところに預けるのは賛成だけど……」
 誰も観ていないテレビを消し、彩子が夫の向かいのソファに座る。ちらちらとガラス戸の外を気にしている妻を見て、何故か拓雄は少し苛立った。
「何か問題でもあるのか?」
「えぇ、その間、誰がジョンの世話をするのかしらって……。まさか、赴任先のアパートに連れてなんて行けないでしょう?」
 そう言って天井を仰ぎ見た妻の態度に拓雄が溜息を吐く。
「それならペットホテルにでも、獣医のところにでも預ければいいじゃないか……」
「イヤよ! ジョンの世話を他の人にさせるなんて! ――それにお金だって掛かるじゃない」
 ソファから身を乗り出し、すごい剣幕で飼い犬の世話を他人に任せることを拒否する妻の姿に拓雄は驚き、そして再び深く溜息を吐いた。
「――変わったな、彩子。前はジョンの世話なんか俺に任せっきりだったのに……」
「そうね。変わってしまったのかも……」
 夫から視線を逸らし、彩子はソファに深く身を沈めた。力なく自嘲めいた笑みを口元に浮かべて再び天井を仰ぎ見る。
「そうか……。でも、心配なんだ……。俺が居ない間に何かあるんじゃないかって」
 やるせない思いに拓雄は頭を抱える。
「心配しなくても大丈夫よ。ジョンが守ってくれるわ。色々と、頼もしいくらいにね……」
 天井を仰ぎ見たままの彩子が呟くように答えた。ソファの上で指が落ち着きのないリズムを刻む。
「それはそうかもしれないが、二人で話し合う時間を……」
「だからジョンを散歩に連れて行かないで、こうして話し合ってるじゃない!」
 バンと音を立ててソファを叩き、彩子は身を起こして叫んだ。目の前の夫が怯えた目をしているのに気付いてハッとする。
「ごめんなさい……。お風呂に入って、頭を冷やしてくるわ……」
 重苦しい空気から逃れるように、彩子はリビングに夫を残して出て行った。そして時を同じくして、ガラス戸に映っていた黒い影も姿を消していた。

「ごめんなさい。ここのところ暑い日が続いてイライラしてたの。拓雄さんに当たるなんて、どうかしてたわ。――本当にごめんなさい」
 ガウン姿の彩子は夫婦の寝室に入るなり、ベッドに座っていた夫の足下に跪いてその手を取り、深い反省の意を込めた瞳で謝罪した。
「いいんだ、彩子。俺の方こそ、さっきはすまなかった。――確かにジョンをどこかに預けるのは金も掛かるし、
ジョンも淋しがるだろうからな。でも、彩子のことが心配なのは本当なんだ」
 
[ 1234 ] Re:落日4-2-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時56分 ] 
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今夜の拓雄は取り乱すことなく妻の手を強く握り返し、優しい眼差しで見つめ合うことができた。
「ありがとう、心配してくれて……。そうだわ。心配といえば、拓雄さんの方こそ……」
 彩子の視線が夫の股間に向けられる。
「あ、あぁ……。こいつに頼らなければ駄目だなんて、恥ずかしい話さ……」
 ベッドの上に置かれていた紙袋からピルケースを取り出した拓雄は、軽く振って錠剤の存在を音で確認した。口元に笑みを浮かべた彩子の視線がピルケースに注がれる。
「――病気なんだもの、お薬の力を借りるのは恥ずかしいことじゃない。すぐにお薬に頼らなくても良くなるわ。自信を持って」
 夫のパジャマの太腿で彩子の白い指が字を書くように滑り回り、拓雄が下半身をもぞもぞとさせる。
「ありがとう。今夜はその……、シテもいいかい?」
「もちろんよ……。私の躰は逞しい牡のもの。拓雄さんは私とあゆみを養ってくれる逞しい牡……。だから、いつだって拓雄さんの好きなようにしてもいいのよ……」
 ガウンを肩脱ぎにした彩子が、ブラジャーをしていない豊満な胸の谷間を強調する。首を傾げ、潤んだ瞳で上目遣いに夫と見つめ合う。
「いつでも……、俺の好きなように……」
 妖しい光の籠る妻の瞳に魅入られた拓雄が、掠れた声で呟く。
「そう、好きなように……。だからお薬を飲んで……。逞しくなった拓雄さんのモノで私を……、私をメチャクチャにして!」
 妖艶な妻の姿態と言葉に拓雄が生唾を飲み込む。目の前の牝を抱きたいという強烈な衝動に頭がくらくらし、
鼓動が早鐘のように躰中に響き渡る。武者震いをする手でピルケースから錠剤を取り出した拓雄は、牡の逞しさを取り戻すことのできる青白い魔法の薬を嚥下した。
「彩子っ!」
 
[ 1235 ] Re:落日4-2-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時56分 ] 
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妻を床に押し倒し、一匹の獣となった夫は柔らかな乳房の間に顔を埋めて、青く血管の浮き出た白い柔肌に所有者を示す赤黒い印を次々と付けていく。
弾力のある白い肉塊を無我夢中で絞り上げ、尖り勃った先端を口に含んで強く吸い上げる。
「彩子は俺のものだ!」
「んアッ! そうよ、もっと激しく私を求めて! 拓雄さんの印を付けて!」
 その言葉に答えるように、拓雄は妻の首筋に噛み付くようにむしゃぶりつき、新たな印を刻み付けた。
ガウンを引き千切らんばかりにずり下げ、新たに露出した白い肌にも赤黒い痕を残していく。
そして、荒々しい獣の愛撫に身を捩っていた白い裸身を引き摺り上げ、その上半身をベッドにうつ伏せにさせると、背中にも印を残していった。
「おい、彩子! 何だ、この傷は!」
 妻の脇腹に残っていたミミズ腫れを見つけ、拓雄は声を荒げて赤い筋を指でなぞった。
「あひっ、気にしないで、ジョンをお風呂に入れたときに引っ掻かれただけよ……。ねぇ、それよりも、早くぅ……。
早く拓雄さんの逞しいチ○ポで、グチョグチョになってる牝犬のオ×ンコを突いて!」
「ああ、待ってろ! 今すぐ挿れてやる!」
 パジャマのズボンをずり下げると、二週間前とは違って、青黒く太い血管の走ったペニスが勢いよく跳ね上がった。
「ぁあっ、すごく逞しくなってるわ! ねぇ、早くぅ。早くちょうだい!」
 目を爛々と輝かせた彩子が腰を淫らに振っておねだりをする。ガウンの裾を捲り上げ、赤いパンティのクロッチ部分を荒々しく横にずらした拓雄は、
透明なぬめりを溢れさせている妻の秘裂に猛々しく反り上がった牡の証を一気に根元まで突き入れた。
「ぁぐぅ!」
 白い喉を見せて仰け反り、彩子は深々と夫のもので貫かれた悦びに躰を震わせる。悩ましく蠢く妻の腰を掴み、拓雄は激しい抽送を始めた。
 湿った肉同士がぶつかる音に合わせて、ベッドが軋みを上げ、彩子の口から甘い喘ぎがリズミカルに洩れる。
二人の汗の匂いと結合部から立ち昇る匂いに拓雄の思考は鈍麻していく。明るい蛍光灯の下でうねくる白い裸身を見下ろし、
拓雄は美しい牝を手中に収めて支配しているのだという思いに陶然とする。
 絡みつき、蠢く襞にやわやわとペニスを包み込まれ、牡の力強さを誇示するように一心不乱に腰を叩き付けていた拓雄はやがて我慢の限界を迎えようとしていた。
「くっ……。射精《だ》すぞ! くっ、ぐぁっ……」
 腰を強く押し付け、拓雄は妻の胎内奥深くに大量の子種を解き放った。
「ぁあっ! すごい……、拓雄さんのがいっぱい……。ぁくぅ……」
 甘い痺れを伴って柔肉の隘路がリズミカルに収縮し、拓雄のペニスから白濁液が最後の一滴まで搾り取られていく。
腰を引いて、妻の秘裂からまだ硬さの残る牡の証を引き抜いた拓雄は、よろよろと立ち上がり、自分のベッドに背中から倒れ込んだ。
 のそりと起き上がった彩子が、久しぶりに自分を満足させてくれた夫の股間に顔を寄せる。真っ赤な舌を伸ばして、
激しかった交合の残滓を残さず舐め取っていった。
「拓雄さん、とても逞しかったわ……」
 夫のトランクスとパジャマを直し、彩子は憑き物が落ちたように穏やかな表情の夫に微笑みかける。
「あぁ、彩子のおかげで自信を取り戻せそうだ。ありがとう……」
「どういたしまして。さぁ、疲れたでしょう。今夜はこのままお休みになって……」
「そうだな、お休み、彩子……」
「お休みなさい……」
 彩子が呟くと同時に、拓雄は静かな寝息を立て始めた。一人寝入った夫を置いて、彩子は静かに立ち上がり、
電気を消して寝室の窓から庭を見下ろした。暗闇の中、一対の光る眼がじっと見上げている。
「ごめんなさい……。あの人が居るから……」
 溜息とともに小さな呟きが、また彩子の口から洩れた。
[ 1236 ] Re:落日4-3-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時57分 ] 
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 祝日の関係で一泊多くなり、次の晩も妻の躰に無数の所有印を刻み付けた拓雄は、家族との暫しの別離を惜しみながら、
祝日明けの会議のために、昼前に慌しく赴任先へと戻っていった。
「パパが元気になってよかったね、ママ」
 二週間前とは見違えるように生気を取り戻した父親の姿は、あゆみに久しぶりの元気な笑顔を取り戻させていた。
「あゆみのためにも、元気でいてもらわないとね……」
 首元にスカーフを巻いた彩子の視線が日差しの照り付ける庭に面したガラス戸に向けられ、
その口元に淫蕩な笑みが浮かぶ。ガラス戸の向こうから、ジョンが家の中を窺うように覗き込んでいた。
「そうだわ。あゆみ、夏休みになったらおばあちゃんのところへ遊びに行ってらっしゃい。そうねぇ……、来週すぐにでも、おばあちゃんに迎えに来てもらいましょう」
「やったぁ! 今年も海に連れて行ってもらえるかなぁ。――ねぇ、ママもいっしょだよね?」
「ママはね、ジョンのお世話をしないといけないの。だから、あゆみ一人で行くのよ」
 母親の言葉にあゆみの表情が曇り、また自分よりも飼い犬の都合が優先されていると感じて口を尖らせる。
「いっしょに……、来てくれないの?」
「いい? あゆみはおばあちゃんたちと一緒だけど、ママまで行ったらジョンは一人で寂しいでしょ? それに、去年はあゆみ一人で行ってたじゃない」
 一つ大きな溜息を吐いて、聞き分けのない娘を諭すように、その頭を撫でながら彩子はジョンを残しておけない理由を説明する。
「うん……。でも……」
 自分が居なければ母親が夜の散歩から本当に戻って来なくなるのではないかと、あゆみの小さな胸は不安で一杯になる。
「もう、仕方のない子ね……。パパが帰ってきたら、一緒にあゆみが元気にしているか見に行くから……。それでいい?」
「――約束だよ、ママ」
 母親の顔を見上げ、あゆみは約束が守られることを祈った。
「はいはい、もうこの話は終わりにしましょう。あゆみ、おばあちゃんのところでは我儘を言わないで、いい子にしてるのよ」
 娘のすがるような視線を邪険に振り払い、彩子はドッグフードがたっぷりと盛られた器を手に鼻歌交じりで飼い犬の許へと向かい、
途中で何かを思い出したかのように娘の方を振り返った。
「そうだ。二日もお散歩をお休みしてしまったから、今から散歩に行ってくるわ。お昼はテーブルの上に用意しておいたから、お腹が空いたら食べてね」
 テーブルを振り返ったあゆみは、その上に置かれた出来合いのお弁当を見て、ただ呆然と立ち尽くした。

