雑談の広場


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[ 1236 ] Re:落日4-3-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時57分 ] 
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 祝日の関係で一泊多くなり、次の晩も妻の躰に無数の所有印を刻み付けた拓雄は、家族との暫しの別離を惜しみながら、
祝日明けの会議のために、昼前に慌しく赴任先へと戻っていった。
「パパが元気になってよかったね、ママ」
 二週間前とは見違えるように生気を取り戻した父親の姿は、あゆみに久しぶりの元気な笑顔を取り戻させていた。
「あゆみのためにも、元気でいてもらわないとね……」
 首元にスカーフを巻いた彩子の視線が日差しの照り付ける庭に面したガラス戸に向けられ、
その口元に淫蕩な笑みが浮かぶ。ガラス戸の向こうから、ジョンが家の中を窺うように覗き込んでいた。
「そうだわ。あゆみ、夏休みになったらおばあちゃんのところへ遊びに行ってらっしゃい。そうねぇ……、来週すぐにでも、おばあちゃんに迎えに来てもらいましょう」
「やったぁ! 今年も海に連れて行ってもらえるかなぁ。――ねぇ、ママもいっしょだよね?」
「ママはね、ジョンのお世話をしないといけないの。だから、あゆみ一人で行くのよ」
 母親の言葉にあゆみの表情が曇り、また自分よりも飼い犬の都合が優先されていると感じて口を尖らせる。
「いっしょに……、来てくれないの?」
「いい? あゆみはおばあちゃんたちと一緒だけど、ママまで行ったらジョンは一人で寂しいでしょ? それに、去年はあゆみ一人で行ってたじゃない」
 一つ大きな溜息を吐いて、聞き分けのない娘を諭すように、その頭を撫でながら彩子はジョンを残しておけない理由を説明する。
「うん……。でも……」
 自分が居なければ母親が夜の散歩から本当に戻って来なくなるのではないかと、あゆみの小さな胸は不安で一杯になる。
「もう、仕方のない子ね……。パパが帰ってきたら、一緒にあゆみが元気にしているか見に行くから……。それでいい?」
「――約束だよ、ママ」
 母親の顔を見上げ、あゆみは約束が守られることを祈った。
「はいはい、もうこの話は終わりにしましょう。あゆみ、おばあちゃんのところでは我儘を言わないで、いい子にしてるのよ」
 娘のすがるような視線を邪険に振り払い、彩子はドッグフードがたっぷりと盛られた器を手に鼻歌交じりで飼い犬の許へと向かい、
途中で何かを思い出したかのように娘の方を振り返った。
「そうだ。二日もお散歩をお休みしてしまったから、今から散歩に行ってくるわ。お昼はテーブルの上に用意しておいたから、お腹が空いたら食べてね」
 テーブルを振り返ったあゆみは、その上に置かれた出来合いのお弁当を見て、ただ呆然と立ち尽くした。

 
[ 1235 ] Re:落日4-2-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時56分 ] 
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妻を床に押し倒し、一匹の獣となった夫は柔らかな乳房の間に顔を埋めて、青く血管の浮き出た白い柔肌に所有者を示す赤黒い印を次々と付けていく。
弾力のある白い肉塊を無我夢中で絞り上げ、尖り勃った先端を口に含んで強く吸い上げる。
「彩子は俺のものだ!」
「んアッ! そうよ、もっと激しく私を求めて! 拓雄さんの印を付けて!」
 その言葉に答えるように、拓雄は妻の首筋に噛み付くようにむしゃぶりつき、新たな印を刻み付けた。
ガウンを引き千切らんばかりにずり下げ、新たに露出した白い肌にも赤黒い痕を残していく。
そして、荒々しい獣の愛撫に身を捩っていた白い裸身を引き摺り上げ、その上半身をベッドにうつ伏せにさせると、背中にも印を残していった。
「おい、彩子! 何だ、この傷は!」
 妻の脇腹に残っていたミミズ腫れを見つけ、拓雄は声を荒げて赤い筋を指でなぞった。
「あひっ、気にしないで、ジョンをお風呂に入れたときに引っ掻かれただけよ……。ねぇ、それよりも、早くぅ……。
早く拓雄さんの逞しいチ○ポで、グチョグチョになってる牝犬のオ×ンコを突いて!」
「ああ、待ってろ! 今すぐ挿れてやる!」
 パジャマのズボンをずり下げると、二週間前とは違って、青黒く太い血管の走ったペニスが勢いよく跳ね上がった。
「ぁあっ、すごく逞しくなってるわ! ねぇ、早くぅ。早くちょうだい!」
 目を爛々と輝かせた彩子が腰を淫らに振っておねだりをする。ガウンの裾を捲り上げ、赤いパンティのクロッチ部分を荒々しく横にずらした拓雄は、
透明なぬめりを溢れさせている妻の秘裂に猛々しく反り上がった牡の証を一気に根元まで突き入れた。
「ぁぐぅ!」
 白い喉を見せて仰け反り、彩子は深々と夫のもので貫かれた悦びに躰を震わせる。悩ましく蠢く妻の腰を掴み、拓雄は激しい抽送を始めた。
 湿った肉同士がぶつかる音に合わせて、ベッドが軋みを上げ、彩子の口から甘い喘ぎがリズミカルに洩れる。
二人の汗の匂いと結合部から立ち昇る匂いに拓雄の思考は鈍麻していく。明るい蛍光灯の下でうねくる白い裸身を見下ろし、
拓雄は美しい牝を手中に収めて支配しているのだという思いに陶然とする。
 絡みつき、蠢く襞にやわやわとペニスを包み込まれ、牡の力強さを誇示するように一心不乱に腰を叩き付けていた拓雄はやがて我慢の限界を迎えようとしていた。
「くっ……。射精《だ》すぞ! くっ、ぐぁっ……」
 腰を強く押し付け、拓雄は妻の胎内奥深くに大量の子種を解き放った。
「ぁあっ! すごい……、拓雄さんのがいっぱい……。ぁくぅ……」
 甘い痺れを伴って柔肉の隘路がリズミカルに収縮し、拓雄のペニスから白濁液が最後の一滴まで搾り取られていく。
腰を引いて、妻の秘裂からまだ硬さの残る牡の証を引き抜いた拓雄は、よろよろと立ち上がり、自分のベッドに背中から倒れ込んだ。
 のそりと起き上がった彩子が、久しぶりに自分を満足させてくれた夫の股間に顔を寄せる。真っ赤な舌を伸ばして、
激しかった交合の残滓を残さず舐め取っていった。
「拓雄さん、とても逞しかったわ……」
 夫のトランクスとパジャマを直し、彩子は憑き物が落ちたように穏やかな表情の夫に微笑みかける。
「あぁ、彩子のおかげで自信を取り戻せそうだ。ありがとう……」
「どういたしまして。さぁ、疲れたでしょう。今夜はこのままお休みになって……」
「そうだな、お休み、彩子……」
「お休みなさい……」
 彩子が呟くと同時に、拓雄は静かな寝息を立て始めた。一人寝入った夫を置いて、彩子は静かに立ち上がり、
電気を消して寝室の窓から庭を見下ろした。暗闇の中、一対の光る眼がじっと見上げている。
「ごめんなさい……。あの人が居るから……」
 溜息とともに小さな呟きが、また彩子の口から洩れた。
[ 1234 ] Re:落日4-2-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時56分 ] 
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今夜の拓雄は取り乱すことなく妻の手を強く握り返し、優しい眼差しで見つめ合うことができた。
「ありがとう、心配してくれて……。そうだわ。心配といえば、拓雄さんの方こそ……」
 彩子の視線が夫の股間に向けられる。
「あ、あぁ……。こいつに頼らなければ駄目だなんて、恥ずかしい話さ……」
 ベッドの上に置かれていた紙袋からピルケースを取り出した拓雄は、軽く振って錠剤の存在を音で確認した。口元に笑みを浮かべた彩子の視線がピルケースに注がれる。
「――病気なんだもの、お薬の力を借りるのは恥ずかしいことじゃない。すぐにお薬に頼らなくても良くなるわ。自信を持って」
 夫のパジャマの太腿で彩子の白い指が字を書くように滑り回り、拓雄が下半身をもぞもぞとさせる。
「ありがとう。今夜はその……、シテもいいかい?」
「もちろんよ……。私の躰は逞しい牡のもの。拓雄さんは私とあゆみを養ってくれる逞しい牡……。だから、いつだって拓雄さんの好きなようにしてもいいのよ……」
 ガウンを肩脱ぎにした彩子が、ブラジャーをしていない豊満な胸の谷間を強調する。首を傾げ、潤んだ瞳で上目遣いに夫と見つめ合う。
「いつでも……、俺の好きなように……」
 妖しい光の籠る妻の瞳に魅入られた拓雄が、掠れた声で呟く。
「そう、好きなように……。だからお薬を飲んで……。逞しくなった拓雄さんのモノで私を……、私をメチャクチャにして!」
 妖艶な妻の姿態と言葉に拓雄が生唾を飲み込む。目の前の牝を抱きたいという強烈な衝動に頭がくらくらし、
鼓動が早鐘のように躰中に響き渡る。武者震いをする手でピルケースから錠剤を取り出した拓雄は、牡の逞しさを取り戻すことのできる青白い魔法の薬を嚥下した。
「彩子っ!」
 
