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[ 1165 ] 落日 つづき
[ 名前:zooskool  [ 日付:2010年11月06日(土) 03時15分 ] 
 拓雄が単身赴任をして二ヶ月ほどが経った頃だった。
 望月家の庭では彩子が洗濯物を干していた。庭の周囲は塀と生垣に囲まれ、外から容易には覗けないこともあり、気兼ねなく下着を干すことができる。久しぶりの上々な洗濯日和に彩子は鼻歌を歌いながら次々と洗濯物を干していった。洗濯籠から洗濯物を拾い上げる度に彩子の大きな臀部が揺れ動いていた。
 そんな彩子の姿をジョンが物陰から窺っていた。ジョンの鼻が何かを嗅ぎつけたかのようにヒクヒクと動いている。その瞳にはおよそペットらしからぬ昏《くら》い欲望が籠もっていた。
 ジョンは音もなく彩子の背後に近付いた。上機嫌な彩子はジョンの接近にも気付かず、洗濯物を拾い上げようと前屈みになる。ジョンが後ろ足で立ち上がり、その揺れ動く臀部を前足で抱えるようにして彩子に圧し掛かった。
「キャアッ!」
 突然の出来事に彩子が悲鳴を上げる。ジョンに押し潰されるようにして彩子は前のめりに倒れ、四つん這いになった。牝犬の体位になった彩子のウェストをジョンが前足でがっちりと掴み、引き寄せる。
(えっ、なに?……何なの?)
 ジョンの腰が牝犬を犯すときの激しい動きを始める。凶暴な牡の顔をしたジョンの姿が肩越しに後ろを振り返った彩子の目に入る。その腰の動きが牡が牝を犯すときのおなじみの動きであることを理解し、驚きと恐怖で彩子の瞳孔が開いた。
(ジョンに犯される!)
 直感的にそう思ったものの、下着もスカートも穿いているので、とりあえず犯される心配がないことに気付いた彩子は落ち着きを取り戻した。
(やだっ、この格好って、まるでジョンに犯されている牝犬みたいじゃない!)
 あまりにも屈辱的で羞ずかしい格好を誰かに見られたらと思うと、彩子はサーッと血の気が引くのを感じた。早くこの屈辱的な状態から逃れなければと彩子は考えた。
「コラッ!やめなさい、ジョン!」
 彩子はジョンを叱り付け、躰を揺らしてジョンを振り落とした。慌てて身を起こし、ジョンを追い払おうとする。しかしジョンは彩子の制止を聞かず、まるで彩子を脅すように低いうなり声を上げた。
「ヒッ……な、なによっ!」
 いつもとは違って脅すような素振りを見せ、今度はスカートの裾を噛んで執拗に引っ張り始めたジョンに彩子はまたしても恐怖を覚えた。虚勢を張って声を荒げたものの、必死になってスカートを押さえ、恐怖に腰の引けた状態では効果があるようには思えなかった。
 不意にジョンがスカートを離し、彩子はバランスを崩してペタンと尻餅をついた。スカートがまくれ上がり、開いた膝の間に藍色のパンティが覗く。そして、あろうことかジョンはそこに鼻先を突っ込み、薄いナイロンに隠されたところの臭いをクンクンと鼻を鳴らしながら嗅ぎ始めてしまった。
「ぁんっ……こ、こらっ……やめっ、やめなさぃ……ぁふ……」
 ストッキングを履いていない太腿の内側をジョンの毛皮が撫で、生暖かい呼気と吸気のときの冷たさに彩子の躰がピクッと反応する。不意に押し寄せてきた快感の波に頬を紅潮させた彩子の口から微かな吐息が漏れる。久しぶりに感じた自分の指以外のものによる刺激に彩子の快楽の泉がじわりと湧き出し始めた。
(ダメよ。早くジョンから離れないと……)

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