 
[ 1237 ] Re:落日4-3-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時57分 ] 
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二日ぶりの愛犬との散歩に出掛けた彩子は、いつもの公園で昼食のサンドイッチを頬張りながら一休みしていた。
木陰に集まっている奥様連中がしきりに山の方角に目をやり、何やら囁き合っているのが気にはなったが、
知り合いの姿がなかったのでその輪の中に入って何を話題にしているのかを確かめることはできなかった。
そして、傍らの牡犬が同じように山の方角を気にしていることにも気付いていなかった。
 軽めの昼食を終え、彩子とジョンは散歩を再開する。草いきれの河原へ突き当たったところで、
いつもは川下へと向かう分岐点をジョンは川上へと歩き出した。そのまま進めば、公園の奥様連中が気にしていた山の方へと続いている。
散歩コースから多少離れたその山で気になる場所といえば麓にある廃ホテルぐらいだと考えながら、飼い犬に続いて彩子も蝉時雨の砂利道を歩き出した。
 いつもの散歩コースとは違い、木陰の小径を抜けると、民家もまばらな山あいの田園風景が広がっていた。
蝉の声に蛙たちの声が混じっている。突如広がったのどかな田園風景を見回しながら歩き続け、彩子は陽炎のゆらめく車道に行き当たった。
「ここは……、旧道だったかしら……。それにしても、小径を一本抜けただけでがらりと印象が変わるものなのね……」
 田を貫くように走っているこの舗装道路は、川下に新しい橋が架かるまでは隣の市へと抜ける裏道として多数の車が行き交っていた。
だが、今では車の姿もなく閑散としている。女主人の呟きを気にもせず、ジョンは焼け石のようなアスファルトを避けて、あぜ道を旧道に沿って歩き出した。
「ふふっ、小学校のときの遠足を思い出しちゃった」
 ピクニック気分の彩子は鼻歌を歌いながら、飼い犬に導かれるままに歩いていく。
やがて旧道は森を迂回するように大きくカーブし、二人の前に、旧道の衰退とともに客足が遠のき、十数年前に営業を停止したホテルが姿を現した。
「なんだか、お化けでも出てきそうな感じね……」
 赤錆びた門扉の向こうに、廃墟と化したホテルが鬱蒼とした森に囲まれてひっそりと立っていた。
灰色にくすんだ外壁はところどころがひび割れ、不気味なツタが這っている。割れた窓は、彩子を見下ろす虚ろに落ち窪んだ眼窩のようだった。
 そして、雷の音とともに空がにわかに黒雲に覆い尽くされ、大粒の雨が降り出した。
「やだっ、夕立……。あっ、待ってジョン!」
 突然の夕立とともにジョンはホテル跡に向けて駆け出し、彩子も引っ張られるように目の前の廃墟へと向かうことになった。

「どうやら、雨を凌ぐことはできそうね……」
 門扉の隙間から敷地内に忍び込み、扉の外れた非常口から建物内に入り込んだ彩子は、廊下の壁一面に描かれた卑猥な落書きを見回しながら呟いた。
水色のサマードレスは雨を吸って躰に張り付き、紺色のブラジャーとパンティが透けて見えている。濡れた躰と幽霊でも出てきそうな雰囲気に彩子は身震いした。
 毛皮に付いた水滴を振り払ったジョンは、臆することなく廃墟の奥へ行こうとする。
ドレスの裾を絞りながら非常口で立ち止まっていた彩子も、飼い犬に引き摺られるようにして、薄暗い廊下へと足を踏み入れて行かざるを得なかった。
「ま、待ってよ、ジョン……」
 女主人の制止に耳も傾けることなく、ジョンは薄暗い廊下を進み続け、やがて広い空間に出たところで立ち止まった。
そこはロビーだった場所で、表玄関の天井まで届く大きなガラスに黒雲から落ちてくる雨粒が叩きつけられているのが見えていなければ、
外がどしゃ降りの大雨であることを忘れるほど、辺りは静けさに包まれていた。
「ねぇ、ジョン、戻りましょうよ……」
 そこかしこに散乱しているビールの缶やスナック菓子の袋、どこからともなく漂ってくる犬猫の糞尿と思しき悪臭に顔をしかめ、彩子は来た道を戻ろうと振り返った。
「――!」
 二頭の野良犬が廊下を塞ぐように立ちはだかっていた。ぎらつく眼で睨まれ、彩子は息を呑んで後退る。背後から上がった低い唸り声に振り向き、
そこにも爛々と輝く眼を見て、野犬たちに囲まれたことを怯える女主人は悟った。
「ジョン、逃げましょう……」
 半開きの口元から涎を垂らす野良犬たちを刺激しないように、彩子は小声で傍らに佇んでいる飼い犬に声を掛け、ちらりとその様子を窺った。
「ジョン、早く逃げ……」
 自分を護ってくれる筈の飼い犬が、周りの野犬たちと同じ狂気を孕んだ、鈍い光を放つ眼で見上げていた。恐怖に血の気が引いていく。
「うそ……。どうして……。いやっ、助けて……」
 半狂乱になった彩子はリードを投げ捨て、駆け出そうとした。その腰にジョンが跳び付く。飼い犬によって、
埃臭いカーペットに女主人は押し倒された。
 