[ 1233 ] Re:落日4-2-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時55分 ] 
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普段より少し多くなった洗い物を片付けながら、彩子は娘が何故ジョンの散歩に行かないと言ったら喜んだのか不思議だというように首を捻った。
「毎日散歩に行っているのか?」
「えぇ……。あれよ、ジョンも私も運動しないと太ってしまうじゃない。結構、ダイエットにも効果があるのよ」
 誤魔化すように、彩子は毎日続けている散歩の理由を早口に言った。鈍感な夫は妻の微妙な焦りの感情にも気付かずに、納得したように小さく頷いた。
「なるほどね。で、どうして今日は行かないんだ?」
「拓雄さんが居るからよ……」
 一瞬、洗い物の手を止めた彩子が微かな苛立ちを籠めて呟く。その呟きは幸いにも夫の耳にまでは届かなかった。
「拓雄さんが居るから、夫婦で話をする時間の方が大切でしょ?」
 最後の洗い物を水切りに入れ、善き妻を演じて彩子は答えた。
「ああ、そうだな。――ところで、あゆみの夏休みの予定なんだが、母さんのところへ遊びに行かせたらどうだ? 
今年はいつ迎えに行けばいいのかって、せっつかれてな……。それで、彩子にはあゆみを預けている間、一緒に赴任先に来て欲しいんだが……」
「あゆみをお母様のところに預けるのは賛成だけど……」
 誰も観ていないテレビを消し、彩子が夫の向かいのソファに座る。ちらちらとガラス戸の外を気にしている妻を見て、何故か拓雄は少し苛立った。
「何か問題でもあるのか?」
「えぇ、その間、誰がジョンの世話をするのかしらって……。まさか、赴任先のアパートに連れてなんて行けないでしょう?」
 そう言って天井を仰ぎ見た妻の態度に拓雄が溜息を吐く。
「それならペットホテルにでも、獣医のところにでも預ければいいじゃないか……」
「イヤよ! ジョンの世話を他の人にさせるなんて! ――それにお金だって掛かるじゃない」
 ソファから身を乗り出し、すごい剣幕で飼い犬の世話を他人に任せることを拒否する妻の姿に拓雄は驚き、そして再び深く溜息を吐いた。
「――変わったな、彩子。前はジョンの世話なんか俺に任せっきりだったのに……」
「そうね。変わってしまったのかも……」
 夫から視線を逸らし、彩子はソファに深く身を沈めた。力なく自嘲めいた笑みを口元に浮かべて再び天井を仰ぎ見る。
「そうか……。でも、心配なんだ……。俺が居ない間に何かあるんじゃないかって」
 やるせない思いに拓雄は頭を抱える。
「心配しなくても大丈夫よ。ジョンが守ってくれるわ。色々と、頼もしいくらいにね……」
 天井を仰ぎ見たままの彩子が呟くように答えた。ソファの上で指が落ち着きのないリズムを刻む。
「それはそうかもしれないが、二人で話し合う時間を……」
「だからジョンを散歩に連れて行かないで、こうして話し合ってるじゃない!」
 バンと音を立ててソファを叩き、彩子は身を起こして叫んだ。目の前の夫が怯えた目をしているのに気付いてハッとする。
「ごめんなさい……。お風呂に入って、頭を冷やしてくるわ……」
 重苦しい空気から逃れるように、彩子はリビングに夫を残して出て行った。そして時を同じくして、ガラス戸に映っていた黒い影も姿を消していた。

「ごめんなさい。ここのところ暑い日が続いてイライラしてたの。拓雄さんに当たるなんて、どうかしてたわ。――本当にごめんなさい」
 ガウン姿の彩子は夫婦の寝室に入るなり、ベッドに座っていた夫の足下に跪いてその手を取り、深い反省の意を込めた瞳で謝罪した。
「いいんだ、彩子。俺の方こそ、さっきはすまなかった。――確かにジョンをどこかに預けるのは金も掛かるし、
ジョンも淋しがるだろうからな。でも、彩子のことが心配なのは本当なんだ」
 
[ 1232 ] Re:落日4-2-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時55分 ] 
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2

 夏休み直前になり、母親と過ごす時間が増えることをあゆみは素直に喜べなかった。健気な娘はこのところ、
太陽が沈むと変貌する母親の顔色を窺ってばかりで、母親の機嫌が悪くなる原因が自分にあるのではないかと悩んでいたのだった。
 学期末テストの答案用紙を受け取った母親が、どことなく上の空で無関心ともとれる反応だったことも幼い心に重くのしかかっていた。
いっそのこと、全体的に悪くなった成績を怒られた方がまだましだとさえ思うほどだった。
 毎晩散歩に出掛ける母親をあゆみは悲しげな瞳で見送り、眠い目を擦りながらその帰りを待っていた。
だがそれも、起きていたことを怒られてからは、そっと部屋の窓から覗くだけになり、時には帰りを待ちきれずに眠ってしまうことすらもあった。
 だが、そんなあゆみに待ち焦がれていた日が訪れた。大好きな父親が二週間ぶりに家に戻ってくるのだ。

「パパ、おかえりー」
 チャイムが鳴るや否や玄関に走って行ったあゆみは、靴も履かずに玄関を飛び出し、
にこやかに笑っている父親の胸に飛び込んだ。愛娘の頭を優しく撫でながら、拓雄はただいまを言い、娘とともに玄関のドアをくぐり抜けた。
「おかえりなさい、拓雄さん」
 明るい妻の声に、幾分ホッとした様子で拓雄はただいまを言った。変わらない笑顔の妻にぎこちなく笑いかけ、差し出された手に鞄を渡す。
「ごくろうさまでした」
 仕事に疲れた夫に労いと感謝の言葉を残して、彩子は受け取った鞄を手に家の奥へと消えて行った。
「ん? あゆみ、どうかしたのか?」
 水色のサマードレスの後姿をじっと見ている娘に気付いて、拓雄が声を掛ける。
「ううん、なんでもないよ。ねぇ、パパ。おみやげはー」
 父親に心配を掛けまいと、あゆみは笑顔を作る。
「ほら、あゆみの大好きなチョコレートのケーキだぞう。後でみんなで食べような」
「うわぁ……。溶けないように冷蔵庫に入れてくるね」
 差し出された菓子折を目を輝かせて受け取り、大事そうに抱えてあゆみはキッチンへと歩いていった。
 一人玄関に残された拓雄は、ふと誰かに見られている感じがして振り向き、
ドアの隙間から飼い犬が覗いていることに気付いた。その視線から微かに敵意のようなものを感じる。
「お、おぉ、ジョン。ただいま……」
 声を掛けた拓雄と目が合った瞬間にジョンはすっと姿を消した。拓雄は首を傾げながらドアを閉め、
鍵を掛けた瞬間には飼い犬の不思議な行動のことなど、すぐに頭の隅に追いやってしまっていた。

「あゆみはもう寝たのか?」
「ええ。拓雄さんが帰ってきたのが余程嬉しかったみたいね」
 リビングで洋画のテレビ放送を上の空で観ていた拓雄は、娘を寝かし付けて戻ってきた妻を振り返った。
その顔色を探り、いつもと変わらない様子に安堵する。
「――あゆみったら、変なこと訊くのよ。今日はジョンの散歩に行かないのかって……。行かないわって言ったら、嬉しそうな顔をするし……」
 
