雑談の広場



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[ 1206 ] 落日3-1-1
[ 名前:ma-xi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時35分 ] 
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落日 第三話「薄氷」



 拓雄が戻り、彩子は夫の世話を甲斐甲斐しく焼いていた。それは夫とのスキンシップを図り、少し不安気な様子を見せていたあゆみを安心させるためでもあった。
彩子の努力は功を奏し、誰もが心から笑っていた。ただ一人、妻の目を直視できない夫を除いて。
 そして彩子が二週間前の失態を埋め合わせる機会が訪れた。

 最近までの鬱々とした日々を吹き飛ばすような秘策を彩子は用意していた。
 ベッドサイドの灯りだけの薄暗い寝室で、いつものパジャマではなくガウンを羽織っていた彩子は、帯を解いて前をはだけた。
ガウンの下には、煽情的な赤いレースのハーフカップブラジャーとお揃いのきわどいTバックを身に着けている。この日のためにわざわざ買い求めたものだ。
「この前はごめんなさい。拓雄さん、今夜は思いっ切り楽しみましょうね」
 短く返事をした拓雄が布団をめくる。ガウンを床に落とした彩子はすぐには夫の所へと行かず、両手を頭の後ろで組んで妖艶に微笑んだ。
艶かしく躰をくねらせ、カップの縁から乳暈をはみ出させ、こぼれ落ちそうになっている豊満な乳房を揺らす。胸元には小さなクロスがキラキラと輝いている。
前屈みになった彩子は胸の谷間を強調し、挑発するように上目遣いで夫を睨み付け、驚きを見せる夫の顔に満足気な熱い吐息を漏らした。
 夫に背中を向けた彩子は、赤く細い線で二つに分けられた、たわわに実っている桃尻を揺らしながら、ブラジャーを外して床へと放り投げた。夫に向き直り、
両手で乳房を寄せてプルプルと揺らし、指先で尖り勃つピンクの突起を弾く。腰をくねらせて、躰の両側をなぞるように滑り下ろした手を股間にある蝶の意匠にかざした。
まるで、黒い茂みに止まっている蝶を捕まえるように。
 夫を燃え上がらせ、自らを鼓舞するためでもあったダンスを終えた彩子は、豊満な胸を揺らしながらベッドに近付き、夫の隣に躰を滑り込ませて静かに夫のアプローチを待っている。