[ 1238 ] Re:落日4-3-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時58分 ] 
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飼い犬の突然の裏切りに呆然としている女主人のドレスの裾が、凶暴化した牡犬に噛み裂かれる。
腰の辺りまで引き裂かれた裾がはらりと滑り落ち、パンティに包まれたままの白い豊臀が埃の舞い上がる中で犬たちの視線に晒された。
「あぁっ、イヤッ、やめてっ」
 掠れた悲鳴を上げて、彩子は立ち上がろうと目の前のソファに縋り付く。無数に刻まれている赤紫色の刻印を気にもせず、
ジョンは妖しく揺れる女主人の臀部を前脚で掴んで引き寄せ、力強く腰を打ち付け始めた。
「ぁふっ……。ダメっ、ジョン、放してっ!」
 すでに隆々と勃ち上がっている肉槍に薄いナイロン生地の上から敏感な突起を擦り上げられ、彩子は思わず甘やかな吐息を洩らした。
だが、このままではいけないと気力を振り絞り、一心不乱に腰を叩きつけてくる牡犬を振り落とそうと下半身を振るった。
「ぃたっ……」
 牡犬を振り落とすことには成功したが、その拍子に鋭い爪が新たな傷痕を残し、あろうことかナイロン生地までもずり下ろし、
引き裂いていた。そして、素早く身を起こしたジョンは彩子に逃げる暇を与えず、再びその腰を抱えて獣欲に満ちた肉槍で牝犬を征服しようとしている。
「やめてっ、お願いだから、ここではイヤッ!」
 だが、拒否の言葉も虚しく、突き入れられる牡犬の肉槍は最後の防護壁を失った牝犬の秘裂の周囲を蹂躙する。
「あぁっ、ゃだぁ……。野良犬たちに、見られてるのに……。はぁぁん……」
 廃墟の中で野良犬たちに見られながら、飼い犬に交尾を迫られる。異常な事態にも、彩子の中の牝犬の部分が数日振りに牡犬を受け入れる準備を整えようとしていた。
膝を開き、背中を反らして白く大きな桃尻を高く掲げ、ぬめった秘裂を捧げる姿勢になる。
何度も激しく叩き付けられていた肉槍がようやく目指していた入り口を探り当て、一気に根元まで突き入れられた。
「ぁひぃっ……。んっ、はぁあぁっ……」
 数日振りに逞しい牡犬のモノで膣の最も深い処を突き上げられ、牝犬と化した彩子は痛みと快楽が入り混じった苦悶の表情を浮かべて喘ぐ。
やわやわと包み込んでくる牝犬の肉襞を肉槍に感じ、牡犬は気持ち好さそうに目を閉じて激しい抽送を繰り返す。
壁に描かれた卑猥な絵に似つかわしい、熱く湿った粘膜同士が擦れ合う淫らな水音と肉欲にまみれた喘ぎが静かなロビーに響き渡り始めた。
「んあっ、奥に、奥に当たってるぅ……。ぁくっ、これよ、これが欲しかったのぉ……」
 牡犬の激しい突き込みに押されるようにして、彩子は埃臭いソファに突っ伏した。熱くて硬い肉塊がしなやかな肉壁を擦り上げながら、
牝犬の胎内奥深くに熱い飛沫を噴き掛ける。夫のモノでは味わうことのできない快楽に表情を蕩けさせ、野犬たちの視線を感じながら全身を妖しく慄わせた。
「あっ、あっ、ん、くぅ……。もっとぉ、もっと激しく突いてぇ……。ぅくっ、もう……、もうイキそうになってるのぉ……」
 貪欲な牝犬と化した彩子は、牡犬をもっと深く受け入れようと激しい抽送に合わせて腰を押し付ける。はしたない音を立てて、結合部から混ざり合った大量の先迸りと愛液が噴き出す。
「ぁあっ、ダメぇ! イッちゃう! 野良犬に見られながら、イッちゃうの! アッ、ぁんっ、見てっ! 犬のオチンチンでイクところを見てぇ!」
 牡犬の黒い大きな躰の下で歓喜の叫びを上げ、彩子が溢れ出る快感の波に全身を捩じらせる。
ジョンがバランスを崩し、膨らみきっていなかったコブがわななく肉びらを押し拡げて牝犬の胎内から姿を現す。
続けてずるりと肉槍が抜け出ていき、開ききった秘裂から薄白い獣液が溢れ出して彩子の太腿を伝って流れ落ちていった。
[ 1239 ] Re:落日4-4-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時59分 ] 
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「ぁあっ……、はあぁぁん……」
 夫とのセックスでは決して味わえない強烈な絶頂の余韻に全身を震わせ、秘裂から飼い犬の獣液を滲み出させながら彩子は喘いだ。
高く掲げていた桃尻を支えていた膝が力を失い、埃の積もったカーペットにへたり込む。そして、痣だらけの臀部は逞しい牡犬の残り香にヒクヒクと痙攣した。
「んっ、んふぅ……」
 湿った鼻先で獣液にまみれた秘裂の周囲を探られ、飼い犬との情事の余韻に浸っていた彩子はくすぐったそうに臀部を揺らした。
続いて生暖かい舌が獣液を舐め取り始め、回復した牡犬が再び自分の躰を欲していると思った牝犬は、交尾の体勢を取るために甘い痺れの残る四肢にゆっくりと力を込め始めた。
「はあぁっ、んっ、くぅっ……」
 執拗に獣液を舐め取る舌に、くすぶっていた官能の火が再び燃え上がろうとしていた。
甘い喘ぎを放って彩子は舌の持ち主を誘うように、高く掲げた豊臀を妖しく揺らす。探究心旺盛な舌の持ち主は、
獣液を舐め取る度に肉襞の折り重なる不思議な穴から湧いてくる白銀のぬめりを味わい、穴の奥へと舌を伸ばした。
「はっ……、はあっ……、ぃいんっ……、そこぉ……」
 とろとろに蕩けた秘裂に当たる熱くて荒い息遣いに、牝犬の部分を否応なく刺激されて、全身に珠のような汗を浮かべた彩子が妖しく身をくねらせる。
「はンッ! ぁあっ、はあぁ、ねぇ、舐めるだけじゃ、いや……、ぁくっ、ちょうだいっ、犬のオチンチンをオ×ンコにちょうだい……」
 目を閉じたまま、彩子が掠れた声で舌よりも太くて長い獣の生殖器をねだる。その言葉を理解したかのように、
舌の持ち主は甘美なぬめりを味わうことを止め、牡犬を誘うように揺れている魅惑的な臀部に飛び掛った。
「いっ、ぃひぃっ!」
 鋭い爪が肌に食い込み、その痛みに彩子は小さな悲鳴を上げる。牡犬は逃げようとする牝犬の腰を掴んだ前脚に力を込め、
容赦なく肉槍を秘裂の周囲に叩き付ける。鋭い穂先は二三度目的地を逸れただけで、すぐにぬめった肉洞を探り当てた。
密着しようとする肉壁を押し退けて、毛皮を脱ぎ捨てた肉色の槍が根元まで一気に突き刺さる。
「ぁあっ、はあぁぁぁーーっ……」
 胎内深くに突き入れられた肉槍に押し出されるように、甘く長い吐息が彩子の口から洩れる。
 牝犬の生殖器を捉えた牡犬は本能のままに腰を勢いよく叩き付け、牝犬に途切れ途切れの歓喜の叫びを上げさせる。
しなやかな肉壁が、獣の生殖器で擦り上げられる度に新たなぬめりを滲み出させ、野性味溢れる抽送の手助けをする。
血が滲むほど突き立てられた爪による痛みもいつしか快感へと変わり、彩子は一際大きな歓喜の叫びを放った。
「アァッ! いっ、ぃひぃっ! もっとぉ……。ジョン、もっと奥までちょうだいっ!」
 内臓を突き上げられるほど深い抽送をねだり、彩子は腰をさらに強く押し返す。尖り勃ったクリトリスに、
これから子宮いっぱいに注ぎ込まれる獣液をたっぷりと蓄えた睾丸が湿った音を立ててぶつかる。
身体がバラバラになりそうなほど強烈な快感を耐えるようにたわめられた背筋を、快感が電撃のように走り抜ける。
膣の最奥と子宮口に叩き付けられる肉槍の穂先に追い立てられ、彩子は身も心も一匹の牝犬へと変貌していった。
「ぁあぁぁ……、ヘンになるぅ、野良犬に見られながらぁ……。ぁふぅ、ヘンにぃ、ヘンになっちゃうのぉ……。ぁああっ、ぁああはぁぁーーっ!」

 肉槍の根元が交尾の最終段階に向けて膨らみ始め、牡犬の抽送が腰を押し付けて小刻みに突き上げるような動作に変わる。
徐々に高まる異物感と引き攣れる肉壁に噴きかかる熱い飛沫に、背中を反らせた彩子は長い嗚咽を漏らして歓喜の涙を流した。
「ひぐぅぅ……。はあっ、離さないでぇ……。犬のチ○ポで繋ぎ止めてぇ……」
 内側から張り裂かれそうなほどの異物感に狂わされ、彩子はうわ言のように口走る。躰を小刻みに震わせ、次々と押し寄せてくる絶頂の波に呑まれていく。
そして、快楽に霞んだ瞳で交尾の相手を振り返った。
「ぁあっ……。ぃやっ……。イヤぁぁーーーっ!!」
 いつものように、背中に乗っているのは飼い犬であることを微塵も疑っていなかった女主人は、
そこに薄汚いハスキー犬が目を細め、耳を後ろに畳んでいる姿を見て半狂乱になって悲鳴を上げた。
「イヤッ、イヤァッ! 野良犬に犯されるなんて、イヤよぉ!!」
 力の入らない躰をもどかしく思いながら、彩子は懸命に野良犬の下から這い出ようと足掻いた。
しかし、膨らみ切ったコブはガッチリと牡犬と牝犬を繋ぎ止め、次々と流し込まれる野良犬の熱い獣液が、彩子の牝犬の部分を否応なく刺激して、
理性と人間としての尊厳を彼方へと押し遣ろうとする。
「ぁあぁぁ……。ぃやぁぁ……、ぃやよぉ……」
 化していった
[ 1240 ] Re:落日4-4-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時00分 ] 
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繋がれた部分から全身に拡がっていく獣欲に抗い、苦痛にゆがむ顔に脂汗を滲ませながら彩子はすすり泣く。
その視界の端に、女主人の危機を気にもせず、己の生殖器をキレイにしている飼い犬の姿が飛び込んできた。
 その瞬間、絶望とともに彩子の精神は奈落の底に落とされ、躰から抵抗の動きが一気に消え去った。