[ 1231 ] Re:落日4-1-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時54分 ] 
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支えを失った牝犬は膝を突いてへたり込み、うっとりとした表情で快感の余韻を楽しみながら、
空気を求めて激しく胸を上下させている。牡犬が胎内に残していった獣液を確かめるように右手が伸び、指先が秘裂から漏れ出している白濁液を塗り拡げる。
「んふっ、昼もあんなにいっぱい射精《だ》したのに、またこんなに……」
 開き気味になった膣口に中指が挿入り込んで蠢き、クチュクチュとはしたない水音を立てる。
手の甲を伝って薄白い粘液が滴り、地面を濡らしていく。粘つく空気に、濃密な牡の香りが拡がった。
「ぁふぅ、もったいないけど、んっ、このままじゃ、ぁくぅ、帰れないわ……」
 早く寝るように言い付けているにも拘らず、最近のあゆみは起きて母親の帰りを待っている。
子宮にまで溜まった牡犬の子種をそのままにして帰れば、漏れ出して今のように濃密な牡のニオイを漂わせることになってしまう。
「ジョンとセックスしてること、あゆみが知ったらどんな顔するかしら……」
 背筋を駆け上る妖しい戦慄に彩子は身を震わせて喘いだ。
「ダメ……。早く掻き出さなきゃ……」
 悪魔の誘惑を振り切り、膝立ちになった彩子はサマードレスの裾を左手に絡げ持ち、中指に人差し指を加えて、
獣液を溜め込んだ柔肉の隘路を割り拡げた。さらさらした透明に近い液体が内腿を伝っていく。
 指の位置を変えても流れ出る獣液がなくなると、彩子は奥から搾り出すように、腹筋に力を込めた。
 ぶびっ。びゅぶるるっ……。
 あられもない音とともに、胎内奥深くに残っていた獣液が吐き出される。二三度繰り返し、もう残っていないことを確認した彩子は、
地面の濡れた跡を見下ろして自嘲気味な笑みを漏らす。暗闇に光る眼をこちらに向けていた牡犬にも哂われている気がした。
「軽蔑しないでね。あなたとの関係を続けるためよ……」
 その言葉を理解したのかは定かではないが、ジョンはのそのそと彩子に近付き、差し出された右手を舌で清め始めた。
牡犬の愛情を感じて、牝犬が嬉しそうな表情を浮かべる。
 丹念に情事の残滓を拭い終えた牡犬は、交尾の最中に牝犬が寄り掛かっていたタイヤの匂いを嗅いだかと思うと、
彩子の目の前で片足を掲げ、股間のモノを見せつけながら多量の尿を放出し始めた。
 放物線を描いて落ちる輝く水流、香ばしいアンモニア臭、地面とタイヤを叩く牡犬の力強さを表すような水音。
それを見ていた牝犬は憑かれたような表情を浮かべ、躊躇うことなく、牡犬と同じ場所に向けて自身の尿意を解放した。
 パンティで太腿と股間を拭った彩子は、汚れた布切れをサマードレスのポケットに突っ込んで、
何事もなかったかのように立ち上がった。服の乱れをさっと直すとジョンのリードを掴み取り、無言のまま飼い犬を付き従えて公園を出て行く。
 月だけが見ていた痴情の痕跡を残して……
[ 1230 ] Re:落日4-1-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時53分 ] 
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暗がりの中を二匹の犬が楽しそうに走り抜けていく。藍色のサマードレスに身を包んだ彩子はスカートの裾を翻し、
前を走るジョンを追い掛けていた。
 この時間になると、散歩コースは昼間とは違った表情を見せるようになる。月明かりだけが照らしている河原、
街灯のない袋小路、遊具が冷たい影を落とす公園。それぞれがどこかに闇を孕んでいる。
 いつものように公園の水道で二匹の犬は喉を潤した。昼間は幼い子供を連れた母親たちが集う賑やかなこの場所も、今は人影もなく、ただ静まり返っている。
 誰も居ないことを確認した彩子は、公園の片隅にあるベンチにジョンを連れていく。そこは電灯から離れていて、月明かりさえも傍らの木に遮られた場所だった。
「水だけじゃ満足できないでしょ……」
 左手で背もたれを掴んだ彩子はクリーム色をしたコットン生地のパンティを脱ぎ下ろした。
ベンチに浅く座って片脚ずつ抜き取り、夜にだけ咲く月下美人の白い花弁のようにゆっくりとその膝を開いていく。
ドレスの裾がたくし上げられ、既に透明なぬめりを溢れさせている牝犬の生殖器が牡犬の目線の先に姿を現し、芳醇な香りが漂い始めた。
「大丈夫よ。誰も見てないわ……」
 半ば自分に言い聞かせるような彩子の言葉に、ジョンがゆっくりと鼻先をスカートの奥へと潜り込ませていく。
毎日味わっているのに興味の尽きない蜜液の匂いを嗅ぎ取り、その舌を伸ばして牝犬が豊富に湧き出させる甘酸っぱい粘液を舐め取り始めた。
「んんっ、とっても気持ち、いいわ……。ねぇ、牝犬のオツユは、美味しい?」
 気持ち好さに腰をくねらせて牡犬に自分の愛液の味を訊いた彩子は、次第に息を荒くしていく。
誰かが来ることを警戒して公園の入り口へと向けられていた瞳は、既に強い快楽によって焦点が定まらなくなっていた。
 スカートの下からは破廉恥極まりない水音が洩れ聞こえ、切なげな表情の彩子は額に珠のような汗を光らせながら、
洩れそうになる嬌声を指を噛んで押し殺し、牡犬のペニスを渇望する卑猥なリズムで腰を波打たせている。ベンチの軋む音が夜の静寂《しじま》を破って響き渡った。
 快楽に蕩けた瞳で周りを見渡した彩子は、地中から半分ほど姿を見せている大きなタイヤに目を留め、
淫蕩な笑みを口元に浮かべた。そこは土管が埋め込まれたコンクリートの小山のような遊具の陰になっているために公園の入り口から見えず、
背の高い防音壁のお蔭で公園の奥まで来なければ何をしていても見られる心配のない、二匹の獣にとってはおあつらえ向きの場所だった。
「ジョン、向こうへ行きましょう……」
 いつも通り熱心に奉仕してくれた牡犬の頭を優しく押し返して立ち上がった彩子は、ジョンを引き連れてふらふらとその場所へ向かった。
 サマードレスを胸元まで捲り上げた彩子は、まだ昼間の熱を残しているタイヤにうつ伏せに上体を預け、月明かりで仄白く光る桃尻を牡犬の鼻先に突き出した。
「はぁっ、今日はここでして……。うんと沢山注ぎ込んで……」
 交尾の体勢になった牝犬の背中に牡犬が飛び掛かり、力強い前脚で白い裸身を引き寄せる。手馴れた腰付きで肉槍が激しく突き込まれ、
牡犬の赤黒いペニスはすぐに、その目的地である優しく包み込んでくれる柔肉の隘路への侵入を遂げていた。
「んぐぅーーっ……。んっ、んふぅ、んむぅうう……」
 ずり落ちるのを防ぐために噛み締めていたサマードレスが猿轡になり、
牝犬の悦楽の咆哮はくぐもった叫びとなって静かな公園に洩れ拡がっていく。
二匹の犬の間でしていた、獣欲にぬめった水音と熱い肉体同士がぶつかる乾いた音も、しばらく激しさを増したあとで急に静かになり、
どこからともなく聞こえてくる虫の声と二匹の犬の荒い息遣いだけが残った。
 風通しの悪い公園の一角に二匹の獣から立ち昇る淫臭が籠り、暑気を含んだ粘つく空気と混ざり合う。滝のように汗を滴らせた彩子の白い裸身は、
月明かりに照らされて、妖しい宝石のようにぼうっとした輝きを放っていた。

 やがて、たっぷりと子種を牝犬の胎内に注ぎ終えた牡犬は、萎えかけているペニスを音を立てて引き抜き、
湯気を立てそうなほど温められたそれを防音壁に寄り掛かって舌で清め始めた。
 
[ 1229 ] 落日4-1-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時53分 ] 
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落日 第四話「落日」

