雑談の広場


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[ 1216 ] Re:落日3-4-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時44分 ] 
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 突然のコール音が彩子を現実に引き戻した。
 最初のうちは無視を決め込んでいた彩子だったが、長く続く電子音に、あゆみに何かあったのではないかと急に不安になっていった。
美味しそうに蜜液を舐め取っている飼い犬を強引に引き剥がし、覚束ない足取りでカウンターキッチンの上の子機を取り上げる。呼吸を整えて通話ボタンを押した。
「彩子か? 俺だ。――少し時間ができたから、ちょうどいいと思ってな」
 電話の相手は夫だった。昨晩までとは違って、その声にはオドオドとした感じがなくなっていた。
あの後、男としての自信を取り戻すようなことがあったに違いない。もやもやしたものが彩子の心に忍び込む。
「もう、拓雄さんだったの……。あゆみに何かあったのかと思ったじゃない」
 お楽しみを途中で切り上げさせられた怒りも相俟って、彩子の言葉には知らず知らずのうちに刺が含まれていた。
「――それは悪かったな」
 妻のぞんざいな物言いに拓雄はムッとしたが、今日のところは彩子を怒らせるわけにはいかないと、怒りの感情を呑み込んだ。
「で、なに?」
「いや、その、なんだ……。すまなかった、昨日は……。なあ彩子、誤解しないでくれよ。彼女はただの……」
「あははっ、誤解なんてするわけないじゃない。彼女、片瀬さんっていったかしら、感じのいい人ね……。夜遅くまで付き合わせて。彼女にお礼は言ったの?」
 何も訊いていないのに誤解するななんて、浮気していたのを白状しているようなものじゃないかと、途端に彩子は腹を立てた。
これ以上言い訳は聞きたくないと、夫の話に割って入る。
今の生活を守るためには、夫の浮気に気付かない鈍感な妻になるしかないと、浮気への疑念を微塵も見せずに明るく振舞いながら。
「いつもお世話になっているんでしょ? 拓雄さんの面倒を色々看てもらって助かりますと、私の代わりに伝えておいて」
「ああ、わかった。伝えておくよ」
 夫の安堵した声に苛立ちを感じたものの、愛娘の将来を考えて怒りの感情を呑み込んだ彩子は、飼い犬のことを完全に失念していた。
「キャアッ!」
 いきなりザラザラした舌に秘裂を舐め上げられて、彩子は悲鳴を上げた。
「どうした、彩子!」
 
[ 1215 ] Re:落日3-3-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時43分 ] 
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辺りに漂い始めた牝のニオイをジョンは鼻を鳴らして嗅ぎ取り、不思議そうな表情で彩子を見上げた。千切れんばかりに尻尾を振りたくっている。
 最後の一枚を脱いで一糸纏わぬ姿になった彩子は、脱いだパンティのクロッチ部分をぐっしょりと濡らす粘液を確認し、
それを飼い犬の目の前に差し出した。ジョンは鼻をヒクつかせてニオイを嗅ぐと、舌を伸ばして馨《かぐわ》しい牝の匂いを放っている粘液を一心不乱に舐め取り始めた。
「ジョンも、このいやらしいオツユが大好きなのね。もっと欲しい? ――ほら、ココからもっともっと溢れてくるわよ……」
 飼い犬の目の前に仁王立ちになった彩子は、自らの指で秘裂を割り拡げた。小さな水音とともに、
肉びらの間に溜まっていた粘り気の強い透明な蜜が糸を引いて滴り落ち、牝臭がさらに濃密なものになる。
パンティを投げ捨てた彩子が、蜜を絡めた指を飼い犬の鼻先に突きつける。すぐにジョンは新鮮な蜜を綺麗に舐め取り、彩子は淫らな笑みを浮かべた。
 再び蜜を絡めた指で彩子は飼い犬を望みの場所へと誘う。淫らな蜜の匂いに惹かれて、
ジョンは鼻先を女主人の下半身へと近付ける。濃密な牝の匂いを放つ源泉に気付いたジョンは、
その指を追い越して新鮮な蜜を吐き出す穴へといきなり舌を伸ばした。
「ぁひっ、ジョ、ジョン。もうっ、イケナイ子ね」
 突然の襲撃に驚きながらも、飼い犬の予想以上の反応に彩子は思わず笑みをこぼした。グイと腰を突き出し、
蜜を湛えた谷間とそこを縁取る繊毛を撫で付けた右手が蜜の源泉を指し示す。導かれるままに鼻先を近付けた牡犬は舌を伸ばした。
指や夫の舌とは異なる次元の快感に、彩子の臀部が卑猥に踊り出す。
「ぁあっ、イイ……。ザラザラしてるのが、気持ち好い……」
 ジョンのザラザラした舌は蜜口だけでなく、肉びらや畝、真珠をも蹂躙している。次々と襲ってくる快感の波に躰を揺さぶられながら、
彩子は両手でさらに秘裂を割り拡げた。わななく蜜口がぽっかりと口を開け、その奥へと蜜を求める牡犬の舌が潜り込んでいく。
犬の長い舌は子宮口にまで到達し、初めて感じる痺れるような快感に全身がわななく。膝に力が入らなくなった彩子はソファの肘掛に腰を下ろした。
 ソファの背にもたれ、大胆に、卑猥に脚を拡げた彩子の、蜜を豊富に湧き出させている蜜口にジョンは再び舌を突き入れる。
彩子が指で蜜の源泉を指し示す必要はもうなくなっていた。ピンクの舌が茂みの奥の洞窟に出入りする様を眺めながら、
彩子は両手を乳房に宛がい、放っておかれた間もジンジンとした疼きを発していた乳首を指で強く抓み上げた。苦悶と愉悦が綯い交ぜになった喘ぎを放ち、彩子は身を捩らせる。
「ぅ、くぅっ……。おっぱいもオ×ンコも気持ち好いのっ。ぁあっ、ジョンっ。もっと……、もっと奥まで舐めてっ!」
 もの欲しそうに浮き上がる牝犬の腰にジョンは執拗に食い付き、溢れてくる蜜をピチャピチャと舐め取っていく。蠢動する肉壁を舌が擦り、淫らな蜜は次から次へと溢れ出していた。
[ 1214 ] Re:落日3-3-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時43分 ] 
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白と黒の獣の間で押し潰され、形を変える彩子の乳房。その先端の突起が乳暈ごと盛り上がっている。淫らに腰をくねらせ、
豊艶な肉果実を牡犬に擦り付けて熱い喘ぎを漏らす女主人の体温が、飼い犬の体温に近付いていく。ジョンがしきりに彩子を振り返り、下半身をモゾモゾとさせている。
 毛皮による愛撫をたっぷりと堪能した彩子は、親愛の情を示すかのように飼い犬の額に唇を押し付けてから、目の前に座り、
その顔を両手で優しく包んだ。見つめ合う二匹の獣の間で熱い吐息が混ざり合っている。ジョンは凶暴な牡の本性をまだ現していなかった。
 キスをせがむように目を閉じた彩子が顔を近付けると、ザラザラした舌がその口元から鼻にかけての一帯を執拗に舐め始めた。
一瞬顔をしかめたものの、彩子は飼い犬の舌による蹂躙を受け続け、喘ぐように唇を開く。すかさずジョンの長い舌が侵入し、
二匹の舌がもつれ合い、唾液が混ざり始め、くぐもった歓喜の声がその間から漏れ出し始めた。
「んむっ……、っはぁ……。上手よ、ジョン……」
 飼い犬とのディープキスを楽しんだ彩子は、てらてらと濡れ光る口元から唾液の筋を垂らして妖艶に微笑み、ジョンの首筋や頭を撫でさすり、熱烈な探究心を示した舌を褒め称えた。
「ねぇ、今度はこっちに……」
 膝でにじり寄り、尖り勃っている乳首に両手で包んでいた飼い犬の頭を近付けていった。
 敏感な突起をザラザラした舌で舐め上げられた彩子が小さな悲鳴を上げる。ジョンの舌は、不思議な感触のする突起を何度も襲い、
飼い犬の舌の猛攻に身を捩る彩子は、二つの突起を交互に差し出した。
「ァアッ、そうよ。もっと舐めてっ。おっぱいの先っぽがジンジンして気持ち好いの!」
 甘美な痛みとともにいっそう強さを増したジーンズの奥の疼きを紛らわすように、彩子は腰をモジモジさせている。
不意にジョンが固くしこった突起を甘噛みした。喰い千切られるかもしれないという恐怖と、チクリとした痛みが恐ろしいほどの快楽となって彩子を貫き、
悲鳴と嬌声の入り混じった声を上げる。ドクドクと蜜液が溢れるのを感じ、彩子は我慢の限界を迎えた。
 やすりのような舌で何度も擦られ、真っ赤に腫れ上がった乳首と乳暈から飼い犬の頭を引き剥がして立ち上がった彩子は、逸る手でジーンズの前を開き、
パンティがずり下がるのもお構いなしに、ジーンズを一気に脱ぎ捨てた。牝の淫臭がむわっと立ち昇る。パンティの上から濡れ具合を自らの指で確認した彩子は甘い喘ぎを放った。
 