「――ぁ、あひっ……。ぃひいっ……、キモチイイのぉ……」
 ただすすり泣くだけだった彩子が背中を反らし、野良犬に屈服したことを告げるように、愉悦に満ちた声を洩らした。
同時に全身が艶かしくうねり出し、牡犬との結合部から湧き上がる狂った快楽を貪っていく。
「もっとぉ……、もっとちょうだい。野良犬の精子でいっぱいにしてぇ……」
 背中に乗っている牡犬を肩越しに狂気を孕んだ瞳で見つめ返し、彩子は病的な笑みを浮かべて、さらなる獣液の注入をねだった。
肉壁が妖しく蠢いて肉槍を締め付ける。
 そして、牝犬を完全に征服したハスキー犬が犬の作法に従って、くるりと躰の向きを変える。繋がった部分から捩じ切られる感覚に、
完全に牝犬と化した彩子は痛みと快楽の入り混じった咆哮を上げた。
「あうぅぅっ……。ぁおうぅぅーーっ!!」
 完全に後ろを向いた状態でも止むことなく噴き上がる獣液は、彩子の望み通り、コブでふさがれた膣と子宮を満たさんばかりに注がれ、
牝犬を絶え間ない悦楽の境地へと誘う。膨らんだコブで固く繋がれた牝犬の躰を引きずり、牡犬は牝犬の排卵を促す。
その度に彩子は精神を押し流されるほどの絶頂を迎えて、声もなく埃まみれのカーペットに突っ伏した。
 彩子とハスキー犬の激しい交尾に触発された他の野良犬たちが、濃厚な発情フェロモンを撒き散らしている牝犬に群がっていく。
我慢し切れなくなった一匹のパグが彩子の肩口にしがみ付き、すでに半ばまで毛皮の捲りあがった肉の小刀を擦り付ける。
サマードレスに先迸りのシミが拡がっていく。
「はぁっ、ぁはっ……。こっちよ……、こっちにちょうだい……」
 
[ 1241 ] Re:落日4-4-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時00分 ] 
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その小刀を口で受け止めようと、彩子が顔をひねる。ぬめる尖端は上気した頬に光る筋を何本か刻み付け、
最後には懸命に伸ばされた舌に導かれるように、肉感的な濡れた唇の間へと消えていった。
「んむっ、んぶっ……。んんっ、んんんうっ……」
 強烈な臭気に咽ながらも、彩子は淫らな舌遣いで先迸りの液を搾り上げ、美味しそうに嚥下する。
パグの腰使いが激しさを増し、飲み切れなかった獣液が唇の端から涎とともに流れ落ちていった。
 やがて、牝犬を繋ぎ止めていたハスキー犬のコブが次第に萎み始めた。たっぷりと心行くまで子種を注入し終えた牡犬が満足そうに躰を震わせ、
牝犬から離れようとする。真っ赤に肥厚した肉の畝の間から、薄白い獣液にまみれている肉色の膨らみが、伸び切った肉襞を纏わり付かせたまま顔を出し始めた。
「んぐっ……。んぐ、むぅーーっ」
 パグの生殖器を口に収めたまま、彩子は内臓ごと引きずり出されるような痛みに叫ぶ。だが、
ハスキー犬はお構いなしにグイグイとコブを引き抜こうとし、膣口が巨大なピンク色のフジツボのように盛り上がる。
「んんっ! んぐぅ! んむぅーーーっ!」
 ヌプッという音とともにハスキー犬の肉槍が引き抜かれた。支えを失った臀部がどさりと横倒しになって、薄汚れたカーペットから埃を舞い上げる。
「はあっ……、はあっ……、はぁぁ、んんっ……」
 ごろりと仰向けになった彩子の下腹部がビクビクと痙攣する。限界まで引き伸ばされた膣口は、すぐに元に戻ることができずにぽっかりと口を開け、
そこから獣液がビュクビュクと噴き出してカーペットに落ちていった。
 すかさずコーギー犬が交尾の余韻に痙攣している秘裂に舌を這わせ始める。彩子はコーギー犬のために股を大きく開いた。
口から吐き出してしまったパグのペニスに左手を伸ばし、指を絡めてしごき立てる。そして顔や胸に飛び散った獣液を、
また別の野良犬が舐め取っていく。彩子は器用にサマードレスを肩脱ぎに下ろし、ブラジャーをずらして、
飼い犬と交わっていたときから尖り勃ち、ジンジンとしていた乳首にその舌を招き寄せた。
「きゃぅんっ!」
 固くしこった乳首と包皮から頭を覗かせているクリトリスを同時にザラザラした舌で舐め上げられ、
彩子の躰が跳ねる。牡を誘惑する妖しい香りに惑わされ、コーギー犬は彩子の下腹部に前脚を載せて空腰を振り始めた。
「ぁふっ、来て……。舐めるだけじゃ、ぁは、満足できないわよね……」
 コーギー犬の首筋を優しく掴み、彩子は自分の躰の上にその長い胴体を引き上げる。切っ先を覗かせていた肉の小刀に熱いぬめりを感じ、
コーギー犬は短い後脚を突っ張らせて本能のままに腰を突き動かした。
「んぁっ……、くっ、くぅぅーーっ!」
 肉襞の輪をするりと抜けた、細いけれど焼けるように熱い肉塊が、粒立つ膣壁に激しく擦り付けられる。
牡犬の律動に合わせて揺れる乳房を舐めてくれる野良犬の股間にも右手を伸ばし、彩子はそれを愛しそうにしごき立てる。
 充血して剥き出しになったクリトリスを毛皮で擦られ、左右から次々と放出される獣液を顔に受けて、彩子の精神はさらなる狂気に染まっていく。
「んふぅ……、ぐむぅ、んぐっ……、んっ……、んっ……。ぉぶっ……」
 左手の逞しくなった牡の証を引き寄せて根元まで飲み込み、口腔内に注ぎ込まれる粘りの増した獣液を、
彩子は喉の奥で直接受け止め、貪欲に飲み干していく。
 コーギー犬の牡の証も、すでに根元のコブを膨らませて大柄な牝犬との結合を果たしていた。
勢いよく子宮に注ぎ込まれる獣液に、彩子は下半身を艶かしく波打たせる。上下の口から犬の子種を注ぎ込まれて恍惚の表情を浮かべる女主人を、
ジョンはどことなく満足そうに誇らし気な表情で眺めていた。
 やがて、たっぷりと獣液を注ぎ終えたコーギー犬が離れると、他の野良犬たちが次々と牝犬の子宮を満たした。
廃墟の一角は臭気と熱気、狂気に彩られた異様な空間と化していった
[ 1242 ] Re:落日4-5-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時01分 ] 
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「きれいな空……」
 数え切れない法悦による放心状態から回復し、大量の獣液に濡れて変色したカーペットの上で仰向けになっていた彩子は、
夕闇の群青色と夕焼けの茜色が幻想的に混ざり合う空を見上げて呟いた。
時間を忘れ、幾度となく野良犬たちと交尾し続けた躰には乾きかけた獣液がこびり付き、鋭い爪による痛々しい赤い筋が数多く残されている。
そして、子宮に注ぎ込まれた獣液が赤らんだ秘裂から今も滲み出してくる。
「夕立に遭って……、ホテルに入り込んで……、ジョンに犯されて……、何匹もの野良犬とセックスして……」
 獣液と埃にまみれてくしゃくしゃになったサマードレスを腰のあたりに纏わり付かせ、彩子は記憶を辿りながら辺りに視線を彷徨わせた。
 すでに彩子と交尾していった野良犬たちの姿はなく、ジョンだけが荒淫の名残にまどろむ女主人の傍らで静かにうずくまっていた。
「ジョンに、ハスキーに、コーギー。それから……」
 子宮を次々と満たしていった牡犬を指折り数える。右手から左手に移ったあたりで記憶があやふやになり、
彩子は数えることを止めた。ただ、自分にはそれだけの数の牡を惹き付けるだけの魅力があり、そのすべてを満足させたということに、
不思議な感慨と病的な笑いがこみ上げてくる。相手が同じ種ではないことなど、とうの昔に忘れ去り、普通では味わえない快楽こそが狂える人妻の精神を支配していた。
「あーあ、躰中ドロドロだわ……」
 のろのろと身を起こして、彩子は自分の惨状に溜息を吐いた。吐く息に濃い獣液の匂いを嗅ぎ取って苦笑する。
指で押せば、躰のどこからでも濃い牡犬のエキスが滲み出してきそうだった。
「躰の芯まで牡犬の精液で染まっちゃったのかも……」
 大小さまざまな犬の生殖器を何本も受け入れた膣はヒリヒリとし、未だに全身が不思議な高揚感に包まれている。
牡犬と牝犬の分泌液にまみれた繊毛が、海岸に打ち上げられた海藻のようにべっとりと肌に張り付いた下腹部を愛しげにさすると、
子宮にたっぷりと溜まった獣液の重さを感じる。これほどたくさんの牡犬から求愛され、
これほどたくさんの子種を注ぎ込んでもらえる存在は、自分をおいては居ないだろうと彩子は勝ち誇ったような表情を浮かべた。
「まずは躰を拭かないと……」
 サマードレスを脱ぎ捨てて裸になると、彩子は手近なソファに掛けられていた白布の埃をはたき、躰中にこびり付いた獣液の残滓を拭い取り始めた。
「あら……。拓雄さんのプレゼントが……」
 新たに刻まれた朱線を数えながら動いていた手が、重く揺れる乳房の辺りで止まる。夫からプレゼントされたシルバーのクロスがなくなっていた。
「ま、いいか……」
 それが、飼い犬とのセックスに溺れている自分には不釣合いな代物だと前から思っていた彩子は、どうせなくなったことに夫は気付かないだろうし、
適当に言い訳をすれば誤魔化せるだろうと、辺りをさっと見渡しただけで探すのを諦めた。それよりも、
ストラップの切れたブラジャーと引き裂かれたパンティの方が惜しいとさえ思っていた。