1

「ママ、もうお腹いっぱいなの?」
 学校での出来事を一方的に話しながらも夕御飯をほとんど食べ終えたあゆみは、
適当な相槌を打つだけだった母親がぼうっとガラス戸の外を見ていることに気付いて、諌めるように言った。
「ん? ああそうね、早く食べてジョンの散歩に行かないとね……」
 風呂場での出来事から数日が経ち、母親が恐ろしく思えたのは単なる思い過ごしだったのではないだろうかと、
あゆみは思い始めていた。実際、彩子はいつものように愛娘に笑い掛け、普通に家事をこなしている。
ただ、今のように庭に面したガラス戸の方を眺めてぼうっとしていたり、庭でジョンの世話をしていたりすることが多くなり、
毎日散歩に出掛けることも相俟って、娘と一緒に過ごす時間が減っている。そしてそのことが、甘えたい盛りの娘に不満と不安を与えていたのも事実だった。
「またお散歩に行くの?」
 このところ毎晩、彩子はジョンを散歩に連れ出して長い時間戻って来なくなっていた。
以前ならば一緒にお風呂に入ったり、学校での出来事を話したり、宿題を手伝ってくれたりした時間をあゆみは家で一人寂しく過ごさなければならず、
飼い犬の散歩の時間が近付くとどうしても不満げな声を洩らしてしまうのだった。
「そうよ。ジョンもお庭にばっかり居たら、飽きちゃうでしょ?」
 娘の不満そうな声など気にもせず、彩子は淡々と残りの夕飯を口に運びながら答える。
「うん……。でも、お外真っ暗だよ」
 夏の太陽が沈むまで辺りは明るく照らされるが、その分、後に訪れる夕闇はその暗さを際立たせている。どうしてかは解らないが、
飼い犬と散歩に出て行く母親を部屋の窓から見下ろす度に、このまま母親が帰ってこないのではないかという不安にあゆみは苛まれていた。
「明るい道を通っていくからいいの。それに夜は涼しかったりと色々都合がいいのよ。――さ、あゆみもお夕飯を食べ終わったら、先にお風呂に入って早く寝なさい」
 そんな娘の不安をよそに、彩子は夕食を終えると食器を手に立ち上がった。あゆみも母親の行動に倣って自分の食器を手に立ち上がり、その後について行く。
「ねぇ、ママ。お勉強で解らないところがあるから、教えて欲しいの……」
 すがるような思いで、あゆみは自分に構って欲しいがための嘘を咄嗟に吐いた。
「もう……。そういうことはお夕飯前に言ってちょうだい」
 鼻歌交じりに食器を洗っていた彩子は、うんざりした調子で言って溜息とともに傍らの娘を冷たい目で見下ろした。
母親の機嫌を損ねてしまったのではないかと、あゆみが身を竦める。
「ごめんなさい、ママ。やっぱり、いい……」
 やるせない思いを抱えながら、あゆみは聞き分けの良い子であることを選んだ。
「そう? あゆみ一人で大丈夫なのね?」
 面倒なことをしなくて済むと分かって、表情を和らげた彩子が洗い物を続ける。
「うん……。ママ、早く帰ってきてね……」
 上目遣いに母親の表情を盗み見ながら、あゆみが呟く。
「あら、もうこんな時間……。ジョンが待ちくたびれてるわ」
 その呟きに気付きもせず、彩子は洗い物を片付けるとさっさとキッチンを出て行ってしまった。
唇を噛み締めているあゆみを一人残して。

 

[ 1228 ] Re:落日3-7-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時51分 ] 
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田宮の言う関係が散歩やイタズラのことであると知り、彩子はホッと胸を撫で下ろす。そういえば、あれからずっとジョンを散歩に連れて行っていないことを思い出した。
「あ……、ああ!いえ、それはまだどうにも……。実は、それとは別のことで相談に乗って頂きたいことがありまして……。お時間は大丈夫でしょうか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。どうぞどうぞ、なんでもおっしゃってください。奥さんのためなら何でもしますよ。――何なら、そちらにお伺いしても好いぐらいですよ、ははっ」
 調子よく田宮は受け答えし、上手くいけばあの美しい人妻の日常を垣間見れるのではないかと期待した。
「ありがとうございます。で、ですね……、あの……」
(どうしよう……。電話したのはいいけど、犬の子供を妊娠するかなんて直接訊ける訳ないし……)
 どう話を切り出そうかと悩んでいた彩子の脳裏に、オヤジ顔をした滑稽な犬の姿がふっと浮かんだ。
「そうよ、人面犬よ!」
 好い口実が見つかったと、彩子は思わず電話口ではしゃいだ。
「――あの、奥さん?」
 大人しそうな人妻の、いつもとは違う様子に田宮は戸惑った。
「――す、すみません。実は人面犬のことでお訊きしたいことが……」
 田宮の声に我に返った彩子は、真面目な口調で正気を疑われかねない相談を始めた。
「じんめんけん!?――あの、もしかして、あの人面犬ですか?――オヤジ顔の?」
 思ってもいなかった頓珍漢な相談に、田宮の腰が砕ける。『じんめんけん』と言えばアレしかないよなと苦笑する。
「はい!そうなんです。あの人面犬なんです!」
 話が通じて、思わず彩子の声が大きくなる。
「はあ、アノ、ですか……。で、一体、人面犬の何をお聞きになりたいと?」
 頓珍漢な話題であってもちゃんと相談に乗れば、この人妻の点数を稼げるのではないかと田宮は気を取り直した。しかし、人面犬とは専門外もいいところである。
「あっ、あの、えーっと……。そう、子供が。子供が訊くんですよ。人面犬は人と犬の間にできた子供なのかって」
「ハァ!?――あの、それはまじめに答えた方がいいですか?」
 おかしな方向へと進む話題に、田宮はからかわれているのではないかと思い始めていた。
「ええ、是非。お願いします、田宮先生」
 だが、媚の含まれた人妻の声に田宮は鼻の下を伸ばした。
「他ならぬ奥さんの頼みですからねえ……。んっ、んんっ。いいですか?人と犬の間に子供は絶対に出来ません」
「そうなんですか!よかったぁ」
 願っていた通りの答に彩子がはしゃぐ。
「――それは確かなことですか?医学的にも証明とかされているんですか?」
「えっ、ええ。ヒトとイヌの染色体数は全くと言っていいほど違いますからねえ。万が一にもあり得ませんよ。――あの、それで、今度そちらに……」
「ありがとうございました、田宮先生!」
 獣医の答と医学的な確証を得て安堵した彩子は、お礼もそこそこに一方的に電話を切った。田宮は肩を竦め、呆然と見つめていた受話器を置いた。

 妊娠の危険性が全くないと判ってすぐに、遅れに遅れていた彩子の生理が漸く訪れた。ただ、頭では理解していても、
排泄される経血におかしなモノが紛れ込んでいるのではないかという不安から、ナプキンの中身や便器の中を直視することはできなかった。
 幸運なことに夫が戻ってくる前の日には完全に生理期間を終え、すんでのところで彩子は危機を脱していた
[ 1227 ] Re:落日3-7-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時51分 ] 
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半年後、深酒が祟り、祐介は肝臓ガンで呆気なくこの世を去っていった。
 禁忌を破ったことですべてを失くしてしまった彩子は、父方の叔母夫婦の元へと預けられた。
抜け殻のようになっていた彩子がまともな生活を送れるようになったのは、ひとえにこの温厚な叔母夫婦の存在のお蔭だった。
 高校を無事に卒業し、叔父の口利きで事務職に就いた彩子は、のちに職場の友人から拓雄を紹介される。彩子が過去の痛手から立ち直り、
実直な拓雄を心から信頼して結婚するまでには五年の月日を要した。
 あゆみを身籠ったことを告げるときには、過去からの魔手が忍び寄ったものの、懐妊を待ち望み、喜んでくれた夫の存在がそれを追い払ってくれた。
 そしてあゆみが産まれ、彩子は本当の家族の幸せを感じていた。
 もう思い出すことなどないと思っていた、父親との禁忌の行為。そして、飼い犬とのおぞましい行為。
(――でも、あのときとは違う。犬とだから。そうよ、まだジョンの子供を妊娠するかどうかも判らないじゃない)
 過去を断ち切り、幸せな日常を取り戻すため、彩子は田宮に相談すべく電話を掛けた。

「はい、田宮動物病院です……。ああ、これはこれは望月さん、ジョン君との関係はあれから少しは改善しましたか?」
 電話の相手が肉感的な人妻であることを知って、田宮は相好を崩した。
「えっ!?どうしてそれを……」
 いきなり田宮にジョンとの不適切な関係を言い当てられたと思い、彩子は肝を冷やした。
「いやだなあ。この前ご相談を受けたばかりですよ。ジョン君も少しは言う事を聞くようになりましたか?」
 
[ 1226 ] Re:落日3-7-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時50分 ] 
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その7   