[ 1213 ] Re:落日3-3-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時42分 ] 
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 庭でまどろんでいたジョンを呼び、その足を拭いて室内に招き入れた彩子は、エアコンの効いたリビングで飼い犬を見下ろしていた。
テレビには、いつかと同じメロドラマが映されている。
「子供は出来ない、のよね?」
 田宮から聞いた事を確認するように彩子は呟く。まだジョンとのセックスをおぞましく感じてはいたが、夫ばかりが気持ちの好いことをしているのだと思うと、
自分も何かで埋め合わせなくては気が済まなかった。
 自らの身を穢すことによって不貞を働いた夫に仕返しをする。半ば夫への腹いせに飼い犬とセックスすることを決心した彩子は、
一度してしまったことは何回しようが変わらないのだと自分に言い聞かせた。何より浮気が、いや、このじゃれ合いがジョンの口から夫に知れることはないのだと病的な笑みを浮かべる。
膣と子宮をいっぱいにされたときの陶酔感を、しかも妊娠の危険もなく、あれほどの快楽をもたらしてくれた飼い犬との行為を思い出し、彩子は期待に身を震わせた。
 レースのカーテンに和らげられた昼の日差しはリビングの奥まで届かない。彩子の周りに広がる薄暗がりにジョンの姿が溶け込んでいく。
二匹の獣の忙しない呼吸が次第に重なっていった。
 飼い犬の横で膝立ちになり、彩子はジョンの背中を撫でさすりながら、その逞しい身体を愛でた。背中に抱き付き、
しなやかな毛皮に頬擦りをする。立ち昇る牡犬の体臭にうっとりと目を閉じて、その胸板を撫で下ろす。まだ毛皮の中に隠されている牡の器官に手が触れ、
ジョンが鼻を鳴らして頭を下げた。
「――ねぇ、また私とセックスしたい? したいでしょ?」
 垂れ下がっている耳を甘噛みし、飼い犬の耳元に熱い吐息と誘いの言葉を吹きかける。自ら牝犬となって逞しい牡犬に組み敷かれる姿を想像しただけで、
妖しく甘美な戦慄が背筋を駆け上がり、躰を反らす。流し目でジョンを見下ろし、彩子は口の端を吊り上げた。
 Tシャツとブラジャーを一気に脱ぎ捨てた彩子は、豊満な乳房を押し潰すように飼い犬の背中に押し付けた。背骨に沿って躰を前後させると、
長い毛の下に隠された短い毛が尖り勃った乳首をチクチクと刺激する。悩ましげに漏れた彩子の嘆息に呼応するように、ジョンが一声鳴いて振り返る。
「んふっ……。気持ち好いでしょ? 私も気持ち好いわ……。ぁあっ、このチクチクするのがイイっ!」
 
[ 1212 ] Re:落日3-2-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時41分 ] 
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翌晩。何度赴任先のアパートに掛けても連絡の取れない夫のことを彩子は心配していた。漸く電話が繋がったのは、もうすぐ零時を回ろうかという頃だった。
「やっと繋がったわ……。拓雄さん?あのことで話を……」
「何だ、彩子か……。すまんが、また今度にしてくれ……」
 酔っ払ってはいるものの、取り敢えず夫が無事であることに安堵した途端、彩子は平日の夜だというのに夫が酔い潰れていることに腹を立てた。
拓雄の手から滑り落ちた受話器がテーブルにぶつかる派手な音が、苛立ちを込めた溜息を吐く彩子の耳を打った。
『んもぅ、課長ぉ。もう寝ちゃったんですかぁ。まだこれからじゃないですかぁ』
 電話越しに夫に呼びかけていた彩子は、不意に若い女の甘えた声を聞いた。拓雄を課長と呼んでいることから会社の部下らしいが、
女性をこんな時間に部屋に上げるのは非常識ではないか。それにあの甘えた声。彩子はますます苛立った。
 電話の向こうでは酔いつぶれた拓雄を起こそうとしていた女が、繋がったままの電話に気付いた。反応を探るような声に、彩子は努めて冷静な声で名乗った。
「あっ、課長の奥様でございますか。初めまして、望月課長の下で働いております片瀬と申します」
 はきはきした女の声に、一言文句でも言おうかとしていた彩子は気勢をそがれていた。
「いつもはこんなことないんですけど、課長、今日は悪酔いしたみたいで。あの、急を要するご用件でしたら、私が代わりに……」
 『いつもは』という言葉が心に引っ掛かり、実直な夫を信頼して、単身赴任先での生活を疑うことのなかった彩子の心に小さな亀裂が走った。
夫の浮気という疑念に彩子は胸騒ぎを覚える。
(落ち着いて……。あゆみだって居るんだもの、拓雄さんを信じましょう)
 湧き上がった疑念を彩子は抑え付けた。まだ浮気の証拠はない。ただ酔っ払った夫を介抱しているだけなのかもしれない。
「いいえ、大した用事ではありませんのでまた後日掛け直します。娘のためにも躰に気を付けるようにだけ伝えておいてください。
片瀬さん、仕事でもないのに夫が面倒をおかけします」
「そんなことはないですよ。課長にいつも助けてもらってばかりいますし、恩返しみたいなものですから。それでは奥様、課長のことは私にお任せください。失礼します」
 静かに受話器を置き、彩子は溜息を吐いた。拓雄のことを慕っているような片瀬の口調にもやもやとした疑念が再び沸き起こる。上司としてならばいいが、そうでなければ……
 再び溜息が漏れた。あゆみの寝顔を確認してから一人寝のベッドに戻った彩子は、くさくさした気分を自分の指で紛らわせて漸く眠りに就くことができた。
そして三日連続で、父親との、そして飼い犬との行為を夢で見た。