「――ねえ。ジョンにとって私はどんな存在なの?」
 躰を拭き終えた彩子は白布に裸身を包み、物言わぬ愛人の隣に座って問い掛けた。
 浮気の疑いのある夫への意趣返しと、自分に魅力を感じてくれたことへの嬉しさから、飼い犬との情事に嵌り込んでいった自分を、
この愛しい牡犬がどのような目で見ているのかと彩子は考える。たとえ単なる性欲の捌け口だったとしても、
まだ自分にはメスとしての魅力が残されていることを気付かせてくれ、普通では味わえない快楽への扉を開いてくれたことには感謝したい気持ちだった。
 
[ 1243 ] Re:落日4-5-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時02分 ] 
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思えば、この場所に連れられて来て野良犬たちの前で犯されたのは、夫が執拗に自分の躰に痕を残していったことと同じように、
連れて来た牝犬の所有者が誰であるのかを見せ付けるための行為だったのかもしれない。ただ、夫は妻を独占しようとし、
牡犬は他の牡犬たちにも牝犬の素晴らしさを教えようとした違いがあるように彩子には思えた。
「――野良犬たちに私のことを自慢したかったのよね?」
 のそりと立ち上がったジョンが、問いに答えるように女主人の手を舐める。優しげな舌が腕に沿って這い上がり、
肩を通って、嬉しそうに綻ぶ唇へと辿り着く。逞しい牡犬の首に腕を廻し、彩子は飼い犬の舌を愉しみながら、
この牡犬に愛されているということだけは確かであると感じていた。それが自分の妄想から生まれた勘違いであるかもしれないとは微塵に思いもせずに。
「――さあ、帰りましょう。もう、お腹ペコペコよ」
 牡犬と抱き合い、温かな気持ちに包まれていた彩子は、辺りが夕闇に染まっていることに気付くと同時に、
空腹を覚えて言った。ゆらりと立ち上がり、サマードレスを手に取る。下着を着けずに身に着けると、
ごわごわした生地に敏感になっている突起たちをくすぐられて、彩子は小さく甘やかな喘ぎを洩らした。
 乱れた髪を指で梳き、目立つ埃などを払い落として身だしなみを整えると、サマードレスの汚れは暗がりでは目立たず、
腰辺りまである裂け目も手で押さえておけば、人とすれ違っても不審に思われることはなさそうだと彩子は安堵した。
「行きましょう。ジョン、なるべく人とすれ違わない道を選んでね」
 牡犬のリードを手に取り、彩子が微笑みかける。了解したというようにジョンは一声鳴いた。

 無事に人とすれ違うことなく家に辿り着いた彩子は、ジョンを庭に送り届けてから玄関に向かった。鍵を開け、
真っ暗な玄関に無言のまま入り込む。手探りで点けた照明に、眩しそうに手をかざした。
 なかなか戻ってこない母親を玄関で待ち続け、いつの間にか階段にもたれかかって眠りこけていたあゆみは明るい照明に起こされ、泣き腫らした目を擦った。
「ママ……?」
 寝ぼけ眼のあゆみが、ぼんやりとした水色の人影におずおずと声を掛ける。人影は突然掛けられた声にビクリとした。
「――あゆみ? ああ、ごめんなさい、遅くなってしまったわね……」
 
[ 1244 ] Re:落日4-5-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時02分 ] 
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家に一人きりで置いてきた娘のことをようやく思い出した彩子は、何事もなかったかのように汚れた靴を脱ぎながら、
帰りが遅くなったことを淡々とした口調で謝った。
「ママッ! そのお洋服、どうしたの!?」
 母親の姿がはっきりと見え始め、あゆみはその薄汚れた格好に驚きの声を上げる。尋常でない姿の母親に慌てて駆け寄り、抱き付いた。
「ああ、これ……。お散歩の途中で転んじゃって……。そう、足をくじいてしばらく動けなかったの。それに途中で夕立に降られて、
ジョンと雨宿りしてたら疲れて眠っちゃって……。あ、あゆみを一人で置いていってたから心配だったけど、ちゃんとお利口さんにして待っててくれたのね、エライわ……」
 すがりつく娘の頭を撫でながら、彩子は帰りが遅くなった理由を出任せに並べ立てる。だが、たとえその言葉が出鱈目であっても、
幼いあゆみには彩子の言う事を疑う術もなく、母親を信じている娘にとっての紛う事なき真実となった。
「いや……」
 不意に不思議な臭いを嗅いだあゆみが小さな声で呟いた。その臭いはなぜか、あのお風呂場での一件をあゆみに思い出させ、小さな躰がガタガタと震えだす。
「ん? どうかした?」
 母親の吐く息に、まるで動物の檻の前に立ったときのような、あの妙に獣臭い空気と同じイヤな臭いを感じて、あゆみの背筋に怖気が走る。
「う、ううん……、なんでもないよ……」
 そっと母親から躰を離し、うつむいたあゆみは震える声で答えた。母親が恐ろしい化物に変わっているような気がして、その顔を直視することができない。
「そう? ねぇ、お腹空いてるでしょ? ピザでいい?」
 娘の異変などには全く気付かない様子で、彩子はにこやかに笑い掛けながら、あゆみに夕食を出前で済ましてもいいかと訊いた。
「……うん」
「じゃあ、ピザを頼んだらママはシャワーを浴びてくるわね」
 うつむいたままのあゆみを置いて、彩子はいつになく明るい口調でピザの注文をすると、軽い足取りで浴室へと姿を消した。
 まるで悪夢を見ているような息苦しさをあゆみは感じていた。見慣れているはずの光景までもが歪み始める。
「違う……。ママじゃない……。あゆみ、きっと夢を見てるんだ……」
 悲痛な声で呟いたあゆみは、最近の嫌な出来事はすべて悪い夢なのだと思うことにした。
この受け入れ難い状況が現実であることを思い知らされるのが怖くて、自分の頬をつねることはできなかった。
 その後、久しぶりに食べたピザの味も感じず、明るい声で話す母親との会話も耳に入らず、
心を閉ざしたあゆみは眠りに就いた。朝になって目が覚めたら彩子が優しい母親に戻っている、そう祈りながら。

「あゆみ、起きなさい。学校に遅れるわよ」
 母親の声で起こされたあゆみは、朝の光を浴びてにこやかに微笑む彩子に思わず抱き付いた。
石鹸とシャンプーの爽やかな香りがして、やはり昨日までの恐ろしい体験はすべて夢だったのだと、あゆみは安堵の涙を浮かべる。
「あらあら、怖い夢でも見たのかしら」
 不意に泣き出した娘を安心させようとしてか、彩子が殊更に優しい笑みを見せる。目の前の優しげな笑顔に、あゆみは嬉しそうに微笑む。
「さあ、朝ご飯の用意もできてるわ。早く着替えて降りてらっしゃい」
「はーい」
 久しぶりに明るい表情であゆみは着替えと学校の仕度を急いで済ませ、母親の待つリビングに弾むように向かった。
[ 1245 ] Re:落日4-6-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時03分 ] 
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 あゆみが悪夢から目覚めたと思った日から、望月家にはある変化が起こっていた。普段ならば庭に居るはずのジョンが家の中を自由に闊歩し、
一日中彩子の傍を離れようとせず、食事も家族のテーブルの足元で一緒にするようになっていた。
 彩子自身にも変化があった。昼の散歩は続けていたが夜の散歩には行かなくなり、以前ならば、あゆみがジョンに触れようとすると怒っていたのが、
今では娘が飼い犬とじゃれ合っていても、ただ微笑ましい目を向けるだけになっていた。突然激昂することもなくなり、
以前の落ち着きのある優しい母親と過ごす日々をあゆみは心から喜び、悪夢のような数週間の出来事などすぐに忘れてしまっていた。
 毎日洗濯されるようになったベッドシーツが風にそよいでいる望月家には、以前の平凡な生活が戻っていた。少なくとも表面上は……。