 着替え終わった彩子の隣に座っている祐介はイライラしていた。
 超音波検査で撮影された写真には、黒い空間に浮かんだ小さな白い影が写っていた。
 温和そうな産婦人科医は彩子に最後の月経がいつだったのかを訊き、その影を指差しながら、
妊娠三ヶ月と診断した。そして、堕胎には肉体的なリスクが伴うことを説明して、彩子の意思を確認しようとした。
「コイツの意思なんてどうだっていい!コイツの躰がどうなろうと構わない。
死ぬわけじゃないんだろ?アンタはおとなしく、この忌まわしい子供を堕ろせばいいんだ!!」
 医師の質問に祐介が立ち上がり、半狂乱に叫ぶ。今にも掴みかかってきそうな必死の剣幕に医師が身を縮こまらせた。
「やめて、お父さん!」
 娘の悲痛な叫びに祐介が振り返る。うつむく彩子は、両手でお腹を大事そうにさすっていた。
「分かってる、分かってるから……」
 漸く彩子は理解した。祐介が自分のことしか考えていないことに。愛していた父親への想いが音を立てて崩れていく。
そして、まだ完全なヒトの形をしていない奇怪な影が、祐介の言う通りに忌まわしいモノにしか見えなくなり、途端に吐き気を催した。
「――レイプされたんです。自分のことしか考えていない、最低な人に。だから、そんな人との間に出来た子は産みたくありません……」
 顔を上げた彩子は泣き笑いの表情で医師にそう告げ、それを聞いた祐介は一瞬顔を強張らせてから彩子を睨み付け、むすっとした表情で椅子に戻った。

 数万円の費用と短い堕胎手術によって、彩子に宿った小さな命の火は消された。
 心と体に空虚を抱えた彩子を待ち受けていたのは、地獄のような日々だった。
 禁酒を破り、以前よりも酒量の増えた祐介によって、彩子は事あるごとに殴られ、蹴られ、躰のあちこちに痣を増やしていった。
毎晩のように寝室に呼ばれ、否応なくレイプされた。嫌がらなければその時だけは優しい父親の顔で犯された。
 酷い扱いを受けていても、行く当てのない、まだ高校生の彩子には家を飛び出すことができなかった。心の片隅にあった、
もしかしたら元の優しい父親に戻るかもしれないという淡い期待も、いつの間にか消えていった。
 抵抗してもしなくても変わらない。ならばまだマシな扱いを受けられるようにと、彩子は抵抗することを止めた。
何を訊かれても父親の望み通りの返答をすれば、嫌な思いをせずに快楽だけは享受することができた。
心も躰も蕩けるような法悦とともに、その間だけはすべての辛い現実を忘れることができた。

 
[ 1225 ] Re:落日3-6-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時49分 ] 
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早く指を抜いて膝に絡まる下着とジーンズを上げなければ。逸る気持ちと排泄器官から湧き上がる快感が入り混じり、彩子はパニックに陥っていた。
(お願い、ドアを開けないで! お尻が気持ちイイッ! ダメェ、おかしくなっちゃう!)
 強烈な快感の波に彩子が背中を反らせる。排泄口から勢いよく指を引き抜いたと同時に彩子は気を失った。

「――んっ、んぅ……。私、気を失ってたのね……。ジョン、心配してくれてるの? ありがとう、もう大丈夫よ」
 失神状態から回復した彩子は、自分の顔を舐める飼い犬が心配そうに鼻を鳴らしていることに気付き、安心させるようにその頭を撫でた。
ぼうっとする視界でドアが開いていないことを確認して安堵の溜息を吐き、次いで、自分の格好を見て吹き出した。
「もう、私ったら、なんて格好をしているのかしら!」
 汗みずくになって膝の辺りにジーパンとパンティを絡げ、首元までTシャツとブラジャーがずり上がっている。
無性に自分の置かれた状況が可笑しくなって、彩子は声を上げ、涙を流して笑った。ジョンが不思議そうに女主人の顔を見つめている。
「――ジョン、一緒にお風呂に入りましょうよ」
 漸く笑いの衝動が治まった彩子は、四つん這いになって飼い犬と頬を擦り合わせて言った。立ち上がろうとして、纏わり付く衣服が邪魔になることに気付く。
「面倒だわ。ここで脱いじゃえ!」
 寝転がってバタバタと脚を動かし、ジーンズとパンティを脱ぎ捨てる。Tシャツとブラジャーも宙を舞い、昼下がりの玄関で一糸纏わぬ姿になった彩子は、
玄関の鍵を閉めると飼い犬の横に四つん這いになった。親愛の情を示すように裸身を黒い毛皮にすり寄せる。
「ほらほら、お風呂で昨日の続きをしましょう」
 大きな桃尻を悩ましくくねらせ、彩子は四つん這いのまま移動する。その後ろにジョンが付き従っている。
内腿を濡らす蜜液を舌で掬い取られ、何度かその歩を止めながらも、彩子は風呂場へと到着した。
[ 1224 ] Re:落日3-6-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時49分 ] 
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 散歩の途中、上機嫌な飼い犬の様子に、彩子にも初めて変わりゆく季節の様子を楽しむ余裕が生まれていた。
散歩コースにしている河原や公園には、これから迎える暑い夏の陽射しを受けようと伸びる木々や草々の深い緑が繁茂している。
久しぶりの散歩は、以前のように走りまわされることも、人前でジョンが不埒な行動をすることもなく終わることができ、終始ジョンに護られているような感じがしていた。
「おつかれさま、ジョン。今日は本当にいい子だったわね」
 飼い犬とともに玄関に入った彩子は、火照った躰を冷たいフローリングに横たえ、側に立つ牡犬の頭を撫でた。
ブラジャーの模様を浮き立たせているTシャツの胸を上下させ、心地好い疲労感に浸っている彩子の顔をジョンが舐める。
その舌が口元へと移動し、二匹の犬は舌を絡め合い始めた。
 初夏の陽射しによるものとは違う火照りが彩子の躰に生じ始める。ジーンズの前を開き、腰を浮かせて窮屈なデニム生地をずり下ろした。
キスを中断することなく躰を起こし、四つん這いになって、汗と汗以外の分泌液で変色した青いパンティを膝の辺りまで下ろす。
飼い犬の鼻先を、さらけ出した蜜液に濡れる秘裂へと誘った。
「あなたみたいに、頼もしいオスから求められているってことが、私が魅力的なメスだってことを証明してくれる。だから嬉しくて、
あなたの求めに応えたくて、こんなに濡らしてるのよ……。ほら、見て……。」
 飼い犬の目の前に白い双臀を突き出し、指で秘裂を割り拡げる。堰を切ったように蜜液が溢れ出し、蠱惑的な牝の匂いが拡散する。
その源泉にジョンの舌が殺到する。仰け反った彩子が全身を震わせ、甘い喘ぎを漏らした。
 Tシャツを捲り上げ、ブラジャーのカップもずらした彩子は、飼い犬の舌のリズムに合わせて腰をくねらせ、
尖り勃った乳首をフローリングに擦り付け、シルバークロスが床に当たる音もそのリズムに加わる。ジョンの舌は的確に女主人の弱いところを攻め続け、何度も嬌声を上げさせた。
 蒸し暑い玄関には、散歩直後よりも多くなった彩子の汗の匂いと、飼い犬に舐められている部分から立ち昇る牝臭、
一層甘美さを増した喘ぎ、美味しそうに愛液を舐め取っているジョンの立てる水音などが渾然一体となっていた。
「んんっ、ジョンの舌って最高……。ぁあっ、もっと舐めて……。ぁあ、お尻の穴が疼いちゃう……」
 右手の中指を舐めてたっぷりと唾液を絡ませてから、彩子はその指をヒクヒクともの欲しそうにしている後ろの窄まりへと近付け、
放射状に刻まれた皺に唾液を塗り付けていく。そして息を吐きながら、滑りの良くなった門の中心へゆっくりと指を沈めていった。
「――んぅ、くはぁっ」
 第二関節まで埋まった指を括約筋が締め付ける。ゆっくりと息を吐きながら更に指を沈めていく。にゅるりと根元まで埋まり、
妖しいざわめきが彩子の背筋を駆け昇っていった。
「ぁはっ、根元まで、挿入っちゃった。お尻の中って、温かい……」
 膣内と同じくらいの温かさだが、指を圧し包む粘膜は膣壁と違ってツルツルとしている。
指を動かすと異物感とともに焼けるような熱さが湧き上がり、指が少し押し出される。
排泄行為に似た感覚が、何故か気持ち好さを生み出していた。力を抜いて、また指を根元まで沈め、指を押し出す。
排泄器官での倒錯的な戯れを繰り返し、彩子の思考は段々と麻痺していった。

 溢れ出る蜜液を舐め取っていたジョンが不意に後ろを向き、耳をそばだてた。
「んむぅ、どうしたの、ジョン……」
 突然止まってしまった飼い犬の動きを確かめるように、彩子は霞む視界を後ろへと向ける。
磨硝子《すりがらす》に人影が映り、チャイムが鳴った。番犬らしくジョンが吠える。不意の訪問者の存在を知り、熱い興奮が一気に醒めた彩子は身を強張らせた。
(やだっ、どうしよう……)
 ドア一枚を隔てた人影へとジョンは吠え続け、伸び上がってドアを引っ掻いている。間違ってジョンの脚がドアノブに掛かれば、
鍵の掛かっていないドアが開き、排泄口に指を挿入した尻を突き出している、この恥ずかしい姿を見られてしまう。
「んあっ……、ぁはぁ……」
 排泄口に挿入している指を引き抜こうとした彩子は、非常事態にも拘らず悩ましげな声を上げてしまっていた。
咄嗟に左手を噛み、引き抜こうとする度に漏れそうになる喘ぎ声と嬌声を押し殺す。背後からは、ジョンがドアを引っ掻く音とドアノブに爪の当たる冷ややかな音が聞こえてくる。
 