 
[ 1211 ] Re:落日3-2-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時40分 ] 
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 朝になっても、拓雄は寝室に戻って来てはいなかった。昨夜の名残が残るシーツを剥いで新しいものに換えた彩子は、朝から陰鬱な気分だった。
(どうしてあんな夢を……)
 夫が出て行った後、一人自分のベッドに戻った彩子は夢を見た。
 実の父親との爛れた愛欲の日々。大きくエラの張ったペニスを勢いよく突き込まれ、いとも容易く頂上を極める夢を。
 そして、飼い犬とのおぞましくも甘美な行為。人間には為し得ない、彩子の奥深くに眠る獣性を解き放つ犬のペニスで何度も貫かれる夢を。
 そのどちらもが、牡の証に飢えた彩子を満足させるモノだった。そして、夢の中での行為を思い出した彩子は、
忌まわしさと甘美な陶酔とが入り混じった不思議な気持ちになるのだった。
 冷たい水で顔を洗って気分を改めた彩子は、リビングのソファで眠っている夫の姿を見つけ、溜息を吐いた。
テーブルの上にはウィスキーのビンとグラスが転がっている。二十年程前にも、似たような光景があったことを思い出し、彩子は身震いした。
「もう、拓雄さん、しゃきっとして。あゆみがまた心配するじゃない」
 情けない父親の姿をあゆみには見せたくないと、彩子は少し苛ついた口調で拓雄を揺り起こす。小さく呻くように返事をした酒臭い夫を立たせ、
ふらふらとした足取りを支えて寝室に連れて行った。
 結局その日の拓雄は、ほとんど家族と話すことなく、赴任先へと戻って行った。あまりにも元気のない父親の姿にあゆみは表情を曇らせ、彩子は苛立っていた。
 突然男としての機能を失い、呆然とする夫の心情は察するに余りあるが、そもそも誘いを掛けてきたのは拓雄の方で、
久しぶりに燃え上がりかけていた夫婦関係に水を掛けるような夫の仕打ちに、裏切られたような腹立たしさを彩子は感じていた。
 確かに二週間前は彩子の方に非があった。だが今はそれも解消済みになっているはずだった。ジョンとの過ちからずっと、
彩子を巡る状況は浮き沈みを繰り返している。中々上手くいかない現状に、彩子はくさくさした気持ちを抱え込んでいた。

 
[ 1210 ] Re:落日3-1-5
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時38分 ] 
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暗い表情のまま、膝立ちになった拓雄がパジャマとトランクスをずり下ろす。
「……!?」
 普通ならば激しい興奮を示しているはずの拓雄のモノは悲しげに項垂れたままだった。
彩子から視線を外したままの拓雄が唇を噛み締める。
「何で? ――何で勃ってないのよ!」
 驚きで声をなくしていた彩子が声を荒げた。
 二週間前に誘ってきたのは夫の方なのに。今日のためにセクシーな下着を新調し、ストリップまでして夫を燃え上がらせようとしたのに。
裏切られ、努力が水の泡になったことに彩子は苛立ち、不甲斐ない夫を攻め立てた。
「本当に、すまない……」
 股間のモノと同じように、拓雄は力なく項垂れている。二週間前に拒絶されたことが、拓雄の心に深い傷を残していた。
 項垂れた夫のペニスを見つめている彩子の子宮の疼きは最高潮に達していた。この疼きはもう、逞しい牡の証でしか消すことはできない。
役に立ちそうもない夫のペニスに、彩子は狂おしいほどの焦燥感に苛まれた。
(もうガマンできない! 早く、早く大きくなってよ!)
 彩子は拓雄の腰に縋り付くと、項垂れたモノを摘み上げて、その下にぶら下がっている皺だらけの袋に隠されている玉を口に含み、舌で転がした。
「あ、彩子!?」
 驚く夫を尻目に、淫魔に取り憑かれたような表情で夫の腰にしがみ付き、淫らな口戯を続けていた彩子は手と舌の攻めを入れ替え、
柔らかいままのペニスをはしたない音を立てながらしゃぶり始めた。
 一心不乱に淫らな奉仕をする妻の、初めて見せるその舌使いに拓雄は驚愕した。貞淑なはずの妻がこのような痴戯をいつ会得したのだろうかと不思議に思った。
「彩子……。まさか、お前……」
 ゆったりした服装から急にぴっちりした服装になり、妖艶なストリップで自分を誘惑し、首筋へのキスマークを求め、
口による奉仕までするようになったのは、浮気をしているのを隠すためではないだろうか。
 しかし、すぐに拓雄は、そんなはずはないと馬鹿げた考えを追い払った。妻は不倫などしていないと信じたかった。
 ペニスをやわやわと揉みながら、彩子は夫の腰に廻した手で後ろの窄まりを刺激する。ピクリと跳ね上がったペニスが少し硬さを取り戻し、彩子の口元に妖艶な笑みが張り付いた。
「ゃめろ……。やめてくれっ!」
 淫らな女に突然変貌してしまった妻に恐れをなした拓雄は、淫猥にまとわり付いていた彩子を押し退けた。
「あ、あなたっ……。どうして? あとちょっとで元気を取り戻せそうだったのに」
 突然の夫の拒絶を心外に思った彩子は、不満げな顔で夫を見上げた。
「ダメなんだ……。俺は男としてダメになってしまったんだ……」
 彩子から視線を外した拓雄はトランクスとパジャマを穿き直し、呆然としている妻を置いてベッドを降りた。
「すまないが、一人にさせてくれ……」
「ま、待って! 久しぶりだったんだもの。きっと緊張したからダメだったのよ。リラックスしてゆっくり楽しみましょうよ!」
 妻の必死の呼び掛けにも、肩を落とした拓雄は振り向くことなく寝室を出て行ってしまった。ドアの閉まる音が無情に響き渡る。
「何が悪いの? 私にはもう魅力が無いって言うの? ねぇ……」
 夫の出て行ったドアを見つめて彩子は呟く。そして脱ぎ散らかされた、派手過ぎる下着を拾い上げてゴミ箱へと放り込んだ。
[ 1209 ] Re:落日3-1-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時38分 ] 
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躊躇うことなく舌での奉仕を始め、妻の要求に素直に応える夫の頭を愛しげに撫で回す彩子は、脚を大きく開いて、腰を揺らめかせながら濃厚な愛情表現を愉しんでいる。
甘い嗚咽を漏らしながら、次々と押し寄せてくる快楽の波に彩子は身を躍らせた。
 拓雄の太い中指がわななく膣口に捩じ込まれ、左右に細かく振動する。
はしたない水音が断続的に発せられる彩子の嬌声と唱和し、もっととねだる声に夫は人差し指を加えて、ずぶ濡れの入り口にドリルのような抽送を繰り返した。
 指が根元まで突き入れられる度に、ぬらつく指と紅く肥厚した肉びらの間から薄白い愛液が水音を立てて漏れ出す。
細長い帽子のような包皮から頭を出している真珠を、拓雄の尖った舌が蹂躙する。
「ぁ、はあっ。拓雄さん、もうダメぇ。早くぅ、早くちょうだいっ!」
 子宮が疼き、膣の奥に感じる空虚感を埋めるモノを求めて彩子は腰を突き上げる。
指を締め付けながら、さらに太い夫の牡そのものの挿入をねだった。
「ぁくっ、早くっ、指じゃダメなのっ! ねぇ、あはっ、ねぇったらぁ!」
 しかし、妻の再三の求めにも、拓雄は無言のまま指の抽送を速めるだけだった。泡立ちながら溢れ出る蜜液が飛沫を上げてシーツに飛び散っていく。
「はあっ。はあっ。早くぅ。ねぇ、早く拓雄さんのが、欲しいのにっ。ぁあんっ、いやっ、もう、イキそうなのっ、早くっ!」
 ブルブルと震える腰が跳ね回る。拓雄は根元まで突き入れた指を曲げ、抽送からGスポットを激しく擦るような動きに切り替えた。
「あっ、ふあっ、いやぁ、きちゃうのっ、おねがいっ、はやくぅ、ああっ、はあああっ!」
 歓喜の叫びを迸らせて、彩子は夫の指で昇り詰めさせられていた。
 妻の痴態を暗い瞳で見ていた拓雄の指が、糸を引いて彩子の膣から引き抜かれる。汗にまみれた躰を横たえている彩子は、甘い嗚咽を漏らしてその指を惜しんだ。
「はあ、んっ。んふっ、気持ち好すぎて、拓雄さんの指でイッちゃったわ……。もう、拓雄さんのイジワルっ。――ねえ、どうして入れてくれなかったの?」
 牡の証を待ち望んでいた膣奥と子宮がまだ疼いている。昇り詰める前よりもその感覚は強く、鋭くなっている。
「彩子。すまない……」
「えっ? ――どう、したの?」
 拓雄の沈んだ声で、漸く彩子は夫が暗い表情で俯いていることに気付いた。
 