 二学期が終わり、あゆみが祖母の許へと遊びに行く日が明日に迫っていた。慌しくも楽しげに準備を済ませ、
あゆみは遠足前夜のように興奮覚めやらず、ベッドの中でおばあちゃんの所に行ったらしようと思っていることを指折り数えていた。
そして、楽しかった去年の海水浴を思い出しているとき、夕食で飲みすぎたジュースの影響か、
不意に尿意を覚えてそっとトイレへとベッドを抜け出さなくてはならなくなった。
 普段ならばあゆみがぐっすりと眠っているはずの時間帯は、家の外も中も静まり返っていた。
暗闇に怯えながらも廊下を横切り、トイレを済ませて部屋に戻ろうとしたあゆみの耳に階下から母親の声が幽かに届いた。
しばらく母親と離れ離れになるのが寂しいと思っていた娘は、今夜くらいは久しぶりに一緒に寝てもらえることを願って、
母親を探すために、暗い階段を静かに降りていった。
 母親の声はドアの隙間から細く光が洩れている寝室の方から聞こえていた。その声は徒競走を全力で走ったときに似ていて、
あゆみは母親が病気になったのではないかと不安になりつつも、こんな夜遅くまで起きていたことを怒られやしないかとビクビクしながら、
わずかに開いているドアの隙間から中を覗いた。
「――ッ!!」
 驚きのあまりに出そうになった声を、あゆみは口を手で塞いですんでのところで飲み込んだ。あゆみが驚いたのも無理はなかった。
ドアの向こうでは、ガウンの前をはだけた母親がブラジャーをしていない乳房を揺らしながらベッドの端に座り、
大きく拡げた股間に顔を埋めているジョンの頭を押さえ付けていたのだから。
 幼いあゆみには、母親が飼い犬と何をしているのかはよく解らなかった。
ただ、母親が喘いでいるのは苦しいからではないことだけは、そのにこやかな表情から分かった。
そして、覗いていることがばれたら怒られると解っていても、あゆみは母親のしている不思議な行為への好奇心で、その光景から目が離せなくなっていた。
 寝ているはずの娘がドアの隙間から自分の痴態を覗いていることに気付かない彩子は、勝手知ったるザラザラした舌の生み出す快楽に酔い痴れていた。
指で秘裂を割り拡げ、飼い犬が求めて止まない蜜液の源泉への道を指し示した。
「あはぁ……。いいわ、もっとオツユを味わって……。奥から溢れてくるでしょ……」
 今でははっきりと聞こえてくるピチャピチャという音が、ジョンが母親の言う「オツユ」を舐め取っている音であることをあゆみは知り、
それが母親の大事なところから溢れてくることを不思議に思った。小学校低学年の知識では、そこから出るものといえばオシッコぐらいしかない。
あゆみは、ジョンにオシッコを飲ませるなんておかしなことが、母親にとっていいことである理由が全く解らなかった。
「ふぁっ、ああぁっ……。だめぇ、声が出ちゃう……。あゆみに聞こえちゃう……」
 躰中を駆け巡る電撃のような快感に、彩子は洩れそうになる嬌声を抑え切れなくなっている。
牡犬の一舐め毎に、快楽の深さに比例して嬌声のトーンが上がっていく。
 自分の名前を呼ばれたあゆみは、覗いていることがばれたのかと躰を固くして隠れたが、そうではないと分かると、
また、隙間越しに見える異様な光景に目を向けた。見てはいけないと解っていても、好奇心が理性に勝っていた。
 ベッドの上の彩子は、両手を後ろ手に突き、背中を弓なりに反らして、突き出した胸を激しく上下させている。
無意識のうちに腰が迫り上がり、卑猥に揺れる。逃げようとする蜜の源泉をジョンの舌が追いかける。
「ぁはっ、はあぁぅ、はくぅっ。あぁっ、あはぁ、ぁうぅーーーっ!」
 大きく跳ねた腰が頂点でブルブルと震え、やがてどさりとベッドに落ちた。
彩子の手が強すぎる刺激を遮断するように秘裂に宛がわれ、飼い犬の舌を拒絶する。
その手をジョンが執拗に舐め、彩子は聞き分けのない子供に向ける、母親の優しい表情をした。

 
[ 1246 ] Re:落日4-6-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時04分 ] 
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飼い犬の舌で絶頂を極める母親の姿に、あゆみは瞬きを忘れるほど見入っていた。
溜まっていた唾を飲み込んだ音がやけに大きく聞こえ、母親の寝室を覗いていた娘は我に返った。
 躰が火照り、心臓のドキドキがなかなか治まらない。そして、トイレを済ませたばかりなのに、
下半身がムズムズしていることにあゆみは気付き、パジャマのズボンを下ろして、パンツのウェストを大きく前に寛げて中を覗き込んだ。
「あっ……」
 ドアの隙間から洩れる光に照らされて、大事なところとパンツがそこに当たる部分がキラリと光った。
恐る恐るパンツを触るとねっとりとしたものが指に付着する。母親の言っていた「オツユ」が、
この、指に付着した粘液のことかもしれないと、あゆみは思った。ならば自分にも、
この「オツユ」が溢れてくる場所があるのかと、パンツを膝まで下ろし、細く洩れている光で幼い性器を照らした。
 閉じた指の合わせ目のような幼い無毛の秘裂が、粘液でキラキラと光っている。あゆみは好奇心に誘われるまま、
「オツユ」が溢れてくる場所を探すために指で幼裂を触った。
「くぅんっ……」
 熱を帯びている幼裂に触れた瞬間、まだ初潮を迎えてもいない小さな躰がビクンと跳ねた。声を出さないように唇を噛み、
もう一度ぬるぬるの源泉を探り始める。今まで感じたことのない、ゾクゾクとした感覚が背筋を走り、切なげな吐息が可愛く膨らんだ鼻から抜けていく。
 ジョンが一心不乱に鼻先を潜り込ませていた、お尻の穴に近いほうへと指が動き、
割れ目の下端に近いところで指がぬるりと処女孔へと滑り込んだ。ぬめった生温かい粘膜が初めての侵入者をきつく包み込む。
初めて感じる痛痒い異物感と共に、不思議な、ふわふわする感覚が幼い娘を混乱させる。間違えてお尻の穴に指が挿入ったのではないか、
触ってはいけない処に触ったのではないかと思いながらも、ふわふわとする心地好い感覚にあゆみは魅了されていった。

 
[ 1247 ] Re:落日4-6-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時04分 ] 
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幼い娘が青い性に目覚めていた頃、彩子はジョンをベッドの上に寝かせ、その股間の逞しいものを口で愛玩して奮い立たせていた。
肉槍は既に根元を膨らませて、先端から薄白い粘液をひっきりなしに射出している。
「ふふっ、そろそろいいでしょ? アナタのコレをちょうだい……」
 牡犬のペニスを十分に奮い立たせたと判断した彩子は、その根元を掴んだまま飼い犬の躰を膝で跨いだ。
 量の増えた愛液をクチュクチュと掻き混ぜ、あゆみは怖くて深くまでは指を挿入できないまでも、
新たに憶えたイケナイお遊びに没頭していた。不意に母親の声が聞こえ、あゆみは再びドアの隙間から室内を覗き込んだ。
もっとよく見えるようにと、震える手が無意識のうちに隙間を拡げた。
 飼い犬のペニスの根元を手で押さえて天井に向かせた彩子は、ドアの方を向いて膝立ちになった。
そして、開いたドアの隙間にぐっすりと寝付いているはずの娘の姿を見つけ、息を呑んだ。あられもない姿で、
飼い犬との秘め事を幼い娘に知られたことにパニックに陥りそうになる。
 だが彩子は、飼い犬との秘め事を覗いている娘の目がおぞましさに見開かれているのではなく、快楽に蕩けていることに気付いた。
半開きの口からあえかな喘ぎを放ち、パジャマを膝まで下ろした下半身で可愛らしい指が蠢いているのを見て、淫蕩な笑みを浮かべる。
 不意に彩子は自分が小学生だった頃を思い出し、あの時、両親の寝室を覗いて母親と目が合った気がしたのは間違いではなかったことに気付いた。
そして、その顔が今の彩子と同じように淫らな笑みを浮かべていたことを思い出した。
 彩子は、幼かった頃の自分と同じように母親の寝室を覗いている娘によく見えるように、とろとろの秘裂を指で割り開いた。
腰をゆっくりと落としていき、八年前に通ってきた隘路に、脈打つ牡犬のペニスがずぶずぶと挿入り込んでゆく様を見せ付けた。
 指とは比べ物にならないほど太くて長いジョンのペニスが、母親の濡れそぼった肉びらの間に姿を消してゆく光景を、
あゆみは驚愕に見開いた目でしっかりと脳裏に焼き付け、同時に自分の指を処女孔深く潜り込ませていった。
「んんっ……。はぁぁーーーっ、奥まで挿入ってるぅ……」
 根元のコブを残して牡犬を受け入れた彩子は、脈打つペニスが完全に嵌まり込んだのを確かめるようにゆっくりと腰を前後に揺らし始めた。
はち切れんばかりに膨らんだ、肉色のコブに貼り付いた肉びらが卑猥な水音を鳴らす。根元で支えていた手を離して、ゆっくりと上下に腰を浮かせては落とし、
牡と牝の結合部分の変化を、歪んだ性教育を、淫猥な母親は娘に教示していく。
 憑かれたような瞳の娘はその教えに従って指を動かし、新たに湧き起こってきた快楽の波に飲まれていく。本能に突き動かされた小さな躰が跳ね、洩れる喘ぎに艶やかさが増していく。
 
[ 1248 ] Re:落日4-6-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時05分 ] 
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ゆるゆると腰を浮かせては落としながら、彩子は重く揺れる乳房に手を伸ばし、尖り勃った乳首に指先を宛がう。尖り勃ちの周囲をなぞり、
疼く先端を指の腹で転がした。
 母親の淫らな動きを真似る娘は空いていた手をパジャマの裾から這い上がらせ、プールの授業のときのように凝り固まっている突起に触れた。
普段とは違う感触とともに躰に電撃が走る。指先で周囲をなぞると、背筋がぞわっとした後にじんわりと温かな波動がそこから拡がり、
あゆみは新たな教えがもたらす快楽にのめり込んでいった。
 快楽への道を進み始めた娘にイク感覚を教えるため、彩子は抑える必要のなくなった嬌声を解き放ち、抽送の速度を速めた。
結合部から泡立った白濁液が滲み出してくる。娘の注意が自分の動きに向けられているのを確認すると、
淫らな母親は自らの快感を加速させるように、牡犬との結合部の上で顔を出しているクリトリスを指で嬲り始めた。
 膝の力が抜け、尻餅をついてドアの枠にもたれ掛かかっていたあゆみは、母親の新たな教えに従って、
花開き始めた秘裂の上端にある米粒のようなクリトリスを、処女孔から抜いた震える指で擦り上げた。
 あゆみの視界で閃光が弾けた。小さな躰が雷に打たれたように硬直し、痙攣する。全身に拡がる名状し難い感覚が、意味不明な叫びとなってその口から放たれた。
 やがて小さな躰から力が抜け、初めてのオーガズムによる倦怠感に襲われたあゆみは、そのまま深い眠りに落ちていった。