[ 1223 ] Re:落日3-6-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時48分 ] 
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 久しぶりに満ち足りた気分で目覚めた彩子は、上機嫌のまま朝食の用意を済ませて愛くるしい寝顔を見せる愛娘を起こし、
二人でにぎやかな朝食を摂った。あゆみを学校へと送り出し、主婦の責務を鼻歌交じりでこなす。最後の仕上げにと、洗濯物を抱えて庭へと下り立った。
 陰鬱な雨の日ばかりだった季節は過ぎ、今の彩子の気分を表すかのようなポカポカ陽気の中で次々と洗濯物が干されていく。
最後の一枚を干し終え、庭の片隅に伏せているジョンが自分を見つめているのに気付いた彩子は、ゆっくりとした足取りで飼い犬の元へと歩み寄った。
ジョンがむくりと立ち上がり、嬉しそうに尻尾を振る。
「おはよう、ジョン。あなたもぐっすり眠れた?」
 飼い犬の頭を撫でながら、彩子はにこやかに微笑みかけた。牡犬の股間へと視線が無意識のうちに吸い寄せられ、本能のままに交わった甘美な記憶が甦る。
動きの止まっていた手をジョンが舐め、淫蕩な女主人はその仕草に獣欲を感じて身震いした。
「んんっ、くすぐったいわ。――そうか、昨日は途中までだったものね。続きがしたいわよね、ジョン」
 排泄口への攻めや、ハプニングのあった正常位での行為で法悦を極めたものの、飼い犬との交尾が中途半端に終わり、
膣はおろか子宮までもが満たされるという、あの最高の瞬間を迎えることができなかったことを思い出し、
彩子はジョンも同じ物足りなさを感じているのではないかと考えた。
 耳の後ろを掻いてやり、そのまま背中へと手を滑らせていく。やはり、視線が牡犬の股間に惹き付けられる。
今すぐにでも牝犬の姿勢になって牡犬と交尾をしたいという思いが心に湧いてくる。
「でもね、今日は天気がいいから、あとで久しぶりに散歩に行きましょう」
 獣欲を断ち切るように彩子は立ち上がり、今日も暑くなりそうな空を見上げて言った。躰を擦り寄せてきた牡犬を見下ろす。
「いい子にしていたら、昨日の続きをさせてあげる。はしゃぎ過ぎて牝犬を疲れさせたり、散歩の途中でアソコの匂いを嗅ごうとしちゃダメよ。いい?」
 しゃがみ込んでその顔を両手で包み、半分は自分へのご褒美をちらつかせて、飼い犬に言うことを聞くようにと言い含める。
大人しく女主人の言葉を聞いていたジョンは、千切れんばかりに尻尾を振った。
「んふっ。じゃあ、おりこうさんにして待っていてね。すぐに片付けてくるから」
 額にキスをして、彩子は家の中へと戻っていった。ジーンズに包まれた豊臀を揺らして歩く女主人の後姿を、ジョンは静かに見送っていた。



[ 1222 ] Re:落日3-5-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時48分 ] 
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漸く息が落ち着いてきた彩子は、ぼうっとする視界でテーブルやソファに飛び散った液体を確認した。太腿を濡らす液体を指で掬い、恐る恐る臭いを嗅ぐ。
(おしっこじゃない、みたい……)
 ほとんど無臭で、尿であることを示すアンモニア臭は全くなかった。
ずり落ちるようにしてフローリングにへたり込んだ彩子は、尻の下のぬるぬるした液体からもアンモニア臭がしないことに気付いた。
 リビングの窓際にジョンはうずくまり、萎えていく生殖器を舌で綺麗にしている。彩子は突然の出来事にリビングの惨状を呆然と見つめていた。
(なんだろう。でも、すごい……。アソコが壊れちゃうかと思うくらい擦られて……)
 あんなに激しい抽送はジョンにしかできないだろうと、彩子は牡犬の本能に驚嘆した。
(まるで獣みたいに吼えて……。意識が飛んじゃうかと思ったわ……)
 このままどうにかなってしまうのではないか、そのままジョンとのセックスを続けていたら本当の牝犬になるんじゃないかという不安は、
今ではもう一度味わいたいぐらいの甘美な記憶に摩り替わっている。無意識のうちに、手がクリトリスと尖り立つ乳首に伸びていった。

 三時を告げる時計のチャイムで、彩子は夢幻境から現実に引き戻された。
「やだっ。あと三十分もしたら、あゆみが帰ってきちゃう」
 慌てて時間を確認し、改めてリビングの惨状を確認して溜息を吐いた。
「掃除しなきゃ……」
 躰中を汗と粘液で濡れ光らせた彩子は、のっそりと立ち上がってふらつく足取りのまま窓際に歩み寄り、ジョンを庭に帰した。
そして、リビングに残された獣欲の残滓を綺麗に拭き取り、風呂場へと向かった。

「おかえりなさい、あゆみ」
 昼間の痴態を露とも感じさせない完璧な母親の顔で、彩子は愛娘を迎え入れた。
「そうだ、あゆみ。昼間、パパからね、夜になったら電話するからって」
「ほんと?」
「本当よ。だから、あゆみ。パパを元気付けてあげてね」
「うん、わかった!」
 嬉しそうに自分の部屋に駆け込んでいく娘の姿を、彩子は複雑な表情で見ていた。
 そして、夜になると約束通り拓雄は電話をしてきた。子機を手放さずに待っていたあゆみは、父親の元気な声に満面の笑みを浮かべている。
(やっぱりあの子には父親が必要よね、悔しいけれど……)
 愛娘のために。彩子は夫の浮気に目を瞑ることを改めて決意し、代わりに得た飼い犬とのじゃれ合いに想いを馳せていた。
[ 1221 ] Re:落日3-5-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時47分 ] 
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押し止めていた獣性を解放して、彩子は吼えた。呼応するようにジョンが突き込みを激しくする。
結合部から飛沫が跳ね、黒々とした繊毛と黒い毛皮を艶光らせる。彩子は目の前の牡に抱き付き、狂ったように腰を上下にうねらせた。
 本能に突き動かされて腰を叩き付けるジョン。背を丸めて突き上げるように女主人の胎内を穿っているが、
本来の交尾姿勢より下向きに伸びる胎内に浅くしか突き込めず、何度も後足を踏み替えていた。
 だが、その浅い突き込みは、肉槍の穂先でGスポット付近を圧迫される彩子にとっては、
一気に絶頂へと押し上げられるほど強烈な快感を生み出していた。そして、オシッコを我慢しているようなムズムズとした感覚も湧き上がってくる。
「ァグゥッ! 壊れちゃうっ! オ×ンコ壊れちゃうっ! ――ァウォーーッ!」
 野獣の如き咆吼と共に腰を跳ね上げる彩子。結合部からトロッとした液体が勢い良く噴き出す。驚いたジョンは結合を解いて女主人の躰から跳び退いた。
 水鉄砲のように噴射された液体は向かいのソファを濡らし、テーブルとフローリングにも飛び散る。彩子は初めて潮を吹いた。
 全身を力ませ、ふいごのように荒い息を続ける彩子は、初めての激しいオーガズムに混乱し、
失禁したのではないかという羞恥心に顔を覆う。続けて噴き出た潮が、脚を閉じた彩子の太腿を濡らした。
「ゃあん、おしっこ、漏らしちゃった……」
 
