雑談の広場



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[ 1187 ] Re:落日2-2-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時17分 ] 
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「はぅっ!――あンッ、ダメぇ、声が出ちゃう……。お父さんに聞こえちゃう……」
 早鐘のような鼓動が彩子の耳元で鳴り響いている。こみ上げてくる嬌声を抑えるために彩子は左手を口に当て、躰を左に向けた。
指先が包皮に包まれたままのクリトリスを擦り上げ、腰の引けた躰がくの字になる。
下半身に拡がるもどかしさに曲げ伸ばしを繰り返していた膝が固く閉じ合わされ、間に挟んだ手を締め付ける。快感が背筋を這い上がり、
たまらず漏れそうになる嬌声を彩子は左手の人差し指を噛んで押し殺した。
(お母さんが泣いてるような声を上げてたのは、これよりももっと気持ちよかったからなの?お父さんとアレをしたらもっと気持ちいいの?)
 二つ折りにされた母に覆い被さり、ベッドが軋むほど激しく腰を叩きつけている父親。薄明かりの中で煌く大きな男の証を易々と受け入れている母親が、
寝室の扉の隙間から覗いている彩子の耳にまで届くほどの嬌声を上げていたことを思い出しながら、次々と襲ってくる快感の波に彩子は飲まれていく。
今声を漏らしたら、あのときの母親と同じ嬌声を上げてしまうだろうと彩子は思った。
 全身に感じるくすぐったいようなもどかしさに髪を振り乱して耐え続ける彩子の躰は、精神まで押し流してしまう最後の大波を待ち構えている。
背中を丸め、固く閉じた膝を抱えて蕾のように小さくなる。歯形が付くほど指を噛み締め、太腿に力を籠めて一気に締め付ける。
こぶしを握った右手が最後の大波を呼ぶためのボタンを強く押し込んだ。
「んっ、んふぅ、んんっ、ん、ンンーーッ」
 耳元で聞こえていた激しい鼓動がドクンと一つ大きく打って聞こえなくなる。躰が爆発して四散するような感覚。
彩子の総身がビクンッと一度大きく震えてから固く強張り、細かな痙攣が全身を襲った。
 視界が白く染まり、耳がキーンとなる。彩子の時間《とき》がしばらく止まった。
 痙攣が治まり、息を吹き返すと同時に丸くなっていた彩子の躰が徐々に綻びていく。
仰向けになった彩子の全身は薄く桜色に色付いている。強張っていた膝が伸び、彩子の呼吸は次第に落ち着いたものになっていった