 翌朝、あゆみは自分のベッドの上で目を覚ました。
 気怠い躰を引き摺るようにしてベッドから這い出したあゆみは、おなかの奥に錘が入っているような感覚に昨夜の出来事を思い出した。
パジャマを急いで膝まで下ろし、パンツを裏返す。股布の部分は汚れていなかった。
「あれ……。おかしいなぁ……」
 夜中に起き出して母親の寝室を覗いたのが本当にあった出来事なのかと、あゆみは首を傾げる。ふと、
その目が無毛の割れ目に注がれた。明るい朝日の中で見るソコは、昨晩見たと思った母親のソコとは似ても似つかない、
ただの一本の筋にしか見えない。あのふわふわする心地好い感覚を思い出し、あゆみは息を呑み、震える指先をそっと滑らそうとした。
 その瞬間、コンコンとドアがノックされ、突然の物音に飛び上がりそうになったあゆみは、慌ててパンツとパジャマを履き直し、再びベッドに潜り込んだ。
「あゆみ、朝よ。起きなさい」
 間一髪、ドアが開く寸前にベッドに潜り込むことに成功したあゆみは、ドキドキしながら眠ったふりをした。被っていた毛布が捲られ、明るい朝の日差しが再び差し込む。
「ママ、おはよう……」
 あゆみは眠そうな演技をしながら、母親の顔色を窺う。彩子はいつもと変わらない、優しい笑顔をしていた。
「おばあちゃんのところに行くのが楽しみで、よく眠れなかったんでしょう」
 彩子はまだ眠そうにしている娘の手を引いて起こし、くしゃくしゃになった髪の毛を指で梳いた。
「さあ、顔を洗って。朝ご飯にしましょう」
 くすぐったそうにしていた娘の鼻先を指でちょんと押して、彩子は部屋を出て行った。嬉しそうに微笑みながらその後に続いたあゆみは、
寝る前とは違うパンツを穿いていることに気付くことはなかった
[ 1249 ] Re:落日4-7-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時07分 ] 
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「あははっ、これでしばらくはアナタと二人っきりね!」
 昼過ぎに可愛い孫を迎えに来た義母にあゆみを引き渡した彩子は、リビングで愛しい牡犬と二人きりになったことを歓んでいた。
四つん這いになって飼い犬と躰をすり合わせ、キスをするように顔を寄せていく。ザラザラした温かい舌が牝犬になった女主人の口元を舐め上げ、
艶かしい喘ぎとともに開かれた唇の間からピンクの舌が顔を出す。二枚の舌が触れ合い、淫靡に絡み合い始める。
「んんっ……、ちゅむっ……、んふぅ……。嬉しいのね。――もちろん、私もよ!」
 牡犬の喜びを感じ取った彩子は縺れ合うようにしてフローリングに横たわり、仰向けになった牡犬の股間に視線を走らせる。
愛して止まない器官が早くも反応を示していることに、紅潮した目元を綻ばせた。
「ふふっ、それに……」
 牡犬と視線を絡ませながら、ゆっくりと立ち上がった彩子は、ワンピースのボタンをひとつ、
またひとつと外して肩から落とし、躊躇うことなくブラジャーとパンティまでをも脱ぎ捨てると、明るい昼の日差しが射し込むリビングで一糸纏わぬ姿になった。
「誰にも邪魔されずに、好きなだけアナタと楽しめる……」
 豊満な乳房を持ち上げ、尖り始めている突起を舌でちろりと舐めた彩子が淫らな笑みを浮かべる。
「あゆみが帰ってくる時間を気にしなくてもいい……」
 悩ましげに揺れる躰に沿って滑り降りた右手が、破廉恥に開かれた股間を彩る秘叢を掻き分け、蜜液を湛え始めた泉の扉をノックする。
「一日中だって……。何度だって……」
 左手が添えられ、四本の細い指先が肉びらを拡げてサーモンピンクの牝器官を露わにする。そこから漂ってくる牡を誘惑して止まない匂いに、
ジョンがむくりと起き上がった。これから始まる愛しい獣と過ごす時間に、与えられる深い愛情と快楽への期待に彩子は身震いする。
「ぁああっ、なんだかすごく……。すごく解放されたって感じるの!」
 そして彩子が期待した通りに、牡犬の荒い息遣いを剥き出しの牝器官に感じ、まるで呼吸をしているかのように収縮する膣口から新たな蜜液がじわりと滲み出す。
「だから、いっぱい楽しみましょ! アナタがしたいように、していいのよ!」
 その言葉を合図に牡犬は鼻先を牝犬の股間に突撃させる。媚粘膜から蜜液を擦り取ろうとするザラザラした舌に、
彩子の腰が悩ましげに揺れ、歓びの声が上がる。牡犬の荒い息遣いに、牝犬の息遣いが重なっていく。
 牡犬の一舐め毎に、熱い吐息を洩らす彩子の乳房が震え、繊毛に彩られた下腹部が波打つ。牡犬の体毛が張り詰めた太腿を撫で、膝がガクガクと震える。
「はぅん……。だめぇ……、立ってられない……」
 快感にうねる上半身を辛うじて支えていた膝が終にくずおれた。荒い息をして冷たいフローリングに横たわった彩子を労わるようにジョンがその顔を舐め、
やがてその舌は、激しく上下する乳房を這い回った。
「くあぁっ!」
 
[ 1250 ] Re:落日4-7-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時07分 ] 
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小指の先ほどに尖り勃った乳首をヤスリのような舌で擦られ、彩子がたわめられた背中を床から浮かせて甘い悲鳴を放つ。
綯い交ぜになった痛みと快感に朱の注した裸身から汗が噴出す。続けざまの強い刺激に床の上でのたうち回る。
「やあんっ、乳首が取れちゃうぅっ!」
 ジンジンとする乳首をかばうように彩子はうつ伏せになる。その背中にも舌が這い回り、彩子は身を捩った。
 女主人を快楽の淵に追いやる舌は、ふるふると震える桃尻にも唾液を塗り込めていく。冷たい鼻先が尻肉の谷間に潜り込み、
牡犬の目的を察知した女主人が、息も絶え絶えに四つん這いの姿勢になって、飼い犬の目の前に臀部を掲げた。
「はくぅん……。どうぞ……。私はアナタだけの牝犬です……」
 振り返った彩子は蕩けた瞳で言うと、背中を弓なりに反らして心の尻尾を巻き上げ、ぬらつく秘裂と妖しく息づく排泄口を牡犬の目に晒す。
主従関係は完全に逆転し、彩子は身も心も牝犬となって愛しい牡犬に服従した。
 濃密な愛液が太腿の内側をゆっくりと伝い落ちていく。期待に震えている牝犬に飛び掛かった牡犬が、牝犬の生殖器を探して一心不乱に腰を振り立てる。
二度三度と秘裂の周囲を抉った肉槍は、それから数度の突き込みでようやく入り口を探り当てた。更に奥へと穂先を潜り込ませるように腰を突き上げる。
 熱い肉塊を愛液に濡れた襞肉が歓びに震えながら迎え入れる。子宮を押し上げるような圧迫感と、
すでに噴出を始めている先迸りを膣奥に感じて、牝犬は満足気な吐息を熱い喘ぎに混ぜた。
 激しい突き込みから、押し付けた腰を細かく揺らすような動きに変えた牡犬が、牝犬の子宮に一滴でも多くの子種を注ぎ込むためにペニスの根元を膨らませる。
 牡犬の体重をくずおれそうになる四肢で支えている牝犬が、入り口を塞がれた膣を満たしていく熱い獣液にむせび泣く。全身が汗で濡れ光り、
押し寄せる快感の波に翻弄され、脳が焼き焦がれる。
 最後の仕上げとばかりに、牡犬が牝犬の臀部を跨ぎ越し、犬同士の交尾結合の姿勢になる。
胎内で肉塊が反転する痛みに苦悶と悦楽の表情を浮かべ、快楽の底なし沼へと彩子は沈んでいった。

 娘の存在を意識しなくてもよくなった彩子の日常は、すぐに牡犬との情事で埋め尽くされていった。当座の食糧を買い込み、
家の中では下着すら纏わぬ、完全に牝犬として過ごしていた。目覚めては牡犬と交わり、胎内深く獣液を注ぎ込まれ、
陶酔感と疲労感に満足した表情で寄り添い合って眠りに就き、また目覚めては交わった。