[ 1208 ] Re:落日3-1-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時37分 ] 
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その言葉に答えるように、強い力で豊満な乳房を揉み込んでいた拓雄の右手が、彩子の股間の蝶を捕らえに動き出した。
彩子は片膝を立てて夫の手を待ち構えている。蝶を捕まえた夫の指がしっとりと濡れたレース生地に触れた。
「はぁっ……。おっぱいが気持ち好すぎて、あはぁ、もう濡れてるのが分かるでしょ? ――ずっと待ってたのよ、
拓雄さんが誘ってくれるのを……。でも、この前は本当にごめんなさい、ぁふっ……、あんっ、ソコっ。ソコがいいのっ」
 妻の言葉を遮るように、拓雄の指が蝶の下に隠されていた彩子のウィークポイントを擦り上げた。拓雄は無言のまま、一心不乱に妻の尖り勃つ乳首を吸い、
Tバックの上縁から挿し入れた手で、肉厚の畝とその狭間にある隠された真珠と洞窟とを探っていた。
 徐々に官能の火を燃え上がらせている彩子に対し、拓雄の様子はどことなくおかしかった。
躰を寄せようとする妻から逃げるように腰を引き、下半身へと伸びてくる手をことごとく退けていた。
「ぁは、こんなにじっくり愛撫して、くれるなんて、すごくうれしいわ。んふっ、ねぇ、私にも、お礼をさせて……」
 妻のおねだりに動きを止めた拓雄のパジャマのボタンを彩子は一つずつ外し、はだけた胸にちょこんと載った、豆粒のような乳首に舌を這わせた。
拓雄の口から力の抜けた情けない声が漏れた。彩子の手が拓雄の下半身へと伸びる。
「あ、彩子っ、そっちはまだいい。――ずっと待っていてくれた彩子に、まずは気持ち好くなって欲しいんだ」
 上擦った声で彩子を止めた拓雄は、唐突に身を起こして彩子の足元へと移動した。
「えっ、でも……」
「いいんだ。ほら、このスケベな下着を脱がすよ」
 真っ赤なTバックに手を掛けてするりと抜き取ると、拓雄は妻の困惑を押し切って蝶の下に隠されていた茂みに顔を近付けていった。
「んふっ。もう、拓雄さんったらぁ、ぁんっ……」
 伸ばした舌でいきなり真珠の根元を掘り起こされた彩子は、腰を引き攣らせて甘い喘ぎを放った。
たちまち襲ってきた快感に、どこかぎこちない夫の態度に感じていたもやもやとしたものはどこかへと吹き飛んでいく。
「ぁは、ぃやぁ、だめぇ……。でも、気持ちいいのぉ、もっと奥まで舐めて……」
 
[ 1207 ] Re:落日3-1-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時36分 ] 
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しかし、彩子の期待とは裏腹に、夫はすぐに覆い被さってはこなかった。
「どうしたの? ねぇ、久しぶりに燃えましょうよ……」
 中々動き出さない夫の震えている手を取り、豊満な乳房にあてがった彩子は、熱い吐息を吐いて夫を誘った。漸く拓雄の手がゆっくりと動き出した。
 久しぶりに感じる夫の節くれ立った指先は、揉み方だけは忘れなかったかのようにゆっくりと這い回り、指の間に挟んだ乳首をさらに硬く勃たせてゆく。
彩子は目を閉じて満足気な吐息を漏らし、拓雄の頬に手を添えた。
「はぁんっ、気持ちいいわ。ねぇ、キスして……」
 拓雄の首に腕を絡めた彩子は、顎を軽く上げて唇が触れ合うのを待った。おずおずと触れた夫の唇を逃がさないように、
絡めた腕で頭を抱き寄せ、軽やかな水音を立てて下唇をついばみ、舌を挿し入れる。舌を絡み合わせる二人の間から彩子の甘い吐息だけが漏れていた。
「んむっ……、拓雄さん、愛してるわ……」
「あぁ、愛してるよ、彩子……」
 今度は拓雄が主導権を握り、妻の肉厚の唇をついばむ。耳たぶを甘噛みし、首筋に少し強めに吸い付いた。
「ぁあっ、もっと、痕が付くぐらい強く吸って。拓雄さんだけのものだって印を付けて!」
 白い喉を仰け反らせて彩子は喘ぎ、拓雄は妻の要求に応えるように自分の刻印を刻み付けた。
息を詰まらせた悲鳴を上げて躰を痙攣させた彩子は、吸われた部分から伝わってくるヒリヒリした痛みを飼い犬との過ちへの贖罪だと感じていた。
そして、改めて自分は夫だけのものだと確認した。
「おっぱいがジンジンするの。ねぇ、しゃぶって……」
 彩子の手が拓雄の頭を下へと誘導する。期待に震える白い双山の頂上に拓雄が音を立てて吸い付き、硬く勃ち上がっている突起を舌で舐った。
久しぶりに感じた甘美な痛みに、彩子は甘い嗚咽を漏らし、夫の髪を掻き乱す。反対側の頂上も同じように吸われ、浮かせた腰をもどかしげにくねらせた。
「ぅくっ……。いいのよ、もっと拓雄さんの好きなようにして……。私は拓雄さんだけのものよ……。ぁくぅ……」
 
[ 1206 ] 落日3-1-1
[ 名前:ma-xi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時35分 ] 
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落日 第三話「薄氷」



 拓雄が戻り、彩子は夫の世話を甲斐甲斐しく焼いていた。それは夫とのスキンシップを図り、少し不安気な様子を見せていたあゆみを安心させるためでもあった。
彩子の努力は功を奏し、誰もが心から笑っていた。ただ一人、妻の目を直視できない夫を除いて。
 そして彩子が二週間前の失態を埋め合わせる機会が訪れた。