[ 1220 ] Re:落日3-5-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時47分 ] 
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口の中いっぱいに牡の匂いが充満する。勢いを増した少し苦味のある熱い先迸りが彩子の舌と喉を叩く。脈打つ肉塊に舌を這わせてから、
飼い犬の腰に手を廻してぐっと根元まで飲み込んだ。尖った先端が喉を突き刺し、柔らかい毛が頬を擦る。温かく濡れ、
締め付けてくる粘膜を極上の生殖器に感じたジョンは女主人の口を犯し始め、室内に淫らな水音と牡犬の荒い息遣い、くぐもった嬌声が響き始めた。
「んあっ、ぁは、んんっ。どう? 普通の牝犬にはこんなことできないでしょ」
 唾液の糸を引く肉塊を吐き出した彩子は、間欠泉のように噴き出している先迸りを手に受けて肉槍に塗り込めながら、自分が特別な存在であることを印象付けようとする。
 指の輪をすり抜けてくる先端を尖らせた舌先で弄び、熱い飛沫で顔をドロドロにした彩子は、左手を蕩けた秘裂にあてがって狂ったように指先を踊らせた。
「はぁん、もっと、ちょうだい……」
 牡犬の淫汁を塗った肉厚の唇を大きく開けて肉槍を飲み込んだ彩子は暴れん坊の拘束を解いた。すぐにジョンが激しく腰を振り始める。
 容赦ない突き込みに彩子は苦しそうに眉を寄せ、えずきながらも喉の奥を飼い犬に解放する。抽送に合わせて犬のペニスをしごき立てる唇から
、唾液と先迸りの混合液が卑猥な音とともに漏れ出す。彩子は噴き出してくる牡液をはしたない音を立てながら吸い上げ、喉を鳴らして飲み込んだ。
 やがて、完全に毛皮を脱ぎ捨てたペニスの根元が少しずつ膨らみ始めた。喉を叩く先迸りも粘り気を帯び始め、喉に絡む粘液に彩子はジョンの準備が整ったことを覚る。
 名残惜しそうに、自分が塗り込めた唾液に濡れ光る飼い犬のペニスを口から吐き出した彩子は、
その先端に唇を押し当て、勢いよく噴出する白濁液を口内に溜めた。そして、しばらく舌で転がして味わってから、
嚥下する喉の動きを見せ付けるように顎を上げて美味しそうに飲み下した。
「はぁ、おいしい……。もっと欲しいけど、ジョンのおっきいのをおクチよりも欲しがっているところがあるの。――分かるでしょ?」
 ジョンを背中から抱きとめ、その耳元で彩子は囁く。飼い犬のペニスを頬張っている間も、彩子の秘芯からはとめどなく愛液が溢れ、膣奥と子宮が疼いていた。
「はんっ……。そうよ、あなたにいやらしく腰を振っている憐れな牝犬のグジュグジュのオ×ンコを、このおっきい犬のチ○ポでメチャクチャに突いて欲しいの……」
 長く逞しい牡そのもので滅茶苦茶に掻き回されるのを今か今かと待っている秘裂を毛皮に擦り付け、
ビクビクと跳ねる肉槍をしごきながら、彩子は飼い犬に情けを請う。振り向いたジョンは女主人の瞳を見つめて、牝犬の哀願に答えるように一声鳴いた。
「うれしいわ、ジョン。今日はあなたの顔を見ながらイカせて……。人がするようなセックスをしましょ……」
 牡犬から躰を離した彩子は、ジョンの前足を一度ソファから下ろさせ、その前に座った。
股を大きく開き、腰から下がソファから突き出るまでずり下がっていく。飼い犬の首輪を掴んで引き寄せ、自分の躰に覆い被らせた。
 彩子の目の前にジョンの顔が迫り、獣臭い息が吐き掛けられる。躰の前半分が暖かな毛皮で擦られる。
飼い犬の腰が本能に従って女主人に叩き付けられる。
「ぁはっ、そんなに早く挿れたいの? 待っててね……」
 右手をお尻の下から廻し、間違って後ろの穴に突き入れられないようにして指で入り口への道を開く。
前から廻した左手が牡犬のペニスを掴み進入角度を調整する。
「来てっ! ――ぅくっ、ぁあっ、挿入ってきたわ!」
 たっぷりと潤滑油にまみれ、蕩け切った女主人の生殖器に、飼い犬の生殖器がはしたない音を立てながら挿入り込んでいく。
肉槍の先端が子宮口を擦り、彩子の最奥を突き上げる。押し広げられる痛みと圧倒的な充足感に、
牡の証を渇望していた人妻はかつてないほど激しく総身を震わし、声もなく髪を振り乱した。
「ァオゥーーッ!」
 
[ 1219 ] Re:落日3-5-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時46分 ] 
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「はぁっ、んんっ……。ジョン、もういいわ……。今度は私が……」
 新たな快楽への扉を開け放ってくれた飼い犬の顔を、痙攣を続けている臀部から引き剥がした彩子は、
のそのそと起き上がってその首に抱き付いた。親愛の情を示すように首筋を撫で、額や鼻先にキスを振舞う。
ジョンの舌が女主人の口元を舐める。排泄口に突き入れられていたことにも構わず、彩子は舌を絡めていった。
 彩子の右手が飼い犬の背中から前へと滑り、股間のものを探る。手の平に感じた熱い肉のぬるりとした感触に、彩子は満足そうに微笑んだ。
なによりも自分の魅力で牡を発情させていることが嬉しかった。
「あはっ、ちゃんとおっきくしてくれているのね。ジョンだけよ、私に女を……、牝を感じてくれるのは……」
 飼い犬の耳元で囁いた彩子は、肉槍を優しく握り直すとゆっくりとしごき始めた。ジョンは甘えるように鼻声を漏らし、
手が根元付近に近付く度に引き攣るように腰を突き出す。先端から滲み出る先走りが手を濡らし、速くなっていく手の動きを潤滑油になって助けていた。
 飼い犬の、夫のモノとは比べ物にならないほどの長さになったペニスをしごきながら、彩子は熱い喘ぎを漏らし、ジョンの首筋に顔を埋めている。
背中にジョンの熱い息がかかり、よだれが筋になって流れ落ちていった。
「んっ、んふっ、気持ち好いのね……。ほら、こんなにベトベトにして……」
 牡犬のシンボルをしごき続けていた手を目の前にかざし、彩子は目を細めて舌舐めずりをする。牡そのものを感じさせる匂いに欲情し、
舌を伸ばして手を濡らす牡犬の先走りを舐め味わった。
「んんっ、おいしい……」
 サラサラしていて夫よりも薄味の潤滑液を、彩子はもっと舐めてみたいと思った。とことん淫らになりたい。堕ちるところまで堕ちよう。
指先で糸を引いている粘液を眺めながら、彩子は自分の身が穢されれば穢されるほど夫への仕返しになるのだという考えに完全に囚われていた。
 ジョンに前足だけをソファに乗せさせた彩子は、身を屈めてその躰の下に顔を潜り込ませた。濃くて強烈な牡の匂いが鼻の粘膜をくすぐる。
ペニスの根本を掴んで、先端を目の前にたぐり寄せる。瞳に妖しい光を宿した彩子は躊躇うことなく唇をかぶせ、牡犬の淫汁を噴き上げている小さな孔を舌先で突付き始めた。
 