 出張の関係で予定より二日早く赴任先から戻れることになった拓雄は、妻を驚かせようと、
連絡をせずに二週間ぶりの我が家へと足を向かわせていた。娘が出掛け、魅力的な妻との二人きりの夜に思いを馳せるその足取りは軽い。
自身を失いかけていた夫は、早くも疼き始めた己が分身に、魔法の薬に頼らなくても良くなるかもしれないという期待で胸を膨らませた。
 明かりの灯っていない我が家の前で、いつも庭にいるはずの飼い犬の姿が見えないことに拓雄は首を捻った。
とうに落日を迎えた、月のない闇夜に妻が犬を連れて散歩に出ているとは思えなかった。
[ 1251 ] Re:落日4-7-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時08分 ] 
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「無用心だな……」
 玄関の鍵は掛かっておらず、靴が脱ぎ散らかされていた。
 夫婦の寝室の方から微かな物音が聞こえ、まさか泥棒に入られたのではないかと、
拓雄は側にあったゴルフクラブを握り締めて、静かに家の中に入っていった。
 近付くにつれ、その物音が妻の悩ましげな声であることに気付いた拓雄は、妻の浮気現場にかち合ってしまったかもしれないと血の気が引いた。
薄氷を履む思いで静かにドアノブを回し、わずかに開いた隙間から寝室の光が洩れ出す。不貞を働いている妻の声と腰を打ち付け合う音が、夫の耳にはっきりと聞こえてくる。
「あふぅ……、あさって、あの人が帰って来るの……。あんっ、明日になったらお掃除をして……、ぁはぁっ……、あの人の妻に戻らないと……」
 妻の独白に衝撃を受け、ドアの向こうの現実を暴くことへの恐怖に拓雄は動きを止めた。切迫していく妻の喘ぎ声に耳を塞ぎたくなる。
「んっ、んふぅっ……。だからっ、またアナタのものに、なるのは月曜までお預けっ、はぅん……。ぁあっ、もっと注ぎ込んで……、アナタの子種をたっぷり注ぎ込んで……」
 そして、妻のあられもない卑猥な言葉が拓雄の耳に飛び込んできた。夫の子種だけを受け入れるべき器官に、
誰とも知らぬ男のものが注ぎ込まれている。脳が沸騰するような怒りが真実を知る恐怖を吹き飛ばした。
「何をしているんだ、彩子!」
 怒りに震える手で鈍く光ったクラブを握り締めた拓雄は、雄叫びを上げて不貞な妻とその愛人の居る寝室へと飛び込んで行った。

『田宮先生! お願いです! ジョンを、ジョンを助けてください!』
 一日の診察と預かっている動物たちの世話を終えて寛いでいた獣医は、密かに気に掛けている人妻の電話による必死の救援に、診察道具を携えて望月家へと車を走らせた。
 明かりの点いていない玄関口で、飼い犬に必死に呼びかけている人妻の声を聞いた田宮は、インターフォンを押しかけた手でドアを開けると、暗い家の中へと飛び込んだ。
 暗い廊下に明かりの洩れるリビングから、泣き叫ぶ人妻の声が聞こえている。靴を脱ぎ捨て、リビングの入り口に立った田宮は、濃い血の臭いに口元を押さえた。
 リビングの中央に、裸身を真っ赤な返り血に染めた彩子が、ぐったりとしているジョンを抱えて必死にその名前を呼んでいた。
「お……、奥さん」
 凄惨でいて妖しい美しさを放つ人妻の姿に、田宮の喉が張り付く。
「先生……。夫が……、夫がジョンをゴルフクラブで殴ったの! 先生! ジョンが目を開けてくれないの!」
 愛しい牡犬を助けに来てくれた獣医に、彩子が泣き腫らした目を見開いて叫ぶ。この距離ではまだ、
ジョンの容態がはっきりとはしないが、ぐったりとした様子から危険な状態であることは判る。田宮は診療鞄の持ち手を握り直した。
 
[ 1252 ] Re:落日4-7-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時09分 ] 
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目のやり場に困る姿の人妻に近付いた田宮は、その途中でソファの陰に隠れていたモノを見つけて足を止めた。
異常な事態に背筋が凍る。田宮が見たのはこの家の主人、望月拓雄が折れ曲がったゴルフクラブを手にしたまま、
背中から包丁を生やしている姿だった。血の海の中でピクリとも動かない男が既に絶命しているのは明白だった。
そしてそれは、彩子の腕の中でぐったりとしている飼い犬も同じだった。
「奥さん、警察を呼びましょう……」
 震える声で田宮が呟く。悲鳴を上げて逃げ出したくなる衝動を無理矢理に抑え込む。
「先生! 早くジョンを! ジョンを診てください!」
 歩みを止めた獣医に、彩子は苛立ちを込めて叫ぶ。
「警察に連絡を……」
「何を言ってるんですか! お医者様なんでしょ! ジョンを助けてよ!」
 いつまでたっても腕の中の牡犬を助けようとはしない獣医に、彩子は鬼気迫る表情をした。人妻の狂気に気圧されて、思わず田宮はあとじさった。
「診なくても判るんです! ジョン君はもう……、もう亡くなっているんですから!」
 
[ 1253 ] Re:落日4-7-5
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 03時09分 ] 
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意を決して、田宮は異様な空気を払うように大きな声で飼い犬の死を告げた。一瞬にして辺りが静寂に包まれる。
「死ん……、だ……。うそよ……、ジョンは死んでなんていないわ……」
 愛しい牡犬に視線を戻し、掠れた声で彩子は呟いた。生きている証拠を探すように視線が彷徨う。そして、
ある一点を見たところで、その口元に狂った微笑が貼り付いた。
「――はははっ、ほら、やっぱりうそじゃない! 見て! 私のためにオチンチンをおっきくしてくれてるでしょ!」
 血よりも赤い肉の槍が、完全に毛皮の鞘から飛び出していた。狂える人妻の妖しく白い指が肉槍に絡み付き、愛しげにさすり始める。
「ふふっ、これをちょうだい……。いつもみたいに、いっぱい、いーっぱい、オ×ンコに注ぎ込んで……」
 獣道に堕ちた人妻の言葉に田宮は凍りついた。その目の前で、血に塗れた人妻の裸身が蠢き、獣医が夢にまで見た秘密の器官に獣の生殖器が埋もれていった。
「はぁん……。好きぃ……、ずっと繋がっていたいのぉ……」
 禁忌を犯す人妻の声で我に返った田宮は、意味不明な叫びを上げながら狂気に包まれた家を飛び出した。
 不審者が叫びながら飛び出していったとの通報を受けた警察が望月家の惨状を目の当たりにしたのは、それから二十分後のことだった。



 夫を刺し殺して気を違えた人妻の事件は、その特異性から一部の週刊誌以外では報道されることはなかった。
 それから十余年の時が経った。

『そうですね。彼とは恋人、っていうのかな。お互いにして欲しいことが、手に取るように分かるんです。
精神的にも深く繋がっているという感じですね』
 テレビの画面に、利発そうな顔つきの黒いラブラドール犬を連れた二十歳前後の女性ドッグトレーナーが、
ケーブルテレビの犬専門チャンネルの番組でインタビューを受けている様子が映されている。
彼女は、やや厚めの唇と長い睫毛に縁取られた瞳、トレーニングウェアの上からでも判るほど肉感的な肢体でモデルもこなす、
ドッグトレーナー界のアイドル的存在で、実力も折紙付の人気トレーナーだった。
 今、マンションの一室では、その女性ドッグトレーナーがフローリングの床の上に一糸纏わぬ姿で四つん這いになり
、艶っぽく濡れた瞳でテレビに映る自分の姿を見ていた。
「はふっ……。んんっ、今日も深く繋がろうね……」
 後ろを振り返った女が自らの指でとろとろになった秘裂を割り拡げる。女の視線の先では、
同じくテレビに映っていた黒犬が鼻先を女の股間に突き入れ、溢れ出る蜜液を美味しそうに舐め取っていた。
「ぁくっ……。ねぇ、美味しい? わたしのオツユ、美味しい?」
 女の呼び掛けにも、黒犬はただ、次から次へと溢れてくる興味深い味の粘液を、鼻を鳴らしながら舐め取っていく。
敏感な肉の芽や放射状に皺の刻まれた排泄口にもザラザラした舌が這い回り、女が全身を駆け抜ける電撃のような快感に全身を震わせ、喘ぎとともに嬌声がその口から洩れだす。
『コツですか……。こうやって、言葉だけじゃなくて、全身で大好きだよって伝えてあげることですね。そうすると、この子たちも全身で答えてくれますから』
 テレビ画面の女は黒犬の背中に覆い被さり、声を掛けながら全身をすり合わせている。
「はぁ……、はぁ……、来て……。早く繋がろう……」
 その言葉を合図に、テレビの前ではその画面とは逆に、汗でキラキラと輝いている白い肌を黒く塗りつぶすように、
黒犬が女の背中に覆い被さった。牝犬の生殖器目掛けて槍のようなペニスを突き込む。すぐにお目当ての肉襞の洞へと肉槍が挿入り込み、
激しい抽送に女の喘ぎが切れ切れになる。やがて黒犬は女の下半身に腰をぴったりと押し付けて、気持ちよさそうに目を細めた。
「くぅん……。いっぱい……、いっぱい注いでね……」
 結合部に感じる痛いほどの異物感と獣液の放出を示す脈動に、女が牝犬のように鼻を鳴らす。絶え間なく膣内に注ぎ込まれる熱い獣液に女は溺れていく。
「いっ、くうぅぅーーっ……。はあぁっ! はううぅーーーん!」
 そして、これからたっぷりと三十分は続く至福の時間《とき》の始まりを告げるように、女は一際大きな歓喜の声を放った。
『それでは、次の大会も優勝目指して頑張ってくださいね。今週のお客様は、
今ドッグトレーナー界で大人気の美人トレーナー、AYUMIさんでした。では、また来週この時間にお会いしましょう』


終わり