 最近までの鬱々とした日々を吹き飛ばすような秘策を彩子は用意していた。
 ベッドサイドの灯りだけの薄暗い寝室で、いつものパジャマではなくガウンを羽織っていた彩子は、帯を解いて前をはだけた。
ガウンの下には、煽情的な赤いレースのハーフカップブラジャーとお揃いのきわどいTバックを身に着けている。この日のためにわざわざ買い求めたものだ。
「この前はごめんなさい。拓雄さん、今夜は思いっ切り楽しみましょうね」
 短く返事をした拓雄が布団をめくる。ガウンを床に落とした彩子はすぐには夫の所へと行かず、両手を頭の後ろで組んで妖艶に微笑んだ。
艶かしく躰をくねらせ、カップの縁から乳暈をはみ出させ、こぼれ落ちそうになっている豊満な乳房を揺らす。胸元には小さなクロスがキラキラと輝いている。
前屈みになった彩子は胸の谷間を強調し、挑発するように上目遣いで夫を睨み付け、驚きを見せる夫の顔に満足気な熱い吐息を漏らした。
 夫に背中を向けた彩子は、赤く細い線で二つに分けられた、たわわに実っている桃尻を揺らしながら、ブラジャーを外して床へと放り投げた。夫に向き直り、
両手で乳房を寄せてプルプルと揺らし、指先で尖り勃つピンクの突起を弾く。腰をくねらせて、躰の両側をなぞるように滑り下ろした手を股間にある蝶の意匠にかざした。
まるで、黒い茂みに止まっている蝶を捕まえるように。
 夫を燃え上がらせ、自らを鼓舞するためでもあったダンスを終えた彩子は、豊満な胸を揺らしながらベッドに近付き、夫の隣に躰を滑り込ませて静かに夫のアプローチを待っている。

[ 1205 ] Re:落日2-7-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時32分 ] 
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「はい、田宮動物病院です……。ああ、これはこれは望月さん、ジョン君との関係はあれから少しは改善しましたか?」
 電話の相手が肉感的な人妻であることを知って、田宮は相好を崩した。
「えっ!?どうしてそれを……」
 いきなり田宮にジョンとの不適切な関係を言い当てられたと思い、彩子は肝を冷やした。
「いやだなあ。この前ご相談を受けたばかりですよ。ジョン君も少しは言う事を聞くようになりましたか?」
 田宮の言う関係が散歩やイタズラのことであると知り、彩子はホッと胸を撫で下ろす。そういえば、あれからずっとジョンを散歩に連れて行っていないことを思い出した。
「あ……、ああ!いえ、それはまだどうにも……。実は、それとは別のことで相談に乗って頂きたいことがありまして……。お時間は大丈夫でしょうか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。どうぞどうぞ、なんでもおっしゃってください。奥さんのためなら何でもしますよ。――何なら、そちらにお伺いしても好いぐらいですよ、ははっ」
 調子よく田宮は受け答えし、上手くいけばあの美しい人妻の日常を垣間見れるのではないかと期待した。
「ありがとうございます。で、ですね……、あの……」
(どうしよう……。電話したのはいいけど、犬の子供を妊娠するかなんて直接訊ける訳ないし……)
 どう話を切り出そうかと悩んでいた彩子の脳裏に、オヤジ顔をした滑稽な犬の姿がふっと浮かんだ。
「そうよ、人面犬よ!」
 好い口実が見つかったと、彩子は思わず電話口ではしゃいだ。
「――あの、奥さん?」
 大人しそうな人妻の、いつもとは違う様子に田宮は戸惑った。
「――す、すみません。実は人面犬のことでお訊きしたいことが……」
 田宮の声に我に返った彩子は、真面目な口調で正気を疑われかねない相談を始めた。
「じんめんけん!?――あの、もしかして、あの人面犬ですか?――オヤジ顔の?」
 思ってもいなかった頓珍漢な相談に、田宮の腰が砕ける。『じんめんけん』と言えばアレしかないよなと苦笑する。
「はい!そうなんです。あの人面犬なんです!」
 話が通じて、思わず彩子の声が大きくなる。
「はあ、アノ、ですか……。で、一体、人面犬の何をお聞きになりたいと?」
 頓珍漢な話題であってもちゃんと相談に乗れば、この人妻の点数を稼げるのではないかと田宮は気を取り直した。しかし、人面犬とは専門外もいいところである。
「あっ、あの、えーっと……。そう、子供が。子供が訊くんですよ。人面犬は人と犬の間にできた子供なのかって」
「ハァ!?――あの、それはまじめに答えた方がいいですか?」
 おかしな方向へと進む話題に、田宮はからかわれているのではないかと思い始めていた。
「ええ、是非。お願いします、田宮先生」
 だが、媚の含まれた人妻の声に田宮は鼻の下を伸ばした。
「他ならぬ奥さんの頼みですからねえ……。んっ、んんっ。いいですか?人と犬の間に子供は絶対に出来ません」
「そうなんですか!よかったぁ」
 願っていた通りの答に彩子がはしゃぐ。
「――それは確かなことですか?医学的にも証明とかされているんですか?」
「えっ、ええ。ヒトとイヌの染色体数は全くと言っていいほど違いますからねえ。万が一にもあり得ませんよ。――あの、それで、今度そちらに……」
「ありがとうございました、田宮先生!」
 獣医の答と医学的な確証を得て安堵した彩子は、お礼もそこそこに一方的に電話を切った。田宮は肩を竦め、呆然と見つめていた受話器を置いた。

 妊娠の危険性が全くないと判ってすぐに、遅れに遅れていた彩子の生理が漸く訪れた。ただ、頭では理解していても、
排泄される経血におかしなモノが紛れ込んでいるのではないかという不安から、ナプキンの中身や便器の中を直視することはできなかった。
 幸運なことに夫が戻ってくる前の日には完全に生理期間を終え、すんでのところで彩子は危機を脱していた
[ 1204 ] Re:落日2-7-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時32分 ] 
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半年後、深酒が祟り、祐介は肝臓ガンで呆気なくこの世を去っていった。
 禁忌を破ったことですべてを失くしてしまった彩子は、父方の叔母夫婦の元へと預けられた。
抜け殻のようになっていた彩子がまともな生活を送れるようになったのは、ひとえにこの温厚な叔母夫婦の存在のお蔭だった。
 高校を無事に卒業し、叔父の口利きで事務職に就いた彩子は、のちに職場の友人から拓雄を紹介される。彩子が過去の痛手から立ち直り、
実直な拓雄を心から信頼して結婚するまでには五年の月日を要した。
 あゆみを身籠ったことを告げるときには、過去からの魔手が忍び寄ったものの、懐妊を待ち望み、喜んでくれた夫の存在がそれを追い払ってくれた。
 そしてあゆみが産まれ、彩子は本当の家族の幸せを感じていた。
 もう思い出すことなどないと思っていた、父親との禁忌の行為。そして、飼い犬とのおぞましい行為。
(――でも、あのときとは違う。犬とだから。そうよ、まだジョンの子供を妊娠するかどうかも判らないじゃない)
 過去を断ち切り、幸せな日常を取り戻すため、彩子は田宮に相談すべく電話を掛けた。

