雑談の広場:コメント投稿


[ 1224 ] Re:落日3-6-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時49分 ] 
 散歩の途中、上機嫌な飼い犬の様子に、彩子にも初めて変わりゆく季節の様子を楽しむ余裕が生まれていた。
散歩コースにしている河原や公園には、これから迎える暑い夏の陽射しを受けようと伸びる木々や草々の深い緑が繁茂している。
久しぶりの散歩は、以前のように走りまわされることも、人前でジョンが不埒な行動をすることもなく終わることができ、終始ジョンに護られているような感じがしていた。
「おつかれさま、ジョン。今日は本当にいい子だったわね」
 飼い犬とともに玄関に入った彩子は、火照った躰を冷たいフローリングに横たえ、側に立つ牡犬の頭を撫でた。
ブラジャーの模様を浮き立たせているTシャツの胸を上下させ、心地好い疲労感に浸っている彩子の顔をジョンが舐める。
その舌が口元へと移動し、二匹の犬は舌を絡め合い始めた。
 初夏の陽射しによるものとは違う火照りが彩子の躰に生じ始める。ジーンズの前を開き、腰を浮かせて窮屈なデニム生地をずり下ろした。
キスを中断することなく躰を起こし、四つん這いになって、汗と汗以外の分泌液で変色した青いパンティを膝の辺りまで下ろす。
飼い犬の鼻先を、さらけ出した蜜液に濡れる秘裂へと誘った。
「あなたみたいに、頼もしいオスから求められているってことが、私が魅力的なメスだってことを証明してくれる。だから嬉しくて、
あなたの求めに応えたくて、こんなに濡らしてるのよ……。ほら、見て……。」
 飼い犬の目の前に白い双臀を突き出し、指で秘裂を割り拡げる。堰を切ったように蜜液が溢れ出し、蠱惑的な牝の匂いが拡散する。
その源泉にジョンの舌が殺到する。仰け反った彩子が全身を震わせ、甘い喘ぎを漏らした。
 Tシャツを捲り上げ、ブラジャーのカップもずらした彩子は、飼い犬の舌のリズムに合わせて腰をくねらせ、
尖り勃った乳首をフローリングに擦り付け、シルバークロスが床に当たる音もそのリズムに加わる。ジョンの舌は的確に女主人の弱いところを攻め続け、何度も嬌声を上げさせた。
 蒸し暑い玄関には、散歩直後よりも多くなった彩子の汗の匂いと、飼い犬に舐められている部分から立ち昇る牝臭、
一層甘美さを増した喘ぎ、美味しそうに愛液を舐め取っているジョンの立てる水音などが渾然一体となっていた。
「んんっ、ジョンの舌って最高……。ぁあっ、もっと舐めて……。ぁあ、お尻の穴が疼いちゃう……」
 右手の中指を舐めてたっぷりと唾液を絡ませてから、彩子はその指をヒクヒクともの欲しそうにしている後ろの窄まりへと近付け、
放射状に刻まれた皺に唾液を塗り付けていく。そして息を吐きながら、滑りの良くなった門の中心へゆっくりと指を沈めていった。
「――んぅ、くはぁっ」
 第二関節まで埋まった指を括約筋が締め付ける。ゆっくりと息を吐きながら更に指を沈めていく。にゅるりと根元まで埋まり、
妖しいざわめきが彩子の背筋を駆け昇っていった。
「ぁはっ、根元まで、挿入っちゃった。お尻の中って、温かい……」
 膣内と同じくらいの温かさだが、指を圧し包む粘膜は膣壁と違ってツルツルとしている。
指を動かすと異物感とともに焼けるような熱さが湧き上がり、指が少し押し出される。
排泄行為に似た感覚が、何故か気持ち好さを生み出していた。力を抜いて、また指を根元まで沈め、指を押し出す。
排泄器官での倒錯的な戯れを繰り返し、彩子の思考は段々と麻痺していった。

 溢れ出る蜜液を舐め取っていたジョンが不意に後ろを向き、耳をそばだてた。
「んむぅ、どうしたの、ジョン……」
 突然止まってしまった飼い犬の動きを確かめるように、彩子は霞む視界を後ろへと向ける。
磨硝子《すりがらす》に人影が映り、チャイムが鳴った。番犬らしくジョンが吠える。不意の訪問者の存在を知り、熱い興奮が一気に醒めた彩子は身を強張らせた。
(やだっ、どうしよう……)
 ドア一枚を隔てた人影へとジョンは吠え続け、伸び上がってドアを引っ掻いている。間違ってジョンの脚がドアノブに掛かれば、
鍵の掛かっていないドアが開き、排泄口に指を挿入した尻を突き出している、この恥ずかしい姿を見られてしまう。
「んあっ……、ぁはぁ……」
 排泄口に挿入している指を引き抜こうとした彩子は、非常事態にも拘らず悩ましげな声を上げてしまっていた。
咄嗟に左手を噛み、引き抜こうとする度に漏れそうになる喘ぎ声と嬌声を押し殺す。背後からは、ジョンがドアを引っ掻く音とドアノブに爪の当たる冷ややかな音が聞こえてくる。
 

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