[ 1218 ] Re:落日3-4-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時45分 ] 
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愛娘のためと言いながら、彩子は熱心に蜜液を舐め取っている飼い犬に向けて腰を迫り出し、
空いた手で秘裂を割り拡げている。剥き出しになった真珠を舌で擦り上げられて、目の前にスパークが飛ぶ。
「んっ、また夜に電話してっ、ぁ、あゆみに、元気な声を聞かせて、ぁあっ、安心させてあげてっ」
 かすれていく意識と視界の中で、彩子はあゆみのことにだけは気を懸けることができた。
「ああ、わかった。――彩子、本当に大丈夫か?」
「ぁふ、んっ、ごめんなさい、もう我慢できないわ、ジョンが急かしてるのっ!」
 我慢の限界に近付き、彩子の声が切迫する。目の前には無数の星が煌めいている。
「そ、そうか。じゃあ、また夜に電話する」
「っくぅ、ま、待ってるわ」
 夫が電話を切るのを待たずに荒々しくボタンを押して電話を切った彩子は、子機を投げ捨てると同時に、
抑え付けていた嬌声を解き放った。同時に強烈な絶頂の波が押し寄せ、全身がガクガクとデタラメに踊り出す。
「ハァッ! ダメッ、イックゥーーーッ!」
 ソファの上で仰け反り、彩子は身悶える。はしたなく拡げられた女主人の膣口に、飼い犬の舌が淫らな音を立てて容易に出し入れされ
、肉洞がザラザラした舌に激しく擦り上げられて蜜液を湧出する。おびただしい量の粘液は舌への締め付けとシンクロして開閉する菊門をも濡らしていた。
 新たに立ち昇ってきた不思議なニオイに興味を示したジョンは、舌での源泉探しを止めて鼻先を蜜口のさらに下へと突き入れた。
「ひぃっ、ジョン、そっちはダメぇ!」
 その匂いが興味深いものだったのか、滴り落ちる雫さえも逃さないためなのか、ジョンの舌は彩子の後ろの窄まりへと伸びた。
不浄の門への侵入を防ごうとした彩子だったが、激しい絶頂の後で下肢は言うことを聞かず、ザラザラした舌は放射状の皺が刻まれた門へと到達していた。
「ぁあんっ、お尻はイヤぁ……」
 実の父親との戯れの最中に、肩で逆立ちした格好のまま膝を抱えさせられ、自分の恥ずかしいところに出入りする指を見せ付けられていたときに、
父親がお尻の穴に舌を這わせた記憶が甦った。そのときと同じく、羞恥と気色の悪さに鳥肌が立つ。舌から逃れようとした彩子はバランスを崩し、
期せずして父親が後ろの窄まりに舌を這わせたときと同じ格好になり、身動きが取れなくなっていた。
 もがく彩子の臀部を片足で押さえ、ジョンは真っ直ぐ天井に向けられた女主人の排泄口に舌を這わせて不浄な窪地を隅々まで味わっている。
膣口の周囲を舐められているときとは異なる刺激が、次第に気持ち好い波動を生み出していた。
「ゃあっ、やだぁ……。ぁくっ、ぃ、ぃいっ……。はぁんっ、なんで……。なんでお尻が気持ちいいの?」
 窪地に押し当てられる舌が鳴らす、羞恥心を掻き立てる音を聞きながら、逆さになった秘裂から湧き出る蜜液が茂みを伝わって滴り落ちる様を、
飼い犬に排泄口を蹂躙される様を、彩子は快楽にかすむ目で眺めている。
「ぁふっ、いやっ……、いいっ、もっとぉ……」
 彩子の口から相反する言葉が同時に漏れる。執拗に這い回る舌はやがて、気持ち好さだけを際立たせていった。愛液がとめどなく溢れ出る。
「くぅー、お尻が、お尻がいいのっ。――だめぇ、開いちゃうっ、お尻の穴が、開いちゃうぅ!」
 何度も窄まりの中心を突付かれていた彩子は軽い絶頂の波にもまれ、ついに飼い犬の舌を不浄の門の中へと受け入れてしまった。
「いやぁーっ、だめっ、いっちゃうの! ぁくっ、お尻で、お尻で、ァアアーッ!」
 まだ固い窄まりに、舌は入り口付近までしか入り込めなかったが、彩子は排泄のための器官にえも言われぬ快感を覚え、一気にさらなる高みへと昇り詰めた。
ふわっと牝の淫臭が濃くなり、緩くなった菊門のさらに奥へと飼い犬の舌が入り込んでいく。そして彩子はもう一段上の高みへと押し上げられていった。
「っはぁぁ……。くっ……。すごぉい、お尻が気持ちいい……」
 彩子は排泄のための器官から沸きあがってくる不思議な気持ち好さの虜になっていた。
 飼い犬の舌が出入りする度に粘膜が擦られ、排泄口が山のように盛り上がる。その下の蜜口から湧き水の如く溢れ出している愛液は、
漆黒の茂みから滴り落ちて臍に溜まり、胸元まで光る筋を作っていた。
 新しく覚えた菊門での快楽を加速させるように、はしたない水音を奏でながら蜜液で濡れ光っている肉の真珠を擦り、彩子は次々と押し寄せてくる快楽を貪っていった。
[ 1217 ] Re:落日3-4-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時45分 ] 
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電話の向こうで拓雄が妻の悲鳴に色めき立つ。自分の身を案じる夫の声を耳にしながら、彩子は空いた手で、
股間に鼻先を突き入れてくる飼い犬を必死に引き剥がそうとしていた。
「ぁんっ、ダメよ、ジョン。あっちへ行ってなさい。――ごめんなさい、ジョンの散歩から、
んっ、帰ってきたばかりっ、だったの……。ちょっと待ってくれる?」
 女主人の手を巧みに避けるジョンの舌先が触れる度に、先程までの舌戯でとろとろになっていた蜜芯が再び蕩けていく。
このままでは夫に、はしたない喘ぎ声を聞かれてしまう。彩子は拓雄に断りを入れて、震える指先で子機の保留ボタンを押した。
「んもうっ、おイタをしちゃ、ダメでしょ!」
 子機を置いた彩子は、飼い犬を股間から引き剥がしてその目を見つめて言った。物欲しそうな目をしたジョンが女主人を見つめ返す。
「なぁに? もっと、いやらしいオツユを飲みたいの?」
 答えるように鼻を鳴らすジョンに、彩子は昏い欲望を秘めた笑みを浮かべる。
「んふっ、仕方のない子ね……」
 電話越しに夫と話しながら、飼い犬に奉仕させる。
 薄氷を履むように危うく、常軌を逸した行動が淫蕩な主婦を魅了した。
 子機を掴み取り、彩子はソファにしなだれかかった。すぐにジョンが蜜の源泉に殺到し、
躰を突き上げるような快感が女主人に嬌声を上げさせる。呼吸を整え、彩子は保留を解除して淫らな遊戯を開始した。
「ごめんなさい。こ、これからジョンをお風呂に入れて、んくっ、あげようと思ってた、ところだったの……」
 なんとか平静な声で応対し始めた彩子は、ジョンの立てる淫らな水音が夫に聞こえるかもしれないと考えただけで蜜の量が増すのを感じた。頭の奥が痺れてくる。
「そうか……。なぁ彩子、具合でも悪いのか?」
「大丈夫よ。んっ、さっきからジョンが、はんっ、早く挿入《はい》りたいって、いろんなところを、ぅくっ、舐めてるから、くすぐったくて……」
 過敏な真珠が刺激される度に漏れそうになる嬌声を、彩子は必死に抑えている。
「そ、そうか……。で、アノことなんだが。一度、EDの治療に行こうと思うんだ」
 妻が飼い犬に秘裂を舐めさせながら会話しているとは思いも寄らない拓雄は、妻の言葉を疑うことなく受け取り、自身の問題を解決する気があることを告げた。
「んくっ、そう。治ると、いいわね……」
 ぼうっとする頭で、彩子は夫の男としての機能が治ろうと治るまいと、どうでもいいと思っていた。治ったら夫ともセックスを楽しめる分いいかなと口元を歪ませる。
「ああ。それで彩子にも協力してもらうことになると思う」
「んっ、はぁ、もちろんよ。あゆみのためっ、だもの」
 
[ 1216 ] Re:落日3-4-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時44分 ] 
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 突然のコール音が彩子を現実に引き戻した。
 最初のうちは無視を決め込んでいた彩子だったが、長く続く電子音に、あゆみに何かあったのではないかと急に不安になっていった。
美味しそうに蜜液を舐め取っている飼い犬を強引に引き剥がし、覚束ない足取りでカウンターキッチンの上の子機を取り上げる。呼吸を整えて通話ボタンを押した。
「彩子か? 俺だ。――少し時間ができたから、ちょうどいいと思ってな」
 電話の相手は夫だった。昨晩までとは違って、その声にはオドオドとした感じがなくなっていた。
あの後、男としての自信を取り戻すようなことがあったに違いない。もやもやしたものが彩子の心に忍び込む。
「もう、拓雄さんだったの……。あゆみに何かあったのかと思ったじゃない」
 お楽しみを途中で切り上げさせられた怒りも相俟って、彩子の言葉には知らず知らずのうちに刺が含まれていた。
「――それは悪かったな」
 妻のぞんざいな物言いに拓雄はムッとしたが、今日のところは彩子を怒らせるわけにはいかないと、怒りの感情を呑み込んだ。
「で、なに?」
「いや、その、なんだ……。すまなかった、昨日は……。なあ彩子、誤解しないでくれよ。彼女はただの……」
「あははっ、誤解なんてするわけないじゃない。彼女、片瀬さんっていったかしら、感じのいい人ね……。夜遅くまで付き合わせて。彼女にお礼は言ったの?」
 何も訊いていないのに誤解するななんて、浮気していたのを白状しているようなものじゃないかと、途端に彩子は腹を立てた。
これ以上言い訳は聞きたくないと、夫の話に割って入る。
今の生活を守るためには、夫の浮気に気付かない鈍感な妻になるしかないと、浮気への疑念を微塵も見せずに明るく振舞いながら。
「いつもお世話になっているんでしょ? 拓雄さんの面倒を色々看てもらって助かりますと、私の代わりに伝えておいて」
「ああ、わかった。伝えておくよ」
 夫の安堵した声に苛立ちを感じたものの、愛娘の将来を考えて怒りの感情を呑み込んだ彩子は、飼い犬のことを完全に失念していた。
「キャアッ!」
 いきなりザラザラした舌に秘裂を舐め上げられて、彩子は悲鳴を上げた。
「どうした、彩子!」
 


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