[ 1203 ] Re:落日2-7-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時31分 ] 
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数万円の費用と短い堕胎手術によって、彩子に宿った小さな命の火は消された。
 心と体に空虚を抱えた彩子を待ち受けていたのは、地獄のような日々だった。
 禁酒を破り、以前よりも酒量の増えた祐介によって、彩子は事あるごとに殴られ、蹴られ、躰のあちこちに痣を増やしていった。
毎晩のように寝室に呼ばれ、否応なくレイプされた。嫌がらなければその時だけは優しい父親の顔で犯された。
 酷い扱いを受けていても、行く当てのない、まだ高校生の彩子には家を飛び出すことができなかった。心の片隅にあった、
もしかしたら元の優しい父親に戻るかもしれないという淡い期待も、いつの間にか消えていった。
 抵抗してもしなくても変わらない。ならばまだマシな扱いを受けられるようにと、彩子は抵抗することを止めた。
何を訊かれても父親の望み通りの返答をすれば、嫌な思いをせずに快楽だけは享受することができた。
心も躰も蕩けるような法悦とともに、その間だけはすべての辛い現実を忘れることができた。

 
[ 1202 ] Re:落日2-7-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時30分 ] 
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7   

 着替え終わった彩子の隣に座っている祐介はイライラしていた。
 超音波検査で撮影された写真には、黒い空間に浮かんだ小さな白い影が写っていた。
 温和そうな産婦人科医は彩子に最後の月経がいつだったのかを訊き、その影を指差しながら、
妊娠三ヶ月と診断した。そして、堕胎には肉体的なリスクが伴うことを説明して、彩子の意思を確認しようとした。
「コイツの意思なんてどうだっていい!コイツの躰がどうなろうと構わない。
死ぬわけじゃないんだろ?アンタはおとなしく、この忌まわしい子供を堕ろせばいいんだ!!」
 医師の質問に祐介が立ち上がり、半狂乱に叫ぶ。今にも掴みかかってきそうな必死の剣幕に医師が身を縮こまらせた。
「やめて、お父さん!」
 娘の悲痛な叫びに祐介が振り返る。うつむく彩子は、両手でお腹を大事そうにさすっていた。
「分かってる、分かってるから……」
 漸く彩子は理解した。祐介が自分のことしか考えていないことに。愛していた父親への想いが音を立てて崩れていく。
そして、まだ完全なヒトの形をしていない奇怪な影が、祐介の言う通りに忌まわしいモノにしか見えなくなり、途端に吐き気を催した。
「――レイプされたんです。自分のことしか考えていない、最低な人に。だから、そんな人との間に出来た子は産みたくありません……」
 顔を上げた彩子は泣き笑いの表情で医師にそう告げ、それを聞いた祐介は一瞬顔を強張らせてから彩子を睨み付け、むすっとした表情で椅子に戻った。

 
[ 1201 ] Re:落日2-6-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時29分 ] 
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数日後、彩子は父親に連れられて違う市にある産婦人科で診察を受けていた。
 軽い問診の後に通された内診室には、歯医者にある診察台に似た台が鎮座していた。
普通の診察台と決定的に違うのは、半円筒の台の付いた支柱が両脇にあり、真ん中あたりに仕切りのためのカーテンがあることだった。
 検査着に着替えた彩子は、パンティを脱いで用意されていたカゴに入れた。
看護婦の指示に従って内診台に乗り、半円筒の台に脚を載せる。ストラップで脚を拘束され、
検査着の裾が捲られた。大事なところをさらけ出す恥ずかしい格好に、彩子は顔を赤らめ、
同性とはいえ他人である看護婦の目から大事な部分を手で隠した。
「手は胸の辺りで組んでおいてね。隠してちゃ、診察できないでしょ?」
 しぶしぶと彩子は言われたとおりに胸の前で手を組んだ。看護婦が仕切りのカーテンを閉める。
カーテンの向こうでこれから何が行われるのか、少し不安になった彩子は肩を抱き竦めた。
「消毒するから、ちょっと冷たいわよ。我慢してね」
 カーテンの向こうから看護婦の声が聞こえ、アルコールで浸したガーゼで太腿やお尻の方までもが消毒される。
アルコール特有のスーッとする感覚に彩子は身を震わせる。程なくして看護婦が医師を呼んだ。

「診察を始めるね。緊張しないで、って言っても無理かな?」
 カーテン越しに彩子に掛けられた穏和で優しい人柄を想わせる声は、彩子の緊張を解こうと少し戯けた調子で言った。
診察する医師が男性であることを知って、彩子は逆に躰を硬くした。
 カーテンの向こうが少し明るくなり、ゴム手袋の指先で大陰唇を押し拡げられる。診察のためとはいえ、
知らない男性にアソコを見られるのはとても恥ずかしかった。
 ゴム手袋に包まれた医師の指が膣内を探る。父親の指と舌による執拗な洞窟探検を思い出して、
思わず甘い声が漏れそうになったところで指が引き抜かれた。
「膣の中を見るための器具を入れるからね。ちょっと冷たいかもしれないけど我慢してね。それと痛かったら正直に言ってね」
 一応温められてはいたものの、冷たい金属製のクスコが彩子の膣に挿し込まれた。少しずつ金属製の嘴が拡がり、
子宮口までもが医師の目に晒される。彩子は胎児の父親が、外で待っている実の父親であることを医師に知られるのではないかと不安になった。
「炎症なし。膣内に着色が認められます。超音波検査の用意を」
 クスコが引き抜かれ、カーテンの向こうで何かの機械を準備しているのが音で判った。意外と大掛かりな装置らしい。
「ローションを塗るから、少しヒヤッとするよ」
 再び拡げられた陰唇の間に冷たいローションが垂らされ、彩子は躰を硬くした。
「今から超音波プローブを入れるね。さあ、深呼吸して……。そう、リラックス、リラックス」
 父親のペニスよりも細くて冷たいプラスチックの棒が、胎内を隅々まで探索する。カーテンの向こうから微かに漏れてくる医師たちの話し声に、
彩子は胎児の父親のことを話しているのではないかと再び不安になっていた。
 数分が経ち、やっとプローブが引き抜かれた。
「はい。検査終了。着替え終わったら診察室に来てください」
 医師が立ち上がり、内診室を出て行くのが分かった。また、看護婦にガーゼで下半身を綺麗にされた彩子は、漸く内診台の上から解放された。
[ 1200 ] Re:落日2-6-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時29分 ] 
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数日後、彩子は父親に連れられて違う市にある産婦人科で診察を受けていた。
 軽い問診の後に通された内診室には、歯医者にある診察台に似た台が鎮座していた。
普通の診察台と決定的に違うのは、半円筒の台の付いた支柱が両脇にあり、真ん中あたりに仕切りのためのカーテンがあることだった。
 検査着に着替えた彩子は、パンティを脱いで用意されていたカゴに入れた。
看護婦の指示に従って内診台に乗り、半円筒の台に脚を載せる。ストラップで脚を拘束され、
検査着の裾が捲られた。大事なところをさらけ出す恥ずかしい格好に、彩子は顔を赤らめ、
同性とはいえ他人である看護婦の目から大事な部分を手で隠した。
「手は胸の辺りで組んでおいてね。隠してちゃ、診察できないでしょ?」
 しぶしぶと彩子は言われたとおりに胸の前で手を組んだ。看護婦が仕切りのカーテンを閉める。
カーテンの向こうでこれから何が行われるのか、少し不安になった彩子は肩を抱き竦めた。
「消毒するから、ちょっと冷たいわよ。我慢してね」
 カーテンの向こうから看護婦の声が聞こえ、アルコールで浸したガーゼで太腿やお尻の方までもが消毒される。
アルコール特有のスーッとする感覚に彩子は身を震わせる。程なくして看護婦が医師を呼んだ。

「診察を始めるね。緊張しないで、って言っても無理かな?」
 カーテン越しに彩子に掛けられた穏和で優しい人柄を想わせる声は、彩子の緊張を解こうと少し戯けた調子で言った。
診察する医師が男性であることを知って、彩子は逆に躰を硬くした。
 カーテンの向こうが少し明るくなり、ゴム手袋の指先で大陰唇を押し拡げられる。診察のためとはいえ、
知らない男性にアソコを見られるのはとても恥ずかしかった。
 ゴム手袋に包まれた医師の指が膣内を探る。父親の指と舌による執拗な洞窟探検を思い出して、
思わず甘い声が漏れそうになったところで指が引き抜かれた。
「膣の中を見るための器具を入れるからね。ちょっと冷たいかもしれないけど我慢してね。それと痛かったら正直に言ってね」
 一応温められてはいたものの、冷たい金属製のクスコが彩子の膣に挿し込まれた。少しずつ金属製の嘴が拡がり、
子宮口までもが医師の目に晒される。彩子は胎児の父親が、外で待っている実の父親であることを医師に知られるのではないかと不安になった。
「炎症なし。膣内に着色が認められます。超音波検査の用意を」
 クスコが引き抜かれ、カーテンの向こうで何かの機械を準備しているのが音で判った。意外と大掛かりな装置らしい。
「ローションを塗るから、少しヒヤッとするよ」
 再び拡げられた陰唇の間に冷たいローションが垂らされ、彩子は躰を硬くした。
「今から超音波プローブを入れるね。さあ、深呼吸して……。そう、リラックス、リラックス」
 父親のペニスよりも細くて冷たいプラスチックの棒が、胎内を隅々まで探索する。カーテンの向こうから微かに漏れてくる医師たちの話し声に、
彩子は胎児の父親のことを話しているのではないかと再び不安になっていた。
 数分が経ち、やっとプローブが引き抜かれた。
「はい。検査終了。着替え終わったら診察室に来てください」
 医師が立ち上がり、内診室を出て行くのが分かった。また、看護婦にガーゼで下半身を綺麗にされた彩子は、漸く内診台の上から解放された。
[ 1199 ] Re:落日2-6-2
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時28分 ] 
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豹変した父親の手から逃れた彩子は、目を腫らしながら子供を堕ろさなければならない理由を尋ねた。
倫理に反するけれども最愛の人との間に出来た子供を産みたい、あの優しい父親ならこのことを喜んでくれると思っていた。
「ダメだ!絶対に、その子は産まれちゃいけないんだ……。お前が俺の子を身籠ったなんて知られただけでも、俺はこれから真っ当に生きていけなくなるんだぞ……」
 祐介は頭を抱え、実の娘に手を出してしまったことを、避妊を怠った己の浅はかさを悔やんでいた。このことが万一周りに知られてしまったら、
禁忌を犯した不道徳者の烙印を押され、まともな社会生活を送ることができなくなる。もし、会社に伝わるようなことがあれば……
「――彩子。お願いだ。俺のことは秘密にしたまま、その子を堕ろしてくれ……」
 狼狽して娘に縋り付く祐介。そのあまりにも情けない姿に彩子は言葉を失った。
「頼むよ……。なあ彩子。堕ろすと言ってくれ……」
「お父さん……。私、この子を産みたいの!」
 派手な音を立てて彩子の頬が叩かれた。言うことを聞かない娘の言葉に、祐介がついにその手を上げたのだ。
「バカなことを言うな!俺の人生がかかってるんだぞ!もう一度言う、その子を堕ろせ!」
「イヤよ!絶対に産むんだからっ!――キャアッ」
 再び頬が鳴った。倒れた彩子の髪を掴み上げ、祐介が顔を近付ける。
「いいか、よく聞け!堕ろすのはお前のためでもあるんだぞ。どんどん大きくなるお腹を抱えて学校に行くつもりか?ハンッ、
学校は厄介者としてお前を退学にするぞ。それにお前は良くても、実の父親の子を身籠ったお前を周りはどう思う?解るよな?」
 強い口調で娘をなじった祐介は、今度は打って変わって優しく彩子を抱き締めた。
「彩子をそんな酷い目に遭わせたくないだけなんだ。頼むから、堕ろすと言ってくれ……」
 赤く腫れた頬を摩り、祐介は彩子を懐柔しようとする。彩子は叩かれ、なじられたのも、自分を心配するあまりの父親の優しさだと誤解した。
「――うん。お父さん、産みたいなんてわがまま言ってごめんなさい……。私、この子を堕ろします……」
 彩子の目から涙が溢れる。祐介は彩子を優しく抱き締め、娘が堕胎を決心してくれたことを歓んでいた。

 
[ 1198 ] Re:落日2-6-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時27分 ] 
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 初体験から二週間後。少し遅れて訪れた生理を彩子は複雑な気持ちで迎えていた。
大好きな人の子供を妊娠できなかったことが残念ではあったが、倫理に反する子供を妊娠しなかったことに安堵もしていた。
 約束通り祐介は酒を断ち、毎晩、彩子は父親のベッドで愛を確かめ合い、男を歓ばせる術を次々と習得していった。
彩子の躰は完全に女の歓びに目覚め、愛する人から与えられる安らぎと快楽とを貪欲に貪っていた。
 昼は普段通りに学校生活を過す彩子は、夜には父親の娼婦となった。休日には昼間からどちらからともなく躰を求め、
愛し合う。そんな不道徳な生活が半年を過ぎようとしていた頃。前の生理から二ヶ月経っても次の生理が彩子に訪れなくなっていた。
元々乱れ気味ではあったが、一ヶ月も遅れるのは非常にまれなことだった。
 乳房の張りは以前からあったものの、吐き気を催して初めて、彩子は父親の子供を身籠ったことに気付いた。そして、
学校帰りに薬局で買った妊娠検査薬には、くっきりと妊娠の疑いを示す線が現れていた。

「ねぇ、お父さん。出来ちゃったみたいなの……」
 彩子は、その日も幾度となく絶頂を味わわせてくれた愛する父親の裸の胸に頭を乗せ、嬉しそうに微笑みながら妊娠の疑いがあることを報告した。
「出来ただって?――ははっ、まさかそんなことあるわけないだろ?」
 子供が欲しかった弓子とは一切の避妊をしていないにも係わらず妊娠しなかったことで、祐介は彩子が妊娠することはないと碌に避妊もせず、高を括っていた。

「本当よ、今日買った検査薬に反応があったの。つわりもあったし、間違いないと思う……。ねぇ、お父さんも喜んでくれるよね?」
「――ははっ、うそだろ……。そんなことあるわけが……」
 己が犯してしまった過ちに気付き、祐介の軽薄な笑顔が強張っていく。
「堕ろせ……。病院に行って、すぐに堕ろすんだ!」
 彩子を突き飛ばして起き上がった祐介は優しかったその目を吊り上げ、自分の子供を身籠った娘の肩を乱暴に揺り動かした。
「どうして?――大好きなお父さんの子供よ。なんで産んじゃいけないの?――私、この子を産みたいの……」
 
[ 1197 ] Re:落日2-5-4
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時26分 ] 
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クリトリスを刺激しているときとは異なる快感が、ヒリヒリとした痛みの中から湧き上がってくる。
やがて痛みは完全に消え去り、彩子の躰に女性器を中心として温かな波動が拡がっていった。
「くっ……。彩子の中が気持ち好すぎて、すぐにイッてしまいそうだ」
 祐介は新たに手に入れた愛娘の躰を驚きとともに堪能していた。うねくる膣壁ははっきりと分かるほど粒立っていて、
抽送の度に亀頭が擦られる。腰が引き攣り、愛娘の躰のことを忘れて抽送の速度を速めたくなってしまう。
「はんっ、うれしいっ!――私も、お父さんのが入ってくる度に、はあっ、イキそうになってるのっ!――ぁ、くぅーっ、奥に当たってるぅ。あふっ、もっとぉ……」
 腰に絡み付いた彩子の脚が、抽送のリズムに合わせて、もっと奥へと父親を引き入れようとしている。一突き毎に抽送の速度が抑えられなくなっていく。
「ぁくっ。すごいのっ、アソコが蕩けそうなのっ。ねぇお父さん……。お父さんの好きなようにしていいよ。
お母さんのときみたいに、彩子を滅茶苦茶にしてぇ!」
「ようし、いくぞ」
 桜色に染まった喉を仰け反らせて甘い嗚咽を漏らす娘を見下ろすように、手で上体を支えた祐介は抽送の速度を一気に速めた。
大粒の汗を垂らす父親の躰の下で豊満な乳房が縦に激しく揺れ、二人の間から湿った肉のぶつかる音と激しい水音が鳴り響く。
子宮を激しく突き上げられる度に彩子の目の前に星が飛び散り、口から断続的な悲鳴が上がる。
「ひっ、あひぃ。すごいのがっ、すごいのがきちゃうっ!くぅん……。ぃくっ、あひっ、ひくぅ、ぅ、くぅーーっ!」
 ふわっと躰が浮き上がった後、そこから一気に落ちていく感覚に、彩子は桜色に染まった躰で父親にしがみ付いた。絡めていた脚でその腰を引き寄せる。
「うぐっ……、あ、彩子っ!」
 牡の射精を促すリズムでわななく肉壁にペニスを締め付けられ、我慢の限界を越えた祐介は我を忘れて愛娘の胎内深くに禁断の子種を大量に放出していた。
「――あはっ。お父さんのが……」
(これなのね。お母さんが嬉しそうにしていた理由《わけ》は……)
 痛みを乗り越えて一つになった悦びと、初めて躰の奥で受け止めた熱い男の精。女の歓びに目覚めた彩子は、
激しい疲労とともに父親の無上の愛を感じていた。心も躰もすべてが満たされ、この上ない幸せに包まれる。周りのものすべてが輝いて見えていた。
 荒い息を吐いている祐介は忘我の窮みに彷徨う愛娘を愛しげに見下ろしていた。漸く歓喜の抱擁が解け、
娘の処女を奪い、その胎内に初めての子種を最後の一滴まで放出し終えて小さくなったペニスを抜いて、
愛娘の横に祐介は疲れた身を横たえる。ヒクつく肉びらの間から薄桃色に染まった白濁液が滴り落ちていった。

「――ねえ、お父さん。お願いがあるの。お酒を飲むのはもう止めて、お父さんの体が心配なの……。お父さんのためなら何でもするから。ねえ、お願い……」
 呼吸が整い、処女を捧げた最愛の父親の胸に頭を載せて気怠い快感の余韻に浸っていた彩子は、躰が心配だからと父親に禁酒のお願いをした。
「ああ、分かった。心配かけてしまったね、すまない」
 元より実の娘への劣情を紛らわせるために飲んでいた酒だったのだから、娘との肉体関係を続けられるならば、祐介には禁酒など造作もない事だった。
「――そうだ。なあ、彩子。何でもしてくれるというなら、これからずっとお父さんと一緒に寝て、今日みたいなことしてくれるかい?」
 優しく微笑む祐介に頭を撫でられた彩子は、その問いかけに恥ずかしげに頷いた。
「ありがとう。これからも二人でもっと気持ち好いことしような」
 頬を染める愛娘の躰を祐介は抱き寄せ、キスをする。一人で淋しかったダブルベッドならばもっと色々な体位を愉しむことができる。
鬱陶しかった弓子はもういない。妄想の中で幾度となく抱いたこの若い肉体を存分に味わえ、もう虚しい手淫に耽る必要はなくなったのだと祐介は悦んでいた。
 彩子は愛する父親の体温を肌で直接感じながら、弓子と完全に取って代わって夫婦のように過ごせることを、昼夜を問わず愛する人のために生きていけることを悦んでいた
[ 1196 ] Re:落日2-5-3
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時26分 ] 
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膣の入り口で伸びきった輪ゴムが切れるような感覚と、躰の中を抉られるような感覚で、
彩子は父親に深く刺し貫かれたことを覚った。同時に鋭い痛みが躰を突き抜ける。
錐で刺され、掻き回されるような激痛に彩子は必死に耐えていた。苦痛に歪められ、眉根を寄せた顔に脂汗が滲んでいる。
 実の娘の純潔を奪ったペニスはキュウキュウと締め付けてくる隘路を突き進み、その先端がコリコリした子宮口に突き当たっていた。
やわやわと包み込むような弓子とは違い、彩子の肉壁はペニスを引き千切らんばかりに締め付けてくる。
燃えているように熱い女の体温を久しぶりにペニスで感じて、祐介は再び身震いした。
「やった!やったぞ彩子!俺たち一つになったぞ!」
 激痛に涙を浮かべた彩子は歯を食いしばり、父親の言葉にうん、うんと頷いた。
凄まじい膣圧でペニスが抜けてしまわないように腰を密着させた祐介は、
愛娘が耐えている痛みを少しでも和らげようとその頭を甲斐甲斐しく撫で、優しい言葉とキスを惜しげもなく振舞った。
 やがて強烈な締め付けが弛み始めた。破瓜の痛みが治まってきた彩子は目を開け、
優しく見下ろしている父親の目を見つめる。無言で頷き合った親子は静かに唇を重ねた。
「あぁ。私、今、アソコでお父さんを感じてる……。すごく熱くて……、一つに融けてしまいそうなの……。あはっ、すごいっ……。お父さんにも判るでしょ?」
 熱に浮かされたような口調で、彩子は一つになれた悦びを父親と分かち合った。
「ああ。判るよ。――よく我慢したね、彩子。ごめんな、痛かっただろう?」
「うん、すごく痛かったけど、もう平気。――少しずつだけど、はぁんっ……、なんだかヘンな感じがするの……」
 ただ締め付けるだけだった彩子の肉壁がその動きを変えていた。リズミカルに締め付けと解放を繰り返している。
「気持ち好くなり始めてるんだね。――彩子は一人前の女になったんだ。弓子のなんて目じゃない。彩子は最高さ。誰にも渡したくない。ずっと一緒に居よう」
「んっ……。うれしい。私もお父さんといつまでも一緒に居たい、彩子はずっとお父さんのものよ!」
 二人はいつまでも離れないことを誓い合うキスをした。
 祐介の腰がゆっくりと動き始め、彩子が波打つ。彩子の手が祐介の背中に廻され、その広さを確かめるように這い回った。
「ぁはっ、気持ち、いい